先日、我が家の電力を TEPCO から「あしたでんき」に切り替える申し込みをしました。
そしてこの度ようやく「あしたでんき」に切り替わりましたので、その感想と電力会社の切り替えのススメなどを整理します。
小売電気事業者の切り替えは楽々スイスイ
電力の切り替えって面倒そう。そう思いますよね。
切り替えなんて大変なんじゃないの?
我が家でも電力自由化の際に従来の従量電灯BからTEPCOのプレミアムプラン、そしてプレミアムプランSと変更してきましたが、他の事業者に切り替えるのは躊躇がありました。
同じ東京電力の別料金プランへの切り替えは何も手間要らずだったけれど、小売電気事業者を切り替えるとなったら、それなりに手続き面倒なんでしょう?そう思っていました。携帯キャリアを変えるのだって、自宅のネット環境を変えるのだって、それなりに手間暇かかるではないですか、それと同じように手間かかるのだろうなと。
実態は拍子抜けするほど超楽ちん
実態は、拍子抜けするくらい超楽ちん、手間要らずでした。むしろ手間が無さすぎて、ホントにこれ電力切り替わるんだよね?と不安になるくらい。笑
今夜0時から、我が家の電気がTEPCOからあしたでんきに切り替わります。電力会社替えてもなんのイベントも無いのね。負担皆無で良いちゃ良いんだけどなんかつまんぬ。
— 千鳥足@投資初心者 (@chidoriashi_sh) 2019年6月21日
我が家では「あしたでんき」に切り替えたのですが、切り替えるに当たっての手続きは以下2点だけ。能動的な手続きは最初の1点だけです。
あしたでんき への切り替えで行ったこと
- あしたでんき のサイトから申し込む。
- 供給開始日の案内がメールで届くの納得する。
以上、そんだけww
超絶楽ちんでしょう?しかも、供給開始日の案内が届くのは、申し込んだ2日後。
そしてそれ以降音沙汰無し。電話もメールも無くてむしろ不安になるくらい。電力供給が始まったいまでも音沙汰ありませんが、あしたでんきのサイトからログインすれば、電力の供給が始まっていることは判るので確実に切り替わっています。
元の小売電気事業者であるTEPCOには何の手続きも必要ありませんでした。
そんな素っ気なさもあるけど、対応は臨機応変・めっちゃ優秀
そんな素気ない応対のあしたでんき ですが、実は細かな要望にも臨機応変にめっちゃ無駄なく対応頂けました。
我が家が利用していたTEPCOの料金プランは2年縛りがあって、すぐに切り替えてしまうと違約金が発生するのだけど、期間終了の2ヵ月前以降の解約なら違約金が発生しないことが分かりました。
ありゃ早まったかと思い、あしたでんきの問い合わせフォームから以下のように送信しました。
先ほど申し込みをしたのですが、現在利用している東京電力のプレミアムプランの2年契約が、6月22日以降の契約解除であれば期中解約金がかからないことが判り、切り替え日を上記日取り以降としたいのですが可能ですか?
もしできないようであれば、申し込みをいったん取り消していただきたいです。後日再度申し込みをいたします。
お手数ですがご確認のほどよろしくお願いいたします。
そして戻ってきた返信。問い合わせを送信した翌日の返信です。
お申し込みいただき、誠にありがとうございます。
現在、手続き中ではございますが、6月22日から「あしたでんき」をご利用いただけることが確認できました。
ご契約の開始は、別途メールでご案内いたしますので、しばらくお待ちいただけますと幸いです。
これ、無駄のないめっちゃ優秀な対応だと思いませんか。普通に「申し込みをいったん取り消し致しました」的な返信が返ってくるものと思っていたので、申し込んだまま前向きに進める手続きを取ってくださって、あら素敵!と思ったのでした。そしてこの返信が届いた翌日には、供給開始日が6月22日で決定したとのメールが届きました。仕事早い。
あしたでんきでの供給がスタート!
6月22日からあしたでんきに切り替わることは覚えていたので、さすがに直前には何かしらアプローチがあるんだろうなと思っていたのですが、最後までなしのつぶてw でもあしたでんきのサイトで確かに切り替わっていることは確認できました。なんだろう、合理な運営で素晴らしいと思います!
供給スタートは電力使用量のグラフで判る
あしたでんきのサイトからログインしてマイページを覗くと、電力使用量のグラフで供給が開始されたことが判ります。22日からニョキッて棒グラフが現れていますでしょ。
「あッ!」て衝撃受けたのは、グラフの縦軸の右側が「消費電力量」であるのは良いとして、左側の縦軸がそのまま「電気料金」であること。そしてグラフの下に日ごとの電気料金が表示されているところ。これは当たり前のようでいて、シンプルな料金形態だからこそできることですね。
例えば従来の従量電灯BやTEPCOのプレミアムプランでは、月間の或る閾値を超えたところから単価が変わっていくので、月の使用量が締まらないと料金が定まらないのですよね。あしたでんきの料金形態は、単純に使用量×単価ですから、こういうシンプルで直截的な表示ができます。
時間単位の使用量で料金も判る…これはグッとくる
この電力使用量と電気料金のグラフは、時間単位でも表示できます。これ我が家の22日の使用量と料金の推移ね。
時間単位の消費電力量の推移はTEPCOのプレミアムプランでも見ることができていました。
ただ、消費電力量だけでなく、電気料金も時間単位にグラフ化され金額としても表記されると、胸にグッときますね。これは効きます。
電力使用の見える化は、いずれの小売電気事業者でもありがちなサービスですが、シンプルな料金体系がここまで胸に迫るアウトプットを提供してくれるとは想像していませんでした。あしたでんき、気に入りました。
小売電気事業者の切り替えで躊躇いがちなこと
経済産業省の調査によれば、一般家庭での小売電気事業者へのスイッチング率は2018年9月の時点で20.5%。まだまだ切り替えの途上であることが判ります。
電力自由化と云うフレーズは知らない人は居ないであろうし、テレビでもネットでも盛んに小売電気事業者がCMを打っています。なかなか切り替えが進まないのは何故でしょうか。切り替えに踏み出す前の僕の心の中や、切り替えると決めたあとの嫁の抵抗などをもとに決めつけてしまうと、その理由は以下3点です。
小売電気事業者の切り替えを躊躇う理由
- 仕組みが分からない
- 停電しやすくなったり停電の対応が遅くなったりしないか
- もしものときの対応が不安
ひとつひとつ確認していきましょう。
仕組みが分からない
まずね、小売電気事業者の切り替えといってもピンと来ないんですよね。工事は不要とか言われるとますますピンと来なくなる。仕組みなんて理解しなくたって良いじゃないとは思いますが、理解できないことには自然と抵抗感が生まれますね。
電力供給のシステムは、「発電部門」「送配電部門」「小売部門」とおおきく3つの部門に分類されます。
日本ではこのうち「発電部門」と「小売部門」が自由化されています。「小売部門」を担う小売電気事業者は、すでに自由化されている「発電部門」を担う企業ないし個人から電力を仕入れ、契約している個人(や企業)に電力を供給します。仕入れや供給の際の送配電に関しては、現時点では自由化されておらず、既存の地域電力会社が送配電を担うことになっています。
電柱や電線などの目に見える設備は何も変わりません。電線を流れる電力は、従来の供給会社と契約している隣家と新電力会社と契約している我が家とで、区分けされて送電されているわけではありません。送配電における物理的な違いはないので切り替わると云ってもちょっと分かりづらいのですよね。小売電気事業者は、発電部門から電力を仕入れ、その送配電を既存の電力会社に託し、契約している家庭に届けて料金を徴収します。徴収した料金と、電力の仕入れ代・送配電を託す費用の差分によって利益が出る仕組みです。
停電しやすくなったり停電の対応が遅くなったりしないのか
これはありません。何故ならすでに書いたように「送配電部門」は従来の電力会社が一括で担当するからです。従来の電力会社と契約していても、新しい小売電気事業者と契約していても、停電するときは一緒にするし、復旧に余計に時間がかかると云うこともありません。
2020年には「送配電部門」についても地域ごとに分社化することになっているようです。これも「発電部門」「小売部門」に対する中立性を確保するための改革であります。
もしものときの対応は?
送配電にかかわる設備の問題によって地域全体が停電した場合には、すでに書いたようにどの小売電気事業者と契約していても対応は同じです。
ただ、家庭内での漏電等によるトラブルが発生した場合には、小売電気事業者によって若干サービスに差があります。
基本的には既存の電力会社に保守を依頼することになります。その対応費用が一定時間分料金に含まれている小売電気事業者もあれば、含まれていない事業者もあります。
例えば、あしたでんきと同様に人気のLoopでんきでは、ブレーカーが落ちたり、停電してしまったり、コンセントが焦げ臭いなどの電気のトラブルを通報すると、24時間365日駆け付け、60分以内の作業であれば無償で対応するサービスが付きます。いっぽうあしたでんきはそうした際の対応は基本有料になりますね。
電気のトラブルに保険をかけるか否か、その頻度を経験則から捉えて、要るか要らぬか各家庭で判断できると云うことです。
一度お見積りしてみませんか?
小売電気事業者の切り替えは手間要らずだし、不安なことはあんまり無いよ。と云うことを伝えたくて、我が家のあしたでんきへの切り替えをもとに記事を作成しています。
電気代が高くて困っている方、あるいは少しでも家計の支出を抑えたい方がいらっしゃれば、一度、各社の見積りを取ってみては如何でしょう。エネチェンジさんが、電力料金・サービスの比較を通じて各家庭のライフスタイルにあった電力会社選びをサポートしています。
これからの夏場、いままでと比較してどれだけ安くなっているか、毎月確認するのが楽しみであります!
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