2021年の賞与が出ました。
毎度々々の恒例で、大城美和さんに登場していただきましょう。えいっ!!
大城美和さんは、その昔「給与明細」という番組に出ていました。番組を見たことは無いのだけれど、インターネットの黎明期に可愛らしい手作りの「ほぉむぺえじ」を公開されていました。可愛かったなあ。公式ブログの残骸はいまでも残っているけれど、あの頃の「ほぉむぺえじ」の手作り感が最高でした。
「賞与明細!」の記事作りは大城美和さんの画像探しから始まります。記事を書くことの愉しみも大城美和さんの画像を貼ることにあります。もはや賞与をもらうことの慶びも、大城美和さんとともに在るのです。
2021年の賞与の総支給額
はい、そんなわけで「2021年の賞与」です。
2021年の賞与の 総支給額は 4,000,000円 でございました。
うおおおお!増えました!増えましたね?増えたけれども…実はこれにはカラクリがありますw
総支給額は前年夏・冬対比で大幅増
勤め先の前期業績は、コロナ禍にも拘わらず過去最高売上・利益を達成しました。
これに対して、僕の2021年の賞与の 総支給額 4,000,000円 は、
前年冬の賞与対比で +70.9%
前年夏の賞与対比で +70.9%
でございました(前年の夏・冬は同額なので同じ比率になります)。
うおおおおお!大幅増じゃん!大幅増じゃん!これ家の2階から紅白の餅投げられるくらいの大幅増じゃん!?
手取り額も前年夏・冬対比で大幅増
総支給額4,000,000円に対し、手取り額は2,895,718円でした。
控除額が110万チョイでございます。なにこれ、この額、ちょっと前までの僕の賞与総支給額くらいあるじゃん…。
給与明細・賞与明細の算出スキルを磨いてきたので、金曜支給される賞与の控除額をヒョイと算出してみたら、…ああああおおあおお??国ィィィィ??!!…闇落ちしかけたけど。戻ってきました。シカタナイヨ。
— 千鳥足@永遠の投資初心者 (@chidoriashi_sh) June 15, 2021
この手取り額、前年夏・冬の賞与と比較しますと、
前年冬の手取りに対し +71.7%
前年夏の手取りに対し +71.7%
でした(前年の夏・冬は同額なので同じ比率になります)。
うおおおおお!大幅増じゃん!大幅増じゃん!これ家の2階から紅白の餅投げられるくらいの大幅増じゃん!?
…。
…。
賞与支給額大幅増のからくり
ええと、なんでこんなに増えているかと言うとですね💦💦💦
今回、「2021年夏の賞与」と言わず「2021年の賞与」と称していること、お気づきでしょうか?ここに意味があります。
なんと!
賞与の支給が夏の1回きりになりました★ わーい!
わーい!じゃねえわ…www
◇ ◇ ◇
わたくし千鳥足はこの5月末に「使用人兼務役員」を卒業し、6月より純然たる「役員」と相成りました。役員賞与は勤め先の慣例で株主総会直後の1回のみの支給と決まっているのです。
なるほど、そうか、分かった。分かったけどさ。
これ、通知されたの、5月の半ばになってからですからね?
今年から賞与が年イチになるよと通知されました。賞与込みで家計管理してる我が家。いままで半年単位で家計管理してきた我が家。……もっと早く言ってYO!!!
— 千鳥足@永遠の投資初心者 (@chidoriashi_sh) May 12, 2021
一度にまとめてもらえるのは悪いことではありませんが、弊害もあります。
- 手元にあったら全額証券口座にぶち込んでしまいそう
- 賞与に合わせて半年サイクルで見てた家計管理の方法をアップデートしなくちゃいけない
- 役員賞与の額の決め方に、まったくルールが無いww
1点目は置くとして、2点目がちと面倒。まあそれすらさて置き、3点目がおおきな問題です。
従業員の賞与のルールはこれまで一所懸命改善し再構築してきた自負があります。しかし今回初めてもらった役員賞与は、ルールが皆無で正直引きました。オーナー家の一存でしかありません。
オーナー家が支配する中小企業です。役員賞与はこれまでもオーナー家の一存で決まってきた歴史があるようなのですが…、、、、、、ぐぬぬ。
夏のボーナス、交渉が実りました☺️
— 千鳥足@永遠の投資初心者 (@chidoriashi_sh) May 20, 2021
だって、最初は年収下がるよな額を打診してくるんですよ!?
そりゃ交渉しますよ。しますでしょうよ。
現社長や前社長に訊ねてみたら、両氏とも「俺も役付きの役員なった当初は年収下がった」そう言うんですよ。ちょっとおおお。なにそれ。なに放置してくれてるんですか。後続の人(俺)が困るじゃないですか。各々の代で歯止めかけといてくださいよ…!!
そんなわけでオーナー家の門戸を叩いて会話をし、以下2点を約束しました。
- 今回は年収下がらない程度に調整する
- 来年から業績に連動した額とする、そのルールを今期中に会話する
2点目の後半部分が進まないと約束を有耶無耶にされてしまう懸念があります。なので、もともと課題となっていた取締役・執行役員の処遇改善というイベントと一緒くたにして、必ずや検討の俎上に乗せていく所存です。
ちなみに今回の400万円という総支給額、前年の夏・冬の賞与の合計と比較したら-14.6%という大幅減 です。生来の奥ゆかしい性格ゆえ「いやもうひと声!」などと図々しいことは言えず…。月給を14%上げてくれていましたし、来年から業績連動の仕組みを取り入れるという約束を得たならば、フェアなラインだと判断しました。
2021年の賞与明細の全項目を確認する
賞与明細の全項目について、前年冬の賞与との対比を確認してみました。
項目 | 2021年 | 2020年冬 | |
---|---|---|---|
金額 | 2020冬比 | ||
総支給額 |
¥4,000,000
|
+70.9%
|
¥2,341,000
|
健康保険 |
¥190,000
|
+70.9%
|
¥111,197
|
介護保険 |
¥34,000
|
+70.9%
|
¥19,898
|
厚生年金 |
¥137,250
|
±0.0%
|
¥137,250
|
雇用保険 |
¥0
|
-100.0%
|
¥7,023
|
社会保険合計 |
¥361,250
|
+31.2%
|
¥275,368
|
課税対象額 |
¥3,638,750
|
+76.2%
|
¥2,065,632
|
所得税 |
¥743,032
|
+95.7%
|
¥379,621
|
控除合計 |
¥1,104,282
|
+68.6%
|
¥654,989
|
差引支給額 |
¥2,895,718
|
+71.7%
|
¥1,686,011
|
差引支給額÷総支給額 |
72.4%
|
–
|
72.0%
|
総支給額の増加率と連動しない項目について、黄色のマーカーを入れています。
- 厚生年金
厚生年金の算出の基となる「標準賞与月額」は150万という上限があります。2020冬の賞与ですでに上限に達しているため変動しません。 - 雇用保険
純然たる役員となり「労働者」でなくなったため、雇用保険の加入資格を失いました。 - 所得税
勤め先の給与計算上、配偶者控除の対象から外され税率が18.378%から20.420%になりました。
1点目は既知の事象でしたが、2点目・3点目は賞与明細に先立つ6月の給与明細で初めて知った取り扱いで、事前に試算していた手取り額とズレる原因となりました。もっとも、3点目に関しては年末調整や確定申告を通せばどうせ配偶者控除の対象外になるので、税金の先払い後払いかの違いでしかありませんが。
2020年夏冬賞与の合計額とも比較する
もうひとつ、賞与明細の全項目について、前年夏冬の賞与の合算額と対比してみました。今年から夏1回のみの支給になるので、前年対比をみるなら夏冬の合算値と比較すべきですよね。
項目 | 2021年 | 2020年夏+冬 | |
---|---|---|---|
金額 | 2020年比 | ||
総支給額 |
¥4,000,000
|
-14.6%
|
¥4,682,000
|
健康保険 |
¥190,000
|
-14.6%
|
¥222,394
|
介護保険 |
¥34,000
|
-14.6%
|
¥39,796
|
厚生年金 |
¥137,250
|
-50.0%
|
¥274,500
|
雇用保険 |
¥0
|
-100.0%
|
¥14,046
|
社会保険合計 |
¥361,250
|
-34.4%
|
¥550,736
|
課税対象額 |
¥3,638,750
|
-11.9%
|
¥4,131,264
|
所得税 |
¥743,032
|
-2.1%
|
¥759,242
|
控除合計 |
¥1,104,282
|
-15.7%
|
¥1,309,978
|
差引支給額 |
¥2,895,718
|
-14.1%
|
¥3,372,022
|
差引支給額÷総支給額 |
72.4%
|
–
|
72.0%
|
総支給額の減少率と連動しない項目について、黄色のマーカーを入れています。さきほど2020年冬の賞与との比較でマーカーを入れた項目と一致しますね。
- 厚生年金
昨年は上限×2回を徴収されたのに対し、今回は1回の徴収なので半分になります。これは嬉しい。 - 雇用保険
純然たる役員となり「労働者」でなくなったため、雇用保険の加入資格を失いました。 - 所得税
勤め先の給与計算上、配偶者控除の対象から外されたため素直に下がっていません。
3点目の所得税が腹立たしいですが、年末調整や確定申告を通すことでどうせ一緒になるので、賞与明細上の見え方だけの問題です。
所得税をこのままとしても、「差引支給額÷総支給額」は72.4%と向上しています。厚生年金が半分になった効果ですね。総支給額150万円以上の賞与は、夏冬2回に分けて受け取るよりも、年1回合算して受け取ったほうが社会保険料の負担が少ないことが判りますね。
2021年の賞与の使いみち
これまであった冬の賞与が無くなるため、この先1年の支出や投資のプランを考えて使いみちを決める必要があります。いまいまはそこまで検討できていないので、目先の話だけ整理します。
賞与の目先の使い方は、以下の順番で考えます。
賞与の(目先の)使い方
- 住宅ローンの計画的な一部繰上返済。
- 目先の買い物・支払い。
- 2021年の家計予算を定めた上で必要額の確保。
- ほかは投資に充てる。
住宅ローンの一部繰上返済
住宅ローンの賞与返済分はすでに完済しています。しかしながら、返済期間を短縮するために、賞与支給後に毎回18万円を繰上返済することにしていました。順当に払い続ければ、60歳になるときには完済するようにプランしてあります。
今回の賞与は夏・冬ぶんに相当すると捉えれば、今回18万円×2回の36万円を繰上返済に充てるのが正しそうですね…。ぐぬう。
目先の買い物・支払い
5年に一度の地震保険の支払いがあるので支払います(約21万円)。
スーツを新調したいので新調します。あと普段履きの靴が欲しいので賞与祝いで新調…。(全部で20万円程度…。たぶん…。)
家計予算と資産運用
2021年下期(7月~12月)および2022年上期の家計予算の大枠を定めて、必要な額を家計用に確保(貯蓄)しておきます。基本的には家計における月の支出は月の収入で賄いますが、年イチのイベント・半年に一度のイベントには賞与を充てることもあるため、こういう確保の仕方をしています。
6月から月給もアップしたため、月の手取りが増えています。悩ましいのは、この増えた手取りの扱いです。
- 賞与を家計に算入せずに、増えた手取りを家計支出に充ててイベント費用を賄う。賞与は投資へ回す。
- 賞与を従来どおり家計に算入し、増えた手取りは「つみたて」エリアに投資する。
従来の我が家の家計および投資の有り様のまま考えれば、後者が既定路線ではあります。
でもね、「つみたて」ってホントつまらないんだよなあ…笑 つまらない投資こそ正解だということは頭では知りつつ…、でも、つまんないんだよなあ…笑笑
2021年下期以降の家計予算と資産運用の有り方は、早々に検討して別途記事にします。
以上、2021年の賞与明細でした!
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