自動車保険（任意保険）の「中断証明書」は、車を廃車・譲渡する場合や長期の海外渡航などを理由に保険を一時的に解約するときに保険会社に依頼することで発行してもらえる書類です。新たに車を購入したときや、海外渡航の任が解けて自動車保険に再度加入するときに、「中断契約書」を保険会社に提出することによって、前回の等級を引き継ぐことができるようになるという有り難いものです。
解約するときには、条件を満たせばどの保険会社も「中断証明書」を発行してくれます。また、再度加入するときには「中断証明書」を提出することで、どの保険会社も等級を引き継いだ契約が可能となります。
けれども、いわゆる「ネット保険」各社のネットでの対応状況を確認すると、対応状況は思いのほかまちまちでした。その調査結果を記録として残しておきます。
「中断証明書」を用いた契約の対応状況
主な保険会社の対応状況を端的に整理した tweet が以下になります。調査したのは2020年8月23日なので、現時点の対応状況とは異なるかも知れません。
自動車保険、中断証明書を利用した契約。
調査結果🤔ネット見積り可否・ネット割引適用有無
アクサダイレクト ⭕️⭕️
イーデザイン損保 ❌⭕️
SBI損保 ❌❌
セゾン自動車 ⭕️⭕️
ソニー損保 ⭕️⭕️
損保ジャパン ❌❌
チューリッヒ ❌❌
東京海上 ❌❌
三井ダイレクト損保 ❌❌
楽天損保 ❌❌— 千鳥足＠永遠の投資初心者 (@chidoriashi_sh) August 23, 2020
対応状況は、各保険会社のサイトで確認しました。不明点がある場合には、各社サイトのFAQで調べたり、チャットサービスや電話で直接確認した結果です。
「中断証明書」を用いた等級の引き継ぎはどの保険会社も可
「中断証明書」を提出することで前回の等級が引き継ぐことは、どの保険会社も対応しています。
同じ保険会社で発行した「中断証明書」でも、ほかの保険会社が発行した「中断証明書」でも問題ありません。
「ネットでの見積り」に対応しているのは3社のみ
上の tweet で示した保険各社はいずれも、通常の自動車保険であれば、ネットで見積り・契約を完結できます。
しかし「中断証明書」を用いる場合の見積り・契約に限ると、ネットで完結できるのは次の3社だけ、という狭き門でした。
- アクサダイレクト
- セゾン自動車火災保険
- ソニー損保
他の保険会社は「中断証明書」を用いる場合には、ネットでの見積りや契約は出来ず、電話等で申し込む必要があります。
「ネット割引」の有無
ネット保険の各社はおおむね「ネット割引」という制度をもっています。
ネットで申し込みが完了した場合には「年間保険料を10,000円安くする」というような内容です。調査したところ「中断証明書」を用いた保険契約において、「ネット割引」を適用できるのは、以下4社でした。
- アクサダイレクト
- セゾン自動車火災保険
- ソニー損保
- イーデザイン損保
ん？！と思いますよね。上3つの保険会社は前項で見た3社と一緒です。
しかし、イーデザイン損保が、「中断証明書」を用いる場合の見積り・契約がネットではできないのに、それでも「ネット割引」は適用可能なのです。不思議ですけど、同社のサイトでも以下のように説明されていますし、問い合わせたときにも明確に「ネット割引は適用される」と回答がありました。
Q ご質問
中断証明書を持っている場合はどうしたらいいですか？A 回答
当サイトではお見積もりいただけません。
以下のボタンを押下し、表示される画面にしたがって氏名・メールアドレスを入力してください。お客さまサポートセンターにてお見積もりします。
- インターネットからの新規契約のお申し込みで「インターネット割引10,000円」が適用されます。
- 他社で発行された中断証明書も、ご利用可能です。
まあ、ネット保険を選ぶ場合には、ネット上で見積りを比較してそのまま契約に進むと思うので、ネットで見積りができない時点で選択肢からは落ちますけどね。
おすすめの保険会社は…？
これは加入を検討されている方や、保険に求める補償によりさまざまなので一概には言えません。
ただ、まる一日をかけて各社のサイトと睨めっこした僕には分かることがあります。サイト上の見積機能のUIだけで比較するならセゾン自動車火災保険（＝おとなの保険）一択です！
ネット見積りできたのは3社。
見積りのこまいとこまで比較はしていませんが、ネット見積りのUIで比較したらば、セゾン自動車保険（＝おとなの保険）一択ってくらいの差があって、もうそれだけでココ選んでもいいかなってくらいでした。— 千鳥足＠永遠の投資初心者 (@chidoriashi_sh) August 23, 2020
ええと、保険料が安いとか、補償が凄い！ということは言っていませんので悪しからずｗ
