個人向け国債は、満期まで待つよりも、中途解約を繰り返したほうがお得!

個人向け国債は、満期まで待つよりも、中途解約を繰り返したほうがお得!

多くの証券会社では、個人向け国債を購入すると商品と購入額に応じて、現金をキャッシュバックするキャンペーンを実施しています。還元率はSMBC日興証券を始めとする大手証券会社のほうが断然良いです。SMBC日興証券では、(変動・10年)を1000万円購入すると4万円のキャッシュバックがつきます。0.4%のキャッシュバックです。

今回我が家は3000万円分の個人向け国債(変動・10年)を購入したので、12万円のキャッシュバックがありました。何のリスクも伴うことなく得られる12万円は大きいです。このおかねは「目的別貯蓄」エリアの旅行積立にまわします。

 
 

1年経てば中途換金できる個人向け国債

資産運用をするならばリスクを取って長期の投資をすることが賢明ですが、資産の全てをリスクに晒すわけにもいきません。資産の一部は無リスクの資産として取り置くのが通常です。個人向け国債は、無リスクの資産として使い勝手が良く人気です。

個人向け国債は1年経過すれば中途換金することができます。

中途換金のペナルティはありますが、それは直近2回分の利子に相当する額なので、中途換金をしても元本割れしない仕組みになっています。

実は、中途換金を繰り返したほうが断然利回りが良い

と云うことは、1年経ったら中途換金して、別の証券会社に資金移動して、同じように個人向け国債(変動・10年)を購入したとしたら…、もちろん証券会社によってキャッシュバックの還元率は異なりますが、同じくらいのおかねが手に入ります。これをA・B、2つの証券会社間を1年毎に移動しながら10年間運用したとすると…?

例えば資金1000万で考えてみます。

証券会社A・Bが1000万円の国債購入に対してキャッシュバックしてくれる額は、等しく4万円だとしましょう。

中途換金を10年間繰り返した場合

1年に1回、中途解約してしまうので利子はつきません。0円です。ただ、1年に1回、10年間キャッシュバックを受け取り続けると、1回で4万円、10回で40万円です。ほかの収入次第ではありますが、1年に4万円の雑収入なら、税金を払わずに済ませられるかも知れません。

もう少し厳密に云うと、中途解約したあと別の証券会社に資金移動して、再度国債の購入を注文してもすぐには約定しません。約定するまで1ヵ月の期間が空くとすると、13ヵ月で1回、10年間では9.2回のキャッシュバックと云う効率になります。

ちなみにキャッシュバックを受け取りつづける行為をA・B2つの証券会社を使わずに証券会社Aだけでやろうとすると、キャッシュバックの額は、キャンペーン期間中の中途解約・再購入により「買った額-売った額」と云うように相殺されてしまうので、キャンペーン期間が重ならないよう期間を空ける必要があり、もう少し効率が落ちることになります。

中途換金せずに満期を迎えた場合

中途解約せずに10年間利子を受け取り続けるとすると…、直近では国債の年利はふるいません。最低保証の年利0.05%が続いています。最低保証の年利0.05%として年間で5,000円の利子が入りますが、これには税金がかかります。税引後の年利は0.0398425%ですから、年間で3,984円の受け取りになります。これが10年間なので、39,840円。

圧倒的に、キャッシュバックを繰り返したほうがおかねになりますね。

証券会社に煙たがられたりしちゃうのかしら?

証券会社にとって中途解約は別に痛くもなんともない

証券会社に煙たがられるかと云うとそんなことはありません。

証券会社が国債購入者に支払うキャッシュバックの原資は、国から受け取っている販売事務手数料です。証券会社は自分とこに入る事務手数料の一部をキャッシュバックとして客寄せに使っているだけのことです。なので別にキャッシュバックすることに痛みは無いわけです。なのできっと煙たがられることは無く、10年間の間に何度も購入しつづけて、その分毎回事務手数料を払ってくれる顧客のほうが、実は喜ばしいのかも知れません。

資金の長期拘束を避けるには年1回半分ずつ買い直す

本来購入後1年経過すればいつでも換金できるのが個人向け国債の良いところです。ただ、毎年新しく買い直していると、資金は常に解約できない状態で拘束されており、10年間換金できないことになります。

これを避けるためには、資金を複数の束にわけて、期間を1年間ずらして解約と買い直しを行います。1000万円を2つに分けて、奇数年に500万解約して買い直し、偶数年にもう500万を解約して買い直すと云う運用になります。こうすることで、500万円はにいつでも解約できる状態で置いておけます。もちろん、毎年1000万円買い直しに較べると回転率が半分になるので当然効率は落ちてしまいますが。

1000万円未満の購入では効率が落ちる

さらに、実は回転率が半分となる以上に効率は下がります。キャンペーンで最もキャッシュバック率が高いのは1000万円以上購入した場合(大手証券会社で4%キャッシュバック)であり、500万円の場合にはだいぶ劣後(大手証券会社で3%キャッシュバック)します。

1年に1回1000万を解約し買い直す場合には1年で4万円、10年間で40万円だったはずだったのが、500万ずつ純繰り回すとなると1年間で1.5万円、10年間で15万円とガクンと落ちてしまいます。もちろん、これでも毎年解約と買い直しをしたほうが、ただ放置して利子を受け取るだけよりも効率は良いのですが。

当然、1000万円以上の単位での再購入が高効率

キャッシュバックの効率性を考えれば、1000万円単位での買い直しがBESTです。

資金が2000万円あるならば、奇数年に1000万、偶数年にもう1000万と回転させることで、常に最も高いキャッシュバック率を得ながら、1000万円はいつでも解約できる状態で確保しておけます。1年間で4万円、10年間で40万円となります。

資金の拘束に甘んじキャッシュバックの高効率を選ぶなら、生活防衛資金を確保する

キャッシュバックの最高の効率を求めると、やはり1年に1回、全ての国債を解約して再度買い直すのが1番です。

こうすると長期にわたり資金は拘束されることになりますが、それでも再購入して1年後には中途解約ができます。要するに、何かあっても1年間は食いつなげるだけの生活防衛資金が別途準備できるなら、何も恐れず1年に1回、全ての国債を解約して再度買い直すことができるようになります。

また、その生活防衛資金も個人向け国債として利子目的で置いておけば、銀行口座の預金に較べるとはるかに良い利回りになります。

高還元率のキャッシュバックはいつまで続くのか

国債を保持しつづけることよりも、国債を毎年売りさばいて買い直すほうがお得と云うのはどう考えても歪です。

歪な状態なので、この還元率はいずれ正常化されるでしょう。1000万円あたり4万円と云う高還元率のキャッシュバックは、いつまでも継続するものではないと理解したほうが良いです。

まとめ

この記事のまとめは以下のとおりです。

  • 個人向け国債は満期まで持つよりも1年ごとに買い替えたほうがお得
  • 中途解約によって証券会社に迷惑をかけることは無い。
  • 資金の拘束を避けるには、資金を半分にわり1年交替で買い直しをすることになるが、利回りは下がる。

個人向け国債のキャンペーンに関わる情報は以上です。

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