嫁が一週間入院しました。かかった入院費用と30年ぶりにもらったラブレター

  • 2019.12.19
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  • upd:2019.12.20
  • 日記
嫁が一週間入院しました。かかった入院費用と30年ぶりにもらったラブレター

先週の木曜日に嫁さんが倒れました。職場に居たら「助けて…助けて…」と云う電話があったのです。

そうして始まる、仕事と家事とお見舞いの慌ただしい日々。

嫁さんは幼少の頃病院で過ごした一時期があるそうですし、いまでもたまに救急車で運ばれる常習的なひ弱っ子なのですけれども、結婚して以降は入院しても日帰りで終わっていたので、お泊まり入院は結婚して以降はじめての体験でした。

往々にして「はじめての体験」には色々気付きがあるものですね。

この記事では、一週間の入院に係る費用のとりまとめと、この一週間の我が家のドタバタぶりをご報告いたします。「嫁が倒れてまず費用のとりまとめかよ!下品か!(*’へ’*)ぷんぷん」て方もいらっしゃるかも知れませんが、「おかねまみれ」と云うタイトルのブログで我が家のドタバタだけの記事を書くのはポリシーに反するのであしからず。

 
 

一週間の入院費用および付帯費用のとりまとめ

今回の一週間の入院でかかったおかねをとりまとめました。みなさんの入院の際の参考になるでしょうか?どうでしょうか?

一週間の入院、清算のお時間!

治療費・入院費・薬代等もそうですが、入院にあたり購入したものや見舞いにかかった足代も費用に数えましょう。折角ですから生命保険の入院給付金、高額療養費の限度額適用、それから確定申告による医療費控除についても考察しましょうね。

項目 金額(円)
入院費用 自己負担額 122,610
食事療養負担額 9,200
入院したことによる付帯費用 駆け付けタクシー代 19,460
面会時駐車場代(1,000円×8日、内1日減額) 7,500
面会時マスク(90円×3枚) 180
病室冷蔵庫使用料 800
介護消耗品 615
お見舞いの御礼 3,700
高額療養費 限度額適用による減額 -0
入院給付金(見込み) -12,960
医療費控除 所得税控除(見込み) -27,336
住民税控除(見込み) -11,885
合計 118,884

入院費用

救急車で運ばれそのまま入院して都合7泊8日の入院となりました。

入院料、医学管理、投薬、リハビリ等々諸々の費用で408,700円のところ、健康保険で3割負担なので122,610円。

入院中の食事代は全20食で1食の負担額が460円、460円×20食=9,200円となりました。

合計で131,810円が入院費用となります。

入院したことによる付帯費用

仕事中にSOSがあり自宅に駆け付けたタクシー代、面会の度に発生する駐車場代等々。

電話の向こう側で「助けて…助けて…」と泣かれたら、そりゃあタクシー飛び乗って帰宅しますよね。ほかにお見舞いに来ていただいた嫁さんの妹への御礼の送付。

車代と駐車場代が結構嵩んで、その他諸々を含めて付帯費用合計で32,255円。

高額療養費の自己負担限度額適用

高額療養費の限度額は年齢と収入によって決まります。

わたくし千鳥足の自己負担限度額はおよそ167,400円の付近であり、今回の入院費用131,810円では適用対象外となりました。くっそう。

生命保険の入院給付金

嫁が若かりし頃から続けている生命保険、入院給付金をこれから申請します。

8日間の入院ですと12,960円が給付される見込みです。

確定申告の医療費控除でどれだけ戻る?

今回の入院費用を除いても1年間の医療費(市販薬の購入代金も含む)は2人合わせて10万円を超えています。

なので今回の入院費用はそのまままるっと医療費控除の対象となる前提で見込額を算出しています。

(入院費用-生命保険入院給付金)×税率 が控除額になりますね。所得税は23%、住民税は10%で試算しています。

都合4万円弱が控除される計算になります。なかなか戻りますね。

かかった費用で思う日本の医療制度

一時は命の危険も感じた一週間でしたし、結果として無事退院できた感謝も相俟って、入院費用131,810円は「えッ。そんなに安くて良いの!」でした。

高額療養費が適用されず減額されないのは残念ですが、まあそれだけ低い負担で済んだのだと思うしかありませんね。

生命保険は兎も角として、確定申告をすれば医療費控除で4万円弱が戻ります。付帯費用を除けば都合9万円程度で今回の一件が片付いたわけです。米国などでは盲腸の手術で750万円の費用負担が発生するようなケースも聞き及びます。日本の医療制度は優しいなあと心底思うのでした。

一週間の入院、我が家のドタバタ記録

おかねのこと以外についても少しだけ。

 

  嫁さんの一週間の入院で気づいたこと。

  • 僕の家事スキルの無さは異常。
  • どんだけ嫁さんに支えられて働いているのかを改めて自覚。
  • 炊飯器、洗濯機、文明の利器の便利さは天才。
  • 自覚は無かったけど傍から見ればキモいほどには愛してる。
  • 僕たちは「死」について会話していない。

 

Tweet を幾つか貼って記録とする

あんまりこまごまと語るのはやめて、Tweet を幾つか貼っておくのに留めておきましょう。

己の家事スキルの無さ、家のどこに何があるのか分からなさに怯む。

朝鳴り響いた目覚ましの停め方が分からず途方に暮れると云うダメなおっさん。

病院に担ぎ込まれた翌々日から、毎日夕飯用の弁当を作って面会に行き、病室で一緒に食事を取りました。自炊してる自分に若干酔ってます。

家事をすればするほど嫁への感謝と世間のみなさんへの尊敬が湧くと云う得難い体験を得る。

洗濯機の乾燥機能に感激するおっさん。

嫁が看護士さんたちにからかわれるほどにはキモい夫婦をしていました。

嫁はすぐに縁起でもないことを口走る弱気野郎です。

30年ぶりにもらったラブレター

「便箋とボールペン」を求めた嫁さんから昨晩手紙を手渡されました。内容はやっぱり遺言めいていますが、嫁が言うには「ラブレター」。「ラブレター」を嫁さんからもらうのはいつぶりだろう。少なくとも結婚してからはもらった記憶がありません。なんやかや、30年ぶりくらいかも知れません。

僕からの指示を無視して遺言ちっくなことを書いた嫁さんへの罰と、僕自身の愛され(?)自慢(?)のために、手紙の内容を晒しておきます。

千鳥足さんへ

今回のことがあってから、頭がちゃんとしているうちに、ちゃんと感謝の気もちを伝えておかなければ後悔すると思って、久しぶりのラブレターを書いてます。

千鳥足さん!! 出逢ってくれてありがとう。
そして結婚してくれてありがとう。
幸せな一生でした!! 私は○○家の中で1番の幸せ者だったと断言できます!!

ただ今回のことを思うと、私がいなくなったら、千鳥足さん1人で生活させるのがとぉ~っても心配で心残りなので…。私がいなくなったら、若い奥さんをもらって再婚して、子供産んでもらって下さい!! (本音はちょっとヤダけど、化けて出たりしないから大丈夫!!)

あとお墓は、家の近くの明るい霊園で樹木葬で、骨だけ少し青山のパパとママのお墓のまわりにパラパラとまいて下さい。そして、千鳥足さんがイヤじゃなかったら、今、骨つぼペンダントみたいなのがあって、スプーン1杯くらい入れられる小さなビンのペンダントがあるので、いつも首にかけてくれていたら、うれしいかな~♥

千鳥足さん、健康に気をつけて、長生きしてネ!!
お酒・タバコはほどほどにネ!!

叶うならば、来世でも出逢って結婚して下さい…!!

 

こちらこそ有り難う。

独りになっても再婚はしない。

お墓のことはこんどきちんと話そう。

あと感嘆符使いすぎな。

思うに、僕たちは「死」についてきちんと会話してない。きちんと会話をしてこそ、そこに至るまでの生活を如何に楽しく過ごすかに集中できる気がしました。折を見てきちんと会話をしようと思います。

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