以前、個人向け国債の中途解約と再購入の繰り返しについて記事にしました。
個人向け国債は、満期まで待つよりも、中途解約を繰り返したほうがお得!
昨年購入した個人向け国債(変動10年)、購入後1年が経過しましたので実際に解約してみました。
個人向け国債の中途解約は電話の必要あり
SMBC日興証券では、個人向け国債の中途解約はネットではできませんでした。コレクトセンターに電話をして手続きを依頼する必要があります。個人向け国債の現金プレゼントの額が高い大手証券会社は、軒並み同じような手続きになるようです。
電話すると自動応答での認証やメニュー選択を経て、オペレータの方に繋がります。
「個人向け国債の解約をお願いします。」
要件はそう伝えるだけです。あとはオペレータの案内に身を委ねます。
- 「それでは口座の状況を確認いたします。少々お待ちください。」
- 「個人向け国債・変動10年第○○回の残高が3000万円ございますね。」
- 「1年経過しているので解約できますが、中途換金調整額を差し引くことになります。」
- 「3000万円全額の解約でよろしいですか、一部ですか。」
- 「中途換金調整額は○○円、経過利子は○○円になります。」
- 「3/29まで申し込みを受け付けている個人向け国債がございますが、解約された後こちらを購入されてもキャンペーンの対象にはなりません、よろしいですか。」
オペレータの方の案内はこんな感じでした。最後の問いかけは、なるほど中途解約してキャンペーン取りを繰り返す奴が多いんだなあと実感。解約するからと云ってイヤぁな雰囲気は何らなく、機械的で・かつ朗らかで丁寧な対応。さすが大手証券会社。
中途換金調整額と経過利子
中途換金したときの換金金額は、以下の数式で算出されます。
額面金額+経過利子相当額-直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685
中途換金調整額
個人向け国債を満期前に解約する場合、中途換金調整額と云う費用が発生します。
中途換金調整額は、直近受け取った2回分の利子の税引後金額に相当します。上の数式の「直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685」の部分ですね。
我が家では、9月に税引後7,172円、3月に税引後10,758円、合計17,930円の利子を受け取っています。
これに対して、電話で告げられた中途換金調整額は17,928円でした。2円少なく済んだわけです。
これは単に税額を引いて求めるか、「1-税率」を掛けて求めるか、その計算手順の違いによる差異でしかありません。いちおう検算しておきましょうね。
- 税引前の9,000円(9月)×0.79685=7,171円
- 税引前の13,500円(3月)×0.79685=10,757円
- 合計17,928円
はい、問題ないことが確認できました。
経過利子相当額
これは前回半年分の利子を受け取って以降の日数で発生している利子は渡しますと云う意図ですね。
電話で告げられた経過利子相当額は575円でした。検算してみましょう。
- 最後に利子を受け取ったのは3/15。
- 3/15以降の適用利率は0.05%。(2月の10年利付国債の入札結果より、最低利率0.05%)
- 1日あたりの利子は、3000万円×0.05%÷365日=41.09589…円。
- 告げられた経過利子は575円なので、14日ぶんの利子が出るらしい。
- 3/15から解約の電話をした本日3/26までは11日なので合わない。
- 換金が終わるのが29日らしいので、それで14日ぶんなのかしら。前回の利子受け取りから受渡日までの日数ですかね。
- と云うことで、3000万円×0.05%÷365日×14日≒575円。
解約手続き後の入金時期と入金先
換金が終わって入金されるのはいつなのか確認したところ、3/26の朝イチに電話して3営業日後の3/29の午後とのことでした。
解約を申し入れた時間によっては4営業日後になってしまう場合もあるようです。
解約したあとのおかねはMRFで預かるか、銀行に振り込むかと云う確認もしていただけたので、銀行振込をお願いしました。次回は別の証券会社で個人向け国債を買おうと思うからです。
SMBC日興証券に登録してある出金口座に振り込んでくれるとのこと。でも、SMBC日興証券のままおかねを置いておき、次回のキャンペーン期間を待って再購入しても、何らイヤな雰囲気なく快く再度現金プレゼントをくれそうな雰囲気でしたので、ちょっと面倒な選択をしちゃったかなあ。
予定どおり入金されました
3/29の午後、銀行口座への入金を確認しました。
3000万円から中途解約調整額を引き、経過利子相当額を足した額がピッタリそのまま入金されていました。
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解約後の再購入についての実際をまとめました。
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