先日、個人向け国債・変動10年を解約・中途換金した資金をもとに、個人向け国債・変動10年を新たに再購入しました。もちろん、キャンペーンの現金プレゼント狙いです。(^m^)
個人向け国債は、満期まで待つよりも、中途解約を繰り返したほうがお得!
実際に解約・中途換金~買い直しの手続きをしてみると、幾つか気付きと反省もありましたので記録しておきます。
個人向け国債の解約・中途換金から再購入まで
個人向け国債の解約・中途換金から再購入までの手順を整理します。
1年後の利金が出たら解約・中途換金可能
個人向け国債は、購入後1年を経過すると解約・中途換金ができます。具体的には、例えば4月に申し込みを受け付けている個人向け国債は、翌月5月15日に発行・受け渡しとなる国債です。半年後の11月15日に1回目の利金、1年後の翌年5月15日に2回目の利金が出ます。1年後(つまり2回目)の利金の支払日以降であれば、解約・中途換金ができると云うことです。
具体的な解約の仕方は別の記事に記録しています。
個人向け国債を解約してみた。電話での確認内容と換金額の求め方。
個人向け国債の購入可能期間
個人向け国債の購入可能期間は、月の始め数日後~月の最後の平日までです。直近のスケジュールを見ると、月初第4営業日~最終営業日までが購入可能期間となっています。この期間に申し込むと翌月買い付けできることになります。
一定期間中の個人向け国債の売却額は相殺される
個人向け国債はその利率に魅力は無く、そのキャンペーンにこそ魅力があります。解約と購入を繰り返せば、キャンペーンによる現金プレゼントが繰り返し入るためです。
ただし、同じ証券会社で再度購入する場合、購入額をある一定期間の売却額と相殺してキャンペーン対象額が決まりますので、3000万円解約して即3000万円購入するとキャンペーンの適用対象外となってしまいます。
相殺する売却額の「ある一定期間」は、購入申込月の1日~翌月15日の3営業日前までが一般的なようです。
例えば、個人向け国債を4月に申し込む場合、4月1日~5月12日(曜日によって変動します。2019年は5月10日(金)まで)の間に売却している額を差し引きしてキャンペーン対象額を求めます。
前述のとおり購入の申し込みは月初第4営業日~最終営業日までに翌月の買い付けを申し込めるので、4月4日~4月30日(曜日によって変動します)の申し込み額と、4月1日~5月12日の売却額が相殺されることになります。
言葉だけだと分かりづらいかも知れませんが図にするほどでもなくて、同じ証券会社では再度購入する場合には、購入申込をする前月末までに売却しておけば相殺されずキャンペーンの対象となります。
効率良くキャンペーンの現金プレゼントを受け取るには
高回転率を望むなら証券会社を切り替える
個人向け国債を売却する証券会社と新たに購入する証券会社を分ければ、購入額が売却額で相殺されることもありません。
少々慌ただしくなりますが、2回目の利金支払日である15日を過ぎたら即解約・中途換金して、現金受け渡しがあり次第即資金を移動して、別の証券会社で同月月末までに再購入の申し込みを済ませれば、翌月15日に発行の個人向け国債に間に合います。こうして毎年ひと月ずつずれて個人向け国債を購入することになり、キャンペーンの現金プレゼントを受け取るにあたって、もっとも高い回転率を得ることになります。
資金の移動には時間もかかるしおかねもかかる
高回転率を望むなら証券会社を切り替えるのがいちばん良いのですが、資金の移動には(その額が大きければ大きいほど)時間がかかりますし、場合によっては手数料も発生するので注意しましょう。
まず、個人向け国債の解約の手続きをしてから現金が振り込まれるまでは、3~4営業日を要します。さらに多くの銀行では、ネットで処理する場合には1日あたりの振込額に制限を設けていることが多く、資金移動に時間がかかります。
我が家が使用している銀行口座では、制限を枠一杯に拡げても1日あたりの振込額は1000万円が上限でした。3000万円を移動するのに最低3日かかるわけです。
また、そうして小分けにして振込を行うと、銀行から付与されている月間の振込手数料無料のサービス回数を超えて、手数料がかかってしまう場合もあります。手数料はおおきな額ではないにしても、キャンペーンの現金プレゼントを目当てに個人向け国債を買うような家庭なら、きっと「口惜しい!」と思うはず。
資金の移動は計画的に進める必要がある、と云うことです。
高回転率を望まないなら、証券会社は同じで良い
実際に手続きをしてみて思ったのですが、解約した翌々月の購入で良いなら、証券会社を替えずに済み、資金移動もせずに済みます。現金プレゼントが手に入るのは1ヵ月後ろ倒しになりますが、急がないなら、実はこちらのほうが楽ちんですね。
キャンペーン対象とするためには、適用除外の期間の売却とならぬよう、解約した翌月に再購入の申し込みをすれば良いわけです。解約した翌々月に発行の個人向け国債を購入することになりやや間延びはしますが、資金移動のわずらわしさは無しに済みます。
我が家のちいさな失敗例
今回、個人向け国債の解約・中途換金、そして別の証券会社で再購入をしたのですが、ちいさな失敗が2つありました。
- 解約手続きが遅すぎ、同月中の再購入に間に合わなかった。
- 同月中の再購入ができないなら同じ証券会社で再購入すれば良かったのに、資金移動をして手数料を取られた。
解約手続きが遅すぎ
利金の支払日を過ぎて即解約・中途換金すれば良かったのですが、解約の申し込みは平日・証券会社の営業時間内に電話をする必要もあり、億劫がってモタモタしていました。結果手続きができたのが月末間近、現金受け渡しがまさに月内の平日最終日となってしまい、銀行経由で別の証券会社に資金移動をして再購入することが不可能になってしまいました。つまりのっけから高回転率は実現不可となったわけです。
資金移動で手数料を取られた
さらに、同月中の再購入ができず翌月の申し込みをするのであれば、そのまま資金を同じ証券会社で再購入すれば良かったのに、換金した現金の受取方法を銀行振込で依頼してしまったため、再度証券会社に資金移動する手間が発生しました。SMBC日興証券で解約した資金を地銀経由・大和ネクスト銀行経由で大和証券に入金しています。
3000万円を小分けにして1日1000万円ずつ、3日に分けて資金移動しました。月2回までの振込手数料無料枠を超えたため、3日目の振込では手数料を432円も取られました。くやじい。
銀行間の資金移動、振込手数料が無料になる回数少ないのに1日の振込額に制約があって、そして1回の振込で432円取られるとかいうこの商売、どう考えたって未来が無いだろって呪いのような気持ちがわだかまる。
— 千鳥足@投資初心者 (@chidoriashi_sh) 2019年4月11日
大和証券で個人向け国債を購入して思ったこと
大和証券で個人向け国債を購入すると、現金プレゼントのほかに、「ダイワ・ポイントプログラム」の交換ポイントが頂けます。3000万円の購入で3000ポイント。同様のサービスはみずほ証券にもあるようですね。
大手証券会社の現金プレゼントの額が横並びである現状、こういうサービスの有無が差別化につながります。
来年の解約・中途換金・再購入は、高回転率を狙って証券会社を移すよりも、同じ大和証券でひと月開けて再購入してポイントを貯めるのもアリだなあと思いました。
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