家計管理の敵、「立替経費」の管理の仕方と楽しみ方。

家計管理の敵、「立替経費」の管理の仕方と楽しみ方。

仕事上の立替経費は、家計管理の敵である!と思うのです。それはときに家庭不和の原因にすらなりえます。

しかし昨日の敵は今日の友。過去何度も立替経費を原因とする夫婦喧嘩をかさねた我が家が、この問題をどのように乗り越えたか、整理します。

 
 

立替経費が家計と家庭にもたらす問題

家計管理の最大の敵、それは仕事の立替経費。

  • 夫の出張が多くて家計管理がしづらい。
  • 経費の立て替えでいつもお金が足りない。
  • 営業職の夫。立替経費ってほんとにこんなにあるものなの?!

こんな具合に問題と不安がネットにあふれています。

出張旅費・交際費・タクシー代、多く嵩む立替経費

出張が多い方、交際費・特に夜のお付き合いが多い方、日々移動々々でタクシー代を始め交通費が多い方、仕事上の経費、日々たくさん発生しますよね。

仕事内容・立場にも拠りますが、月に数万円から、多い方では月に数十万円、出張の多い方だと百万円近くまで嵩むこともあるのではないでしょうか。

全ての経費をすべて会社が先払い/仮払いしてくれれば、何も問題はありません。でも実際は、仮払いの申請なんていちいち面倒で出来ませんし、いったん自分の財布から立て替えることが多くなりますね。と云うか、わたくし千鳥足を例にするなら、経費はいったん立て替える、それが100%です。

立て替えた経費の精算は、会社によっていろいろだとは思いますが、千鳥足の勤め先は、月末締めで立替経費の精算申請を領収書の束と一緒に提出し、翌月半ばに銀行振込で精算(入金)されます。月に数万円から数十万円の額がいっときでも家計から出てゆき、翌月まで戻ってこないことによって、家計は分かりにくくなり、仕事で立て替えているだけなのに「こんなにたくさん一体何に使ってるのよ!」…嫁は額を見ただけでぷんすか怒るわけです。

仕事の立替経費が家計の収支を不透明にする実例

下の一覧は、わたくし千鳥足がここ最近、仕事上で使用した経費のOUT(立替)とIN(精算)、そしてその差異の累積です。

OUT IN 累積差異
○○月 227,534円 268,988円 41,454円
○○月 310,719円 210,524円 -58,741円
○○月 275,173円 297,664円 -36,250円
○○月 178,566円 161,414円 -53,402円
○○月 190,533円 288,725円 44,790円
○○月 230,466円 304,613円 118,937円

まず注目すべきは、毎月発生しているIN(立替)とOUT(精算)の差異です。INが多いときもあれば、OUTに対しINが足りないときもあります。そしてその累積差異はときに10万円以上にもおよんでしまいます。そりゃあ家計と一緒くたにしてしまっては訳がわからなくなると云うものです。

OUT(立替)とIN(精算)の差が何故発生するかと云うと、経費を立て替える際に使ったクレジットカードの締め日と、会社での立替経費の締め日が異なるからと云う、根本的に甘いミスを犯しています。でも、同様の問題を抱えている方はたくさん居るはず。こうなってしまうと、いつまでも累積差異は±0にならないので、正しく請求して正しく入金されているのかすら把握しづらくなります。

おかねの出入りが不透明、ゆえに家庭不和の原因となる

カードの引き落とし額が嵩む。嫁からすると「またこんなにカードを使って!」と不愉快の種になります。

ましてや、さきほどの表のとおり「カードの引き落とし額 > 経費精算(入金)額」となる月もままあるわけですから、「ちょっとどうなってんのよ!」と怒り心頭どころか泣き出すときもある。

何回も締め日のズレの問題であると説明をするのですが、頭では理解していてもやはり不安と不信感を煽るらしく、くどくどと文句を言います。僕からすれば仕事の経費で使っているものをいちいちくどくど言われるのは腹立たしい。喧嘩になる。よくない。

経費で使っちゃったからお小遣い補填してよ…は聞いてもらえない

経費は出来る限りカード払いにしています。純粋に手元の小遣いを立替経費で失うわけにはいかないからです。

ただでさえ「経費で使っているだなんて胡散臭い」と思っている嫁です。小遣いが経費で消えたからと云って、快く補填なんぞしてくれません。財布の中身がスッカラカンなのに小遣いを補填してくれない、マジ困る、俺怒る。喧嘩になる。よくない。

そう、立替経費によって、夫婦ともども、それぞれにストレスを抱えていたのでした。

立替経費が生む問題の解決策

家計と経費の出入りを分ける

このような問題を解決するには、家計と経費の管理を分離することが最善・唯一の方法です。

我が家では、収支を生活収支と経費収支とにおおきく2分して管理するようにしました。そうすることで経費の入出金がもたらす雑音(そしてそれは最初の一覧のとおりそんなに小さくはない額の雑音)を排除しています。

経費はキャッシュレス、支払い方法を家計と分ける

まず、経費と小遣いの財布を分けることから始めます。その方法は色々ですが、経費については、後払いのキャッシュレスなツール(例えばクレジットカード)を用いて支払うようにするのが基本でしょう。小遣いは現金で管理している方、電子マネーで管理している方、色々だと思います。それとは別に、立替経費用に専用のクレジットカードを用意します。

例えばわたくし千鳥足の場合、家計と小遣いと経費でクレジットカードを3枚に分けて使っています。経費専用のクレジットカードを用意するわけです。経費の立て替えでは出来る限り現金を使いません。その分手元の現金(多くの場合それは小遣いの一部)が減ってしまうからです。

少し前までは、ほんの数メーターのタクシー代や、打ち合わせの珈琲代をクレジットカードで支払うのは面倒だし、何よりも「ええーこの少額でカード?」と云う気恥しさもあり、止む無く現金払いをしていたこともありました。でもさいきんは iD 一体型のクレジットカードを入手したのでタクシーや喫茶店では「iDで」と言ってぷりんぽん♪ちう音を鳴らして簡単決済できるようになりました。それに最近はコンビニでもクレジットカードが利用しやすくなりましたね。有り難いです。

銀行口座を家計と経費で分ける

クレジットカードを経費用と家計用に分けるだけでは足りません。クレジットカードの引き落とし先銀行口座を分けましょう。

具体的には、経費用の銀行口座を用意しましょう。すでにある口座で使っていないものがあればそれで良いです。おかねを直接出し入れすることはほぼ無いので、使い勝手がいまいちな銀行口座でも問題ありません。空いている口座が無ければ新しく作りましょう。

経費用のクレジットカードの引き落とし口座にその銀行口座を指定します。引き落とし口座の変更は、ほとんどの場合、ネットで手続きできるはずです。

そして、会社からの精算額の入金先にもその銀行口座を指定します。これはお勤めの職場によって変更申請の仕方が決まっているでしょうから、それに従って手続きしましょう。

この銀行口座では、経費用クレジットカードの利用額の引き落とし、会社からの精算額の入金のほかには、基本的におかねの出入りが発生しないようにします。そうすることで経費が生活費とまじりあうことを防ぐことができ、かつ引き落とされる額が入金される額の範囲でまかなえていることを夫婦で確認し合えるようになります。夫婦円満になれます。

クレジットカードの締め日が経費の締め日と一致していない場合、一時的に経費用口座にカード引き落とし用のおかねを注入しなくてはならないときはありますが、それは家計簿で明らかになるので、経費の精算額が入金されたあとで該当金額を戻すようにしましょう。

クレジットカードの締め日を経費の締めに合わせる

基本的には、経費用クレジットカードの締め日は、立替経費の締め日に合わせて設定しましょう。

クレジットカードの締め日と引き落とし日の選択肢は、カードの発行元によって制限がありますが、単に締め日・引き落とし日を変更できるならそれで煩わしさから解消されます。締め日・引き落とし日の変更は、ほとんどの場合、ネットからでもできるので、確認してください。カード会社によっては締め日と引き落とし日が固定されていて選択肢が無い場合がありますが、この場合には、いっそ一致する締め日が選択可能なクレジットカードに乗り換えてしまうと云うのもアリかも知れません。経費と家計を分離することで家庭の不和は解消されますが、IN/OUTのズレによる資金の管理はやはり面倒だからです。

わたくし千鳥足が勤める会社は、立替経費を月末で締めて申請し、翌月15日にまとめて精算(入金)がある運用になっています。この場合、経費と同じ月末締めで、引き落とし日が経費の精算(入金)より後(翌月16日以降)であるようにクレジットカードと締め日・引き落とし日を選択すれば、資金の管理が非常に容易になります。

わたくし千鳥足が経費用クレジットカードに使用しているクレジットカードでは、15日締め翌月10日払い、月末締め翌月26日払いの2通りから選択できます。最初のほうで示した立替経費のINとOUTの差異は、職場の経費精算が月末締め・15日払いであるにも拘わらず、クレジットカードの締め日・支払日に15日締め翌月10日払いを設定してしまっていたために発生していました。いまでは、クレジットカードの締め日・支払日を月末締め翌月26日払いに設定しています。

マネーフォワードは「グループ」を分けて管理する

家計簿アプリ「マネーフォワード」を使用して家計を管理している方は多いと思います。

マネーフォワードに経費用のクレジットカードを登録してみたら、立替経費の支払いがものすごい件数展開されてしまって、収支がものすごく把握しづらいものになってしまいますよね。このような場合には「グループの追加・編集」と云う機能を使って、家計と経費でグループを分けましょう。

マネーフォワードは無料会員でも1件のグループが作れますが、毎月500円を支払いプレミアム会員になれば、複数のグループを作れるようになります。これを使用して家計と経費を分けて管理します。

「家計」と「経費」の2グループを作成し、以下のように銀行口座とクレジットカードを紐づけるだけです。

  • 「家計」グループ
    • ☑家計用銀行口座A
    • ☑家計用銀行口座B
    • ☑家計用銀行口座C
    • ☑家計用クレジットカードA
    • ☑家計用クレジットカードB
  • 「経費」グループ
    • ☑経費用銀行口座
    • ☑経費用クレジットカード

こうすることで、グループを切り替えれば、家計の収支だけを確認すること、また経費の収支だけを確認することができるようになります。家計の収支が経費の膨大な支出明細で流されてしまうことはありませんし、収支がハチャメチャになって管理不能に陥ることもありません。

我が家では、株式や投資信託などの資産運用もしているので、マネーフォワードのグループは、「家計」「資産運用」「経費」のおおきく3つに分けて管理しています。

マネーフォワードに毎月500円払うのは勿体ない!と思う方は、グループ「家計」かグループ「経費」いずれかを作成して、家計のみの収支か経費のみの収支か、いずれかに着目して見れるようにすれば、管理できるにはできます。

管理できれば、立替経費はむしろ家計の味方になる!

さて、家計の敵であった立替経費ですが、管理さえ行き届くようになれば、むしろ家計の強い味方になります。

立替経費でポイントを貯める!

立替経費を現金で払わずカードで支払うのは、小遣い流出防衛策もそうですが、もうひとつ重大な意味があります。

そう、クレジットカードでの支払いは、多くの場合ポイントが付与されるのです。

わたくし千鳥足は月に15~40万円(これまでで最高100万円近くの月も)、年間ではおおよそ300~400万程度の立替経費の支払いをするので、ポイントの還元率が1.0%のクレジットカードでも、年間で30,000~40,000円相当のポイントが付くことになります。

この11月から持つようになった三井住友VISAゴールドカードは、マイペイす・リボを適用し、毎年300万円以上利用することで、還元率は1.3%まで上がります。年間利用額が300~400万円の場合、年間39,000~52,000円相当のポイントが付くわけです。

立替経費がたくさん発生する方ほど、経費用のクレジットカードにはポイント還元率の高いクレジットカードを選ぶと良いですね。

貯めたポイントで夫婦円満

たとえ立替経費の支払いで貯めたポイントでも、それは我が家のポイントです。ここは悪びれずにおきましょう。立替経費としていったん我が家の財布からおかねを出しているのです、利息として受け取り有り難く使用しましょう。

VJAギフトカードに替えてグルメ&ホテル

我が家ではVISAカードで貯まるワールドプレゼントポイントを年度末にはVJAギフトカードに交換しています。VJAギフトカードを使って、美味しい食事をしたり、旅行費の足しにしたりします。立替経費で貯まったポイントで食べる高級中華や、叙々苑の焼肉はいっそう美味しく感じられます。

クレカを使ってGET!VJAギフトカードが使えるホテルや店舗

もう叙々苑を現金で食べる気になりませんね。

iTunesギフトコードに替えて楽曲購入

ふと耳にした楽曲が欲しくなることありますね。

そんなときには、VISAカードで貯まるワールドプレゼントポイントをiTunesギフトコードに交換してダウンロードします。

もう現金でCDを買う気にはなりませんね。

お蔭さまですっかり夫婦円満である

ほうら、家計管理の敵であり家計不和の一因だった立替経費は、今となっては家計の味方、夫婦円満の道具みたいになったではありませんか…!

かつては、立替経費の一時的な出費がつらくて、「会社でカードを用意してくださいよ!」と文句を言っていましたが、そんなこんなで、今ではあまり騒がないことにしています。

我が家のクレジットカード

経費用のクレジットカードには、すでに記載しているとおり、三井住友VISAゴールドカードを使用しています。

いまどき年会費がかかるゴールドカード…?と思うかも知れませんが、年会費は最小4,000円まで抑えることができますし、マイペイすリボを適用することで還元率は倍の1.0%に高まり、かつ利用額が多いためボーナスポイントが付き、還元率は1.3%まで引き上がります。毎年300万円以上使用するなら、年会費を差し引いても、年会費無料で還元率1.0%の Yahoo! JAPANカードや楽天カードよりも高い還元額になります。

ちなみに家の買い物では、以下のクレジットカードを場面に応じて使い分けています。

  • 三井住友VISAエブリプラス
    汎用。マイペイすリボ適用で還元率は常時1.5%、ボーナスポイントでさらにアップ!
  • Yahoo! JAPAN カード
    主にYahoo!ショッピング用。Yahoo!ショッピング利用で還元率3.0%以上。


  • 楽天カード
    あんまり使いません。

立替経費で素敵なポイントライフを!

主に我が家でのやり方をもとに、立替経費の管理の仕方について記載しました。

立替経費は家計の収支をややこしくし、夫婦の不和を生む要因ともなりますが、うまく使いこなせばたくさんのポイントをゲットし夫婦円満のもととなります。是非素敵な立替経費 de ポイントライフをお送りください!

 

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