車を買うために株や投資信託を取り崩す。リスク資産の取り崩し、その理想と現実。

車を買うために株や投資信託を取り崩す。リスク資産の取り崩し、その理想と現実。

先日、車を購入しました。

初回の支払い400万円を作るため、リスク資産を取り崩すことにしました。

次の愛車 レクサスNX を買った話。選んだ理由、選んだオプション、見積り額と支払い方など。

過去パソコン代ほどの取り崩しは経験していますが、おおきな金額の取り崩しは初めてです。実際にやってみると理想と現実は違ったなァ…という思いが強く残ったので記事にしておきます。

 
 

資産運用で得た爆益で買い物をする!

理想)利益が乗った銘柄を恩株化して資金にする…など

せっかく資産運用をしているのですから、資産運用で得た利益を使って買い物をしたい。そう思うのが普通ですよね。わたくし千鳥足もそのように考えていました。

例えば手持ちの []ビザ はいま+90%ほどの含み益があります。これを丸々取り崩せば100万円ほどの資金になります。これを車の購入資金に充てたなら、100万円のおよそ半分が利益なのですから、

「あゝ…僕は資産運用していたお蔭で、素敵な車が買えたんだなァ…」

そういう満足感に浸ることができそうです。

あるいは、保有する []ビザ の半分、ざっくり含み益に相当する金額を換金して、所謂「恩株」化するというプランも妄想していました。

「あゝ…僕は資産運用していたお蔭で、素敵な車が買えたんだなァ…」

そういう満足を得ると同時に、「恩株」化した []ビザ はまだ半数が残っているわけですから、まだ値上がることも期待できます。値上がったらまた別の買い物に使えてしまう。喜びの2倍・3倍、倍々化計画であります。

現実)損切り含め、値上がり期待が薄いものを優先で取り崩した

現実はどうしたか。

保有している銘柄には、含み益が乗っているものもあれば、含み損にまみれたものもありました。そして含み益が乗っている銘柄は、おおむね今後の期待も高い銘柄なのですよね。

今回の取り崩しは、庭木の剪定のように、ポートフォリオの剪定だと思い、値上がり期待が薄いものを優先で取り崩しました。りおぽんさんも以下のように仰っています。

結果的には、購入したときの期待が外れ含み損にまみれている銘柄、あるいは含み益が乗っているものの長らくボックスの価格帯から抜け出せずまだ当面停滞しそうな銘柄を選ぶことになりました。

もっとも含み損があっても残した銘柄もあります。そういう銘柄は、未だ「値上がり期待を抱いている銘柄」ということです。

使うために積み立てたつみたてNISAを使う!

理想)つみたてNISAで非課税の利益を有効活用する

以前から、つみたてNISAが「老後のための蓄財ツール」として語られがちなのって違うよなァ…と思っていて、使いたいときに使うおかねを作るツールである!と思ってきたので、今回の車購入はまさに「使いどき」と思っていました。

2年弱継続してきてそこそこ利益は乗っているし、その利益を非課税で換金できるという魅力もおおきいです。

今こそなんの躊躇もなくつみたてNISAを取り崩して、

「え?だって使うために積み立ててるんすよね?」

「え?使わないんすか?みんな老後のことしか考えてないんすか?」

そうイキりたい。そんな欲望もありました。

現実)つみたて中の投信を取り崩すのってツライ

現実につみたてNISAを取り崩そうと思ってみたら、想像していたよりもツラかったです。

いまも積み立てている投信の全部または一部を取り崩して、さらにこれからも積み立ててゆくのだ…と思うと、だいぶストレスがかかりました。どのへんにストレスがかかるかと言うと、取得単価が上昇すること、そして途切れる一貫性…という程度の、あまり合理的なものではないのですが。

ストレスがかかったので、最終的につみたてNISAの取り崩しはやめました。

いっぽうで、通常NISA枠で過去に積み立てていた複数の投信、配当再投資で積み立てていた投信は、ストレスを一切感じることなく取り崩しました。いまはもう積み立てていない・これからも積み立てる予定が無い投信は、何の躊躇いもなく取り崩せますね。

積み立てという行為の連続性は積み立てたおかねを使いづらくする効果があり、積み立てたおかねを使いやすくするためには、積み立て行為の途絶が必要なのだなあと感じた次第であります。

逆に言うと、積み立てたおかねを出来る限り使わぬ仕組みを構築するならば、ずっと同じ投信を積み立てていたほうが、心理的な歯止めになりそうですね。

現実に取り崩したリスク資産

取り崩したリスク資産には、利益があったものも損失が発生したものもありましたが、金額を合計すると損失のほうがおおきかったです。

想定どおりに騰がらず含み損がある銘柄を優先的に取り崩したのですから当たり前。で済ませてはいけませんね。そうした優先順位で取り崩してなお、確定した損益はプラスであった、という状況にならなければいけません。

ポートフォリオの剪定は数年に1度のイベントとしてではなく、もっとこまめに行う必要がありますね。

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