先日数年ぶりにスカウト・ヘッドハンティング会社のスカウトマンさんから連絡があって、本日お茶をしてきました。
ハンティングされる気もなくて冷やかしで会ったけど、会話の中で自分がどんな働く環境を望んでるか言葉にする機会になったのは悪くない。言霊宿る。
— 千鳥足@投資初心者 (@chidoriashi_sh) August 21, 2019
少し思ったこともあるので、日記として残しておきます。
ヘッドハンティング会社の人材探しの仕組み
最初に連絡を受けたのは30代の後半だったかしら?そのあと40の時、そんで今回。3回目。
最初は職場の固定電話に電話があったと記憶してます。個人名のまま電話を回されて不審に思いながら替わると「千鳥足様ですか?実はわたくし株式会社○○の…」と社名と事業内容を伝える。正直言ってこの時点で充分気色悪い。なんで俺のこと知ってんだよ?!そもそもスカウトとかヘッドハンティングとか云う世界に胡散臭さを感じる昭和脳です。
でも会いました。笑 興味無いと言えば嘘だし。その頃やっていたブログのネタにもなるかなあ。なんて。
さてスカウトやヘッドハンティング会社における人材探しがどうやって成り立っているか。少なくとも当時はだいぶ地道なことをしていると言っていました。それまで取り扱った(つまり転職させた)人物から「身近にいる優秀な人」の紹介を受けて、芋づる式に辿っていると説明を受けました。要するに誰かが僕を「優秀な人」と紹介したわけで、気持ち悪いけど悪い気はしないと云う微妙なお話。たぶん職場を退職してった誰かが僕の名前を売ったわけですね。なんだよお、直に褒めて持ちあげてくれれば良いのに。
世間・そして僕が勤める会社の従業員の間にも、そういう蜘蛛の糸が垂らされて、裏では人材の伝手が芋づる式に張り巡らされているんだなあと知りました。それを知って僕がいまの会社で取り組んできたことは、そんな蜘蛛の糸に負けないための社員の待遇改善で、結果僕の待遇も良くなりました。笑 思えば有り難い出来事でしたね。
ヘッドハンティング会社が紹介してくれた働き口
勤め先がITの会社なのでいずれもITの企業です。
最初のときは「幹部候補として云々かんぬん」。そのとき僕はもう部長(中小なので昇進手軽なんです)だったし幹部候補と言われてもなァ…と茶化して終わり。
2回目のときは「幹部として云々かんぬん」。そのとき僕はもうじき役員も見えてるしなぁと笑って終わり。
3回目の今回は来年上場を予定している企業の役員候補とのこと。
ふうんとは思ったけれども、開発だけでなくて営業部門の責任職でもあると言うし・年収下がるし・職場遠くなるし・業態はあまり変わらない会社ぽいし、世間話をして終わりました。
ヘッドハンティング会社の担当との世間話
取り扱う人材の年収の幅
例えばITの世界で云うと、一匹のプログラマー・一匹のSEと云うTHE技術者は扱っていなくて、PM・幹部候補・幹部のスカウトを取り扱っているとのこと。僕としてはこの業界には管理屋より天才プログラマーを大事にする風土が育ったほうが良いと思うので、そういうのも取り扱ったほうが良いんじゃないの?と言ってみました。でも企業からくるオーダーがそうではないらしい。なるほど。まあ、そういう凄腕プログラマーには、それはそれで別の流通マーケットがあるのだろうな。
年収で云うと700万円以下の案件は取り扱わない。700万円以上、幹部となれば1000万円以上の案件がターゲットらしいです。「2000万くらいの案件持ってきてくれるんかと思って時間割いたのにな~」と言ったらすみませんすみませんと謝っていましたが…、大丈夫、嘘だから。今日も冷やかしだから。
最近どうなの?活況なんです?と訊いたら、企業様からのご依頼は相変わらず多いが人材が居ないとのこと。僕が肌で感じる転職市場は、昨年あたりまでの最高潮から少し需要が縮小し始めていると見えていたけど、幹部や幹部候補と云う世界ではまだまだ旺盛らしいです。
ただ、幹部や幹部候補の待遇は改善してがっちりガードする傾向も顕著だそうで。そもそも転職を希望していない人を口説いて連れ出すのが仕事なので、今まで以上に体力がかかっていると言っていました。
ヘッドハントを依頼した場合の費用
人材としてではなく人材不足に悩む企業の一員として、もしおたくにヘッドハントお願いしたら費用どれくらいかかるの?と訊ねてみました。
人材提案の依頼で400万円、成立したときに成立した方の年収の6割がおおよその相場ですとのこと。
一般的な転職斡旋会社と目ん玉飛び出るほど異なる費用ではない。扱う人材の単価が高いので体力はかけやすいのかも知れないですね。
その内あなたに幾ら報奨が入るのん?と訊いてみたけど、「いや、それは、ちょっと…」教えてくれませんでした。つまんないの。
言葉にしてみて気付いた「僕が求める仕事」
世間話を挟みながら今の仕事内容や希望の仕事についてヒアリングを受けました。
言葉になった「僕が求める仕事」
問われた内容に何気なく答えていたのですが、帰りの電車の中でふと気付きました。ふだん薄らぼんやり思っていた「僕が求める仕事」を言葉にしたんだなと。言葉にすることでその思いが心の中の場所を占める。言霊が宿る。
- 年収・仕事内容、別に現状に不満は無いけど、なんかもう一通りやり切ったし飽きているのは確か。一回ぜんぶガラガラポンしたくなるときあるよね。
- 役員仕事が必要なのは理解してるけど、思い通りになるわけでもない。
- 現場で開発に関わったほうが楽しいのは確か。
- 肩書はどうでもいい。でも誰かに「管理」されるような環境は性に合わない。
- ベンチャー?全然良いよアリだよ。大きな会社に行きたいなんて思ったことない。
- 年収維持は必須ではない。激減はさすがに困るけども。
- 自社サービスで食ってる企業とかエンドユーザの情シスとかのがいいなあ。下請けITは人売りの部分を捨て切れない。
- 戸建て買っちゃったけど電車通勤したくないし地元が理想。近場で良い案件無いの?
- 在宅勤務の案件あるの?そうなの?そんなの年収めっちゃ下がったって良いよ。
要約すると…、肩書や年収や勤め先の規模とかどうでも良い。通勤減らして家に居たい。開発に携わってたい。こんなところですかね。
転職考えるよりも今の職場環境を変える
とは云えそんな職場を探して積極的に転職活動をするつもりはあまり無いんですよね。完全受け身。
いまいまはそういう仕事が出来るよう、今の勤め先を変えて行こうって思いのほうが強いですね。転職の機会や転職の思いは、やむにやまれぬタイミング・環境・感情で、自然発生的な表情をして天から降ってくるものだと知っているので、本日の件は転職市場の情報収集と捉えて流しておきます。
コメントを書く