初任給や昇給額で投資する!S&P500連動国内ETFの選び方。

初任給や昇給額で投資する!S&P500連動国内ETFの選び方。

4月から昇給することが決まったので、増えた収入分でS&P500に連動する東証上場のETFを買うことを検討しています。4月から新たに初任給をもらい始める方、同じく昇給が決まった方の中にも、投資を始めようと思い立ちS&P500連動のETFに行きついた方が居ると思います。

人事考課→昇給の季節!増えた給与収入は投資に回そう

でも東証に上場しているS&P500連動のETFは幾つか種類があって、さてどれがお得なのか悩ましいです。

 
 

なぜ東証上場のS&P500連動ETFなのか

まずはおさらい。S&P500連動のETFは米国市場にもたくさんあります。それでも米国市場で買わず、東証上場のETFを買い付けることの理由は何なのか?なにせ、基本的には東証上場のETFのほうが信託報酬が高いですし、流動性もよろしくありません。株価の推移には為替の推移が混ざり込むので、ドル転と買付のタイミング、売却と円転のタイミングを個別に分けることができない不都合もあります。

なぜ東証上場のETFで買い付けるのか?それは、米国市場で購入すると手数料がかかり、特に10万円程度の少額では、手数料負けしてしまうためです。

米国株の手数料は、主要ネット証券みな横並び、「約定代金の0.45%最低手数料5米ドル ~ 手数料最大20米ドル」と云う状況です。

最低手数料の効率に負けないためには、1111ドル(約12万円)以上の資金で一度に購入する必要がありますし、最大手数料の効率を超えるためには4444ドル(約48万円)以上の資金で一度に購入する必要があります。初任給の一部、あるいは昇給したぶんの一部を投資に…と考えるとき、毎月それだけの資金を注入することができる方はなかなか居ないと思います。

その点、国内のETFについては、少額の買い付けでも手数料負けしない環境が整っています。

2019年9月追記
昨今では米国市場での買い付けもだいぶ手数料が安くなりました。東証上場のETFを選択するメリットは以前ほどは大きくはありません。それでも米国株の手数料は軒並み約定金額の0.45%なので、10万円の買い付けには450円かかるのでややお高いです。

東証に上場しているS&P500連動ETFたち

東証にはS&P500に連動するETFが、1547、1557、1655の3種類あります。ほかにも為替ヘッジありの2521もありますが、それは除きます。

1547、1557、1655 の3種類を比較してみました。各比較事項について僕が「優れている」と判断したものに薄緑の背景を付けています。

コード 1547 1557 1655
名称 上場インデックスファンド米国株式(S&P500) SPDR® S&P500® ETF iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF
管理会社 日興アセットマネジメント ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ・トラスト・カンパニー ブラックロック・ジャパン
国籍 国内籍ETF 米国籍ETF 国内籍ETF
投資対象 インデックスファンドUS株式 SPYそのもの IVV
設定日 2010年10月29日
1993年01月22日
2017年9月27日
信託報酬 0.15%程度
0.0945%
0.15%以内
マーケットメーカー なし なし
あり
3/15終値 3,380円 31,200円
2,243円
売買単位 10口 1口
1口
平均売買高 8,515口 3,829口
14,841口
分配金利回り 0.46%
1.77%
1.56%
純資産総額 56.9億円
29兆2503.0億円
43.2億
スプレッド 0.19% 0.17%
0.07%
決算日 年1回(1月20日)
年4回(3月,6月,9月,10月)
年2回(2月9日、8月9日)

外国籍の1557、国内籍の1547、1655

3つのETFのいちばんの違いは、外国籍か国内籍かと云う点でしょう。

1557は米国市場のETFであるSPYをそのまま東証に上場したものです。

対して1547、1655 は米国市場のS&P500に連動するETFやマザーファンドを投資先とする国内籍のETFであります。

1557はSPYそのものであり、1655はIVVに投資するファンドと云う違いですね。

信託報酬は1557が有利であることを示す

信託報酬率は1557が0.0945%と極めて低く、ほか2銘柄が0.15%付近とされています。

100万円の資産に対して、年間の手数料が945円か、1,500円かの違いと云うことになります。

これを大きいとみるか否かは人それぞれですが、資産総額が増えれば増えるほど差が目立つ形になりますね。1000万円の資産になると9,450円か、15,000円かと云う差異になるので、こうなると見え方も変わってきますね。

少額での積み立てのしやすさは1655に軍配

我が家では毎月10万円程度の原資を前提に検討しています。

現時点の株価で見ると、1557は3口の93,600円分、1655は44口の98,692円分、1547は株価は低いですが売買は10口単位なので30口では101,400円と10万円を超えてしまうため20口の67,600円分の購入が可能です。

1655がもっとも効率よく原資を使い切れることが分かりますね。

スプレッドの狭さも1655が魅力

スプレッド(最良の売気配値段と買気配値段の価格差(%))も1655がもっとも低いです。

表中の数値はある日の取引きの数値であるとは云え、1655 はマーケットメイカーが「あり」なので、スプレッドが広がらない商品になっています。

分配金の効率は1557に軍配

まず1年間の決算の回数がそれぞれ異なります。1557は年4回分配金があり、1655は2回、1547は1回だけです。

分配金の利回りは、1547が何故か極端に低いのですが、これは何でだろう?

1557は米国での源泉徴収前、1655は徴収後の分配金利回り

1557は1.77%、1655は1.56%となっています。ただし1577の1.77%は米国での源泉徴収前の利回りであり、1655の1.56%は米国での源泉徴収後の利回りなので単純比較はできません。

利回り1.77%の分配金に米国での源泉徴収税を適用すると、1.59%なので1655の1.56%との差は表記の数値ほどには差が付きません。

外国税額控除の可否、1557が節税面で軍配

外国籍ETFの1557は外確定申告によって外国税額控除を適用できます。

いっぽう国内籍ETFである1547,1655は、すでに米国での現地徴収されたあとの分配金が分配されます。よって外国税額控除は適用できず、二重課税を解消することができません。

確定申告は面倒に思う方も居るかも知れませんが、その面倒さえ苦にならなければ確定申告で外国税額控除できると云う点は大きなメリットです。

もっとも、この問題は、税制改革によって、2020年1月より改善されることが決まっています。逆に言うと、2019年12月一杯までは、この問題は解消されず、配当金の10%の源泉徴収(米国)がされたのちに分配金が支払われることになります。

これは何も国内籍ETFだけにある問題ではなくて、海外株式やに投資する投資信託も同様の問題を抱えているのですが、きちんと理解された上で投資信託を活用されている方の割合は案外少ないかも知れません。

購入時手数料の面ではどれも良好

購入時の手数料については、どれも取引しやすい環境が整いつつあります。

1557は、カブドットコム証券証券で手数料ゼロ円で売買できます。

1655は、楽天証券で手数料ゼロ円で売買できます。

また、上記に限らず、SBI証券の「アクティブプラン」、楽天証券の「いちにち定額コース」では1日10万円までは手数料ゼロ円で取引できるので、小額での買付に限れば、どれもゼロ円、同等と言えます。

資金効率で見れば1655、分配金収入・信託報酬で見れば1557

ここまで見てきて、今後積み立てていくのに優位であるのは1655、1557のいずれかと判断しています。

株価が小さく少額の資金で効率よく買い付けできる1655が魅力です。

一方で、外国税額控除が適用できない点・信託報酬がやや高い点は、1655の魅力が薄く、1557のほうが魅力です。

どちらも一長一短、悩みますね。

我が家の判断

我が家は1655を選択しようと思います。

やはり1単元あたりの価格が、限られた毎月の投資額を余すことなく効率よく使い切れる金額であることが魅力です。

外国税額控除ができない点は、2020年1月には解消される問題なので忘れることとします。

信託報酬がやや高い点は致し方なし、米国市場で買い付ける手数料を考えれば目を瞑れますし、毎月の投資額を余すことなく使い切れる有利が勝ると判断しました。

 

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