日々の値動きを気にしすぎるのは良くないことだと承知していますが、わたくし千鳥足のような投資初心者には、世界の政治・経済の動きが市場にどういう影響を及ぼすのかを把握することが重要だと考えています。そのために、毎週のリスク資産評価額の推移を記録しています。
引き続きボラティリティの高い毎日でした。対中関税発動の一部延期で歓喜した市場もどうかと思いますが、長短金利の逆転で売り浴びせる市場もどうかと思います。発動が延期された範囲はわずかであってそれ以外は宣告どおり発動しますし、長短金利の逆転が今日明日何かが変わるわけでもありません。いちいち喜んだりおはぎゃーしたり、疲れてしまうのでほどほどにしておこうと思います。
2019年8月17日(土)時点のリスク資産評価額
2019年8月17日(土)時点のリスク資産の評価額は3758万円でした。
評価損益は前週末比-1万円……
前週末評価額 | 評価損益増減 | 評価額増減 | 当週末評価額 | |
---|---|---|---|---|
入金額 | 利益出金額 | |||
3757万円 |
-1万円(-0.04%)
|
+1万円(+0.02%) | 3758万円 | |
+2万円 | ±0万円 |
リスク資産の評価損益は-1万円。僅かですが減となり、これで3週連続での減少です。
今週は新たにiDeCoの積み立てに2万円の資金注入をしています。出金(生活還元)はありませんでした。したがって、リスク資産評価額の増減は+1万円となりました。
株や為替をはじめて丸3年ほどになりますが、この程度の乱高下では
感情がそれほどジタバタしなくなっています。
良いことなのか悪いことなのかは不明です。
前年末比+242万円の評価損益推移
前年末評価額 | 評価損益増減 | 評価額増減 | 当週末評価額 | |
---|---|---|---|---|
入金額 | 利益出金額 | |||
3281万円 |
+241万円(+7.35%)
|
+476万円(+14.52%) | 3758万円 | |
+275万円 | -40万円 |
2018年末比では、評価損益は+241万円となりました。
出金(生活還元)もしていますが、新たに資金注入もしていまして、評価額は2018年末比+476万円の3758万円です。
2019年8月17日(土)時点の市場概況
市場 | 指標 | 増減率(前々週比) | 我が家のリスク資産 |
---|---|---|---|
日本市場 | 日経平均 | -1.29% |
-0.04%
|
TOPIX | -1.23% | ||
JASDAQ | -1.30% | ||
マザーズ指数 | -2.22% | ||
東証リート指数 | +2.37% | ||
米国市場 | NYダウ | -1.53% | |
S&P500 | -1.03% | ||
NASDAQ | -0.79% | ||
ほか(ウォッチ対象) | 上海総合 | +1.77% | |
韓国総合 | -0.55% |
日本市場も米国市場もマイナスでした。
9月1日の発動が宣告されていた対中関税の一部が延期と伝わり週初は強い反発を見せたものの、直後に米国債長短金利の逆転が観測されて翌日には急落しました。長短金利の逆転は素人目から見ると単なる過去の経験則としか見えないのだけど、みなさんはしゃいでいますね。
各国が低金利/金融緩和政策の只中にあり、過度に賛美されてきたグローバリズムが否定されつつある今の時代、その経験則が同様の目安となるとは思えないのです。逆転が起きたあともすぐにリセッションが来るとは限らず「半年後かも知れない」「数年後かも知れない」とか、ただ闇雲に予言してるだけとしか思えないので僕は気にしないことにしました。いずれ急落したときに「ほら俺の予言どおりだ!」と云う人がたくさん沸くのでしょうけど、はいはいって流すことにします。
対中関税の一部延期と云う措置に対し、米国は中国から何らの譲歩も得ていません。中国の姿勢は露骨に頑なになっていて、もはや既存の枠組みに歩み寄る気は無さそうです。そんな中国市場は週間でプラス。
そして東証リート指数は未だ輝いていて週末の指数は一時2080に届き、2076.64で週の取引きを終えました。
2019年8月17日(土)時点の保有資産概況
ヒートマップで表す保有資産の概況
今回からヒートマップで表してみます。ヒートマップは自作のEXCELのマクロで作成しています。
株式の一部におおきく増えている(明るい緑色の)銘柄がありますが、これらは新規もしくは買い増しの銘柄です。
JREITのエリアが全体に緑基調になっています。強かったのが色味で判りますね。ドル円がややドル高に振れて、FXの評価額が騰がりました。ほかはおおむね赤基調、つまり減少しています。
今週の売買
[8001]伊藤忠商事、[SPYD]S&P500高配当株式ETF買い増し
「毎月配当」エリアの銘柄入れ替えを進めました。[8960]ユナイテッド・アーバン投資法人 全てと [8963]インヴィンシブル投資法人 の一部を手放し、[8001]伊藤忠商事 と [SPYD]S&P500高配当株式ETF を買い増しました。
高値となり利回りが3.55%まで低下した[8960]ユナイテッドアーバン投資法人を手放し、利回り4.22%の[8001]伊藤忠商事を買い増し。8960 は購入した当初の利回りは4.30%あったわけで上出来々々々。
— 千鳥足@投資初心者 (@chidoriashi_sh) August 13, 2019
男のロマン(?) [3591]ワコールを購入
夏の賞与から入金した資金で [3591]ワコール を新規に購入、余力で [SPXL]S&P500ブル3倍ETF を購入しました。いずれも長期での運用は考えていません。
今日こそ株買うぞ!と決めて、米国株か国内かetfかとさんざあれこれ悩んで東証引け間近に思い付きで買ったのが3591ワコール。理由は…なんだろう、ロマン?
— 千鳥足@投資初心者 (@chidoriashi_sh) August 16, 2019
なんでロマンなのかっていうと、女性の下着は男のロマンだからです。え、そんだけ?
値上がり銘柄ピックアップ
米国株も国内株も弱かったですが、JREITは強かったです。
[3281]GLP投資法人 が前週比+6.45%と急騰しました。同じ物流リートである [3481]三菱地所物流リート投資法人 も前週比+3.24%と堅調でした。
いずれも8月決算の銘柄で分配金狙いの買いと思われます。[3281]GLP投資法人 はブラックロックによる大量保有の影響などあるのかも知れません。
ほかのJREIT銘柄もおおむね堅調で、今週の値上がり率のトップ5は全てJREIT銘柄なのでした。JREITの中で [8963]インヴィンシブル投資法人 が色濃く下がっているように見えますが、これは10口中1口だけ売却したためです。同投資法人の株価は前週比で+1.17%と再び60,000円台に戻しました。
値下がり銘柄ピックアップ
[CSCO]シスコシステムズ が前週比-9.9%(株価だけで見ると10%超)と急落しました。2019年度の決算発表でガイダンスが市場予測に届かず失望売りとなりました。同社CEOは米中貿易摩擦による中国市場での落ち込みを指摘しました。
we’re being uninvited to bid. We’re not being allowed to even participate anymore.
私たちは入札に呼ばれていない。もう参加することすら許されていないのです。U.S.-China trade war hits Cisco, CEO Chuck Robbins tells investors
ファーウェイ排除だなんだとおおきなニュースになっていましたけどね、そんなこと中国政府は当たり前にさらりとやってのけますね。同社にとって中国市場はおおきな顧客ではありませんでしたが、将来的な芽を摘まれた感はありますね。
[6464]ツバキ・ナカシマ が前週比-7.33%とおおきく続落しました。前週は-8.33%だったのでこの2週間で-15.66%の急落です。こちらも米中貿易摩擦による市場の冷え込みが原因となっています。長短金利の逆転でリセッション(=景気後退)が来る…!と言いますけれども、もうとっくに景気後退は来ていて景気後退ゆえのこの株価推移だと思うので、今さら「リセッションが来るぞー!」と叫んでいる人は株持ってないんじゃないかなって疑ってます。
これからの運用方針
運用方針に特段の変更はありません。
短期で入った銘柄についてはある程度の利益が出たり、ある程度の損失が出た場合には早々に手放します。
「毎月配当」エリアではここ最近のJREITの高騰によって利回りが低下している銘柄がちらほら出てきています。利益確定をした上で高配当株式への入れ替えを検討しています。相場が落ち着くまで現預金のまま置いておくほうが評価額の向上と云う意味では安全かも知れませんが、このエリアの目的は配当収入を得ることなので、あまり長期で現預金のまま放置しておくことは好ましくありません。
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