【ねんきんネット】保険料納付記録がおかしなことになっている?

【ねんきんネット】保険料納付記録がおかしなことになっている?

少し前に、日本年金機構の「」で「ほろ苦い青春の思い出」を見つけたと記事にしました。久々に覗いてみたら、なんだかよくわからない保険料納付の記録を見つけてしまいました。

【ねんきんネット】保険料納付記録を見て湧き上がる青春の思い出

前回「」で将来の年金額の見込みを調べて以降、あれからログインすらしていないし、そういえば年度も改まったことだし、久々に覗いてみるかあと思いログイン。2016年度も4月から3月までの12ヵ月分の年金記録がきちんと記録されていて、特に問題はありません。

うろうろあちこちを眺めていると、「 これまでの保険料納付総額(総合計)は、 12,568,295円 です。 」と云う、前回も見つけたおおきな数字が目に入って、「チキショウ、絶対長生きして元取ってやる」と決意を新たにしました。

よくよくみると不思議な数字があった

決意を新たにした険しい視線の先、その一文のすぐ上2行が目に入りました。

平成25年度以前の保険料納付総額(小計1)は、 8,503,826円 です。
平成26年度以降の保険料納付総額(小計2)は、 4,064,469円 です。

あ、そうなの?なんかよくわかんない小計の分け方だねふーん。と素っ気なく遣り過ごしそうになって、え?さすがに気付く。

平成26年度以降の3年間(小計2)と、平成25年度以前の20年ほどの期間(小計1)の納付額である、幾ら若いころの給与は安かったとは云え、こんなにあからさまに偏るわけがないのです。「んなわけないだろ!」ツッコミを入れざるを得ない。

制度上の最大額を超える年間保険料納付額?!

毎年の年金記録を見てみると、直近3年度ぶんの「一年間の保険料納付額」が以下のようになっています。

年度       加入制度 勤め先等の名称 加入月数 一年間の保険料納付額
平成26年度(42歳)     厚年     株式会社〇〇〇  12月        669,433円
平成27年度(43歳)     厚年     株式会社〇〇〇  12月       2,498,032円
平成28年度(44歳)     厚年     株式会社〇〇〇  12月        897,004円

平成27年度には約250万もの保険料を納めてしまいました。
いやあ、平成28年度は減って良かったね、わーい。

…て、「んなわけあるかい!」

標準報酬月額MAX62万の厚生年金保険料(平成27年度当時は55,266円/月)×12ヵ月、標準賞与額の上限150万の厚生年金保険料(平成27年度当時で133,710円/回)×最大3回の賞与としても、年間の厚生年金保険料は、合計1,064,322円までしか積み上がりません。一年の間に250万も納付するなんてことは、制度上ありえないのです。

一年間の保険料納付額が給与明細と合わない?!

ネットには、「ねんきん定期便」に記載された納付額と給与明細の納付額を比較したら、「ねんきん定期便」に記載された納付額のほうが明らかに少ない、どうやら会社が搾取していた!なんて情報があふれています。イヤですね、怖いですね。

でもなんだかキモチワルイ数字が記録されていることだし、僕も調べてみるか…。
直近平成28年度の保険料納付額が給与明細と合っているか、確認してみました。

年度       加入制度 勤め先等の名称 加入月数 一年間の保険料納付額
平成28年度(44歳)     厚年     株式会社〇〇〇  12月        897,004円

幸い、昨年度ぶんの給与明細はぜんぶ電子化されているので、すぐに確認できました。

2016年04月~2017年03の月の期間の厚生年金の納付額、合計928,642円。

いやあ、けっこう払ってますね。僕も社会に貢献しておりますね。
て、おおおおおい!!!!まじで年金記録よりも多い額が給与明細から差し引かれてるじゃないの!!

まさか僕、会社に搾取されている…?!!

どういうことなの?(・ω・)

でもね、毎月の標準報酬月額の記録は、正しい額が記録されているようなのです。
標準報酬月額の記録が正しいのに、額がこんな具合になってしまうのはありえないのです。

一覧から少し離れた場所に、「年金記録の一覧表示の見方」という項がありました。
曰く。(黄色のマーカーは僕が付けています。)

  • 日本年金機構が発行している「ねんきん定期便」でお知らせしている「(参考)これまでの保険料納付額」を基に、当年度と前年度の差額を計算し、1年間の保険料納付額として表示しています。
  • また、「ねんきん定期便」でお知らせしている「(参考)これまでの保険料納付額」を活用しているため、原則、当年度の誕生月の4ヶ月前までの情報となっています。
例)平成27年3月に「ねんきん定期便」を発送した方の「年金記録の一覧表示」の1年間の保険料納付額は、誕生月の4ヶ月前までの情報(平成25年12月~平成26年11月まで)と平成25年度に発送した「ねんきん定期便」(平成25年11月までの情報)で、お知らせしている「(参考)これまでの保険料納付額」の差額を表示しています。

保険料納付額

  • 「年金記録の一覧表示」の1年間の保険料納付額については、実際の納付日が属する年度とは異なる年度の欄に表示される場合があります。
  • 「ねんきん定期便」を再発行した場合は、上記と異なる場合があります。
  • 厚生年金保険及び船員保険の保険料納付額は、被保険者負担分のみを表示しています。
  • 国民年金保険料の還付を受けた場合や厚生年金保険の標準報酬を遡って訂正した場合などは、実際に納付された金額と異なる金額やマイナスの金額を表示しています。
  • 日本年金機構が「ねんきん定期便」を発行していない場合などは、「*」で表示しています。

いや、もう少し分かりやすく書こうよ。
いや、説明文の問題ではない、もう少し分かりやすい運用にすれば良いのに。笑

『平成〇〇年度』と言いつつ、年度の納付額ではない

説明文を読む限り、誕生月の4カ月前から遡って1年間の納付額の合計と云うことらしい。
ねんきんにおける年度の境界は、誕生月と云うことか。
別の箇所に(別の意味でと思われますが)「4月から翌年3月までを「1年度」としています。」と云う記載もあって、分かりにくさに拍車をかけています。

つまり「平成28年度」と記された行にある金額は、(僕は8月生まれなので)8,7,6,5月と遡って、2016年4月までの一年間、つまり2015年5月~2016年4月までの納付額の合計と云うことらしい。なので、2016年4月~2017年3月までの給与明細と比較しても合わないからと云って間違いと断じることはできない。が、しかし、そんな前の給与明細は残っていなくて、確認のしようもありませんでした。

平成27年度の納付額が何故こんな数値になっているのかは定かではない

定かではないけれども、ヒントらしい説明文はある。

  • 当年度と前年度の差額を計算し、1年間の保険料納付額として表示
  • 厚生年金保険の標準報酬を遡って訂正した場合などは、実際に納付された金額と異なる金額やマイナスの金額を表示

これを読む限り、僕の厚生年金保険の記録は、平成27年度のどこかのタイミングで、標準報酬を遡って訂正される機会があったものと思われます。結果、納付額の累計が増えた。その増えた分が、前年度(平成26年度)との差額として、平成27年度の保険料納付額として表示されている。そういうことと思われます。

思われるけれども、それを証明する手立てが無いわぁ…。

いや…、過去からの標準報酬月額・標準賞与額をもとに当時の保険料率を掛け合わせて、毎月の納付額を累計していけば…、分かる…かも知れない…?!でもそれ手作業でやるにはめっちゃ面倒くさい。と云うか、それが出来るはずなんだから、ねんきんネットはどうしてその数字を表示しない…?!何故当年度と前年度の累計納付額の差額から表示する?!

そう思ったら、自分で調べるのアホらしくなったので、調査停止。
時間のあるときにでも、「ねんきんダイヤル」にでも電話してみますかね。

あるいは、しばし忘れて、次回の「ねんきん定期便」を待つか…。

 

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