飲みながら「働き方改革」についてあれこれ話した一週間

  • 2017.04.22
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  • upd:2019.03.24
  • 日記
飲みながら「働き方改革」についてあれこれ話した一週間

平日月曜日~金曜日の5日間の内、4日が飲み。いささか疲れ気味の週末です。

今回は飲み食いしながらの雑談でついつい話し込んだ話題から。

 
 

労基の話をさいきんよく耳にする

さて、昨今の時流もあって、労基(労働基準監督署)がキャンペーン活動よろしく、あちこちで大活躍しているとしばしば耳にします。労基の担当が突如仕事場にあらわれ、「貴様らうごくな!うごいたら撃つぞ!」…とは言わないでしょうけれども、社員の勤務記録や各種規程類をしらべて、是正勧告なるものを置いて去ったり・後日寄越したりすると云います。

かつての鬼軍曹は、いまや鬼の労務管理者と成った

わたくし千鳥足が身を置く業界は、いわゆるIT業界でございまして、謂わば残業時間など青天井がフツーの業界として有名です。ところが昨今は「働き方改革」という輝かしい錦の御旗のもと、どこの企業も社員の幸福を願ってなのか・労基の介入を恐れてなのかはいざ知らず、残業時間の抑制を競うように強めています。

勤務記録だけでは社員の過剰なサービス精神を抑えきれないと思うのか・労基の指導の一環なのか、入退室のログを取ったり、PCへのログイン記録を収集したり、メールサーバへの接続記録を監視したりと、勤務記録外の「仕事」を検出し・禁じるにあたって、企業の管理部門もいささか偏執的とさえ思える手段を選び始めています。

しかもそんな偏執的な運用を進める管理部門の長は、実はかつて配下の過残業など一顧だにせず、精神論を振りかざして働け働けとドヤしていた現場部門の長であった…、なんてこともままよくある話で、その偏執が同根のものだと思うと、些か気持ちの悪い思いが湧いてきたりもするのでした。

「働き方改革」が必要なのは分かる、でも「働ける」ことは一個のスキルであり才能だ

「働き方改革」は必要だと思うのです。健康を害するほどの・あるいは家庭や生活を壊してしまうほどの長時間労働を強いてはいけないし、働く側もそこまでして成果を出そうなどと考えてはいけない、もちろんそう思います。

でも。

まだまだ働けます!と言う人に、あるいは、元気なんでまだまだ稼ぎたいんです!と言う人に、単に時間の長短の問題だけで、一律に同じ尺度で労働を制限することはいかがなものかと思い、複雑な気持ちでもいるのです。

短時間でもの凄い成果を出してしまうスーパー技術者も居れば、仕事をこなすのに人より少し時間がかかってしまうけれども、粘り強さと素晴らしい精神力・体力によって、必ず期限までにやり切るタイプの技術者も居ます。頭の回転の速さ、技術力、業務知識などと同様に、粘り強さ・強靭な精神力と体力は、自己管理のもとに培われた一個の高度なスキルであり、さらに言えば一個の才能でもあるわけです。それにも拘らずそのスキル・その才能の活用を法令のもとに禁じて、画一的な「働き方改革」を推し進めるのはいかがなものかと思うのです。

これは多分に批判を浴びやすい意見だとは承知しています。ただいっぽうでお話をしていて、多くの方が同じような思いを抱いていると知ることもできました。

いまや日本も成果主義の社会です。成果主義の社会に「時間」という制限が出来るとどうなるか。「手際よくできる人間」だけがより高みに登りつめ、「手際よくできない人間」はいつまでもの「手際よくできる人間」の側には近づけない、そして手際がよくないどころか「やる気も無い人間」は「みんな一緒だね!」と云う行き過ぎた認識のもと「やる気はあるけど手際よくはできない人間」にぶらさがって救済される…、僕たちの社会は、なんだかヘンテコな方向に仕向けられてはいやしないか?怪しむ気持ちをなかなか抑えきれません。

もちろん簡単な話ではない

もちろん、職場の誰か一人が時間と精神力・体力をかけることとなれば、企業はそれを是としてほかの社員にも推奨…を超えて強要することもあるでしょうから、時間の制限は不要と云う単純な話ではありません。働かなくちゃ!と云う群集心理を生まないためには、そしてそれを企業が悪用しないためには、ひょっとすると、「粘り強さと素晴らしい精神力・体力」という彼のスキルと才能は、公共の利益という御旗のもとに、一様に黙殺して捨てて置くしか術がないのかも知れません。

けれど、けれど……。

真面目な話は長続きしない

という、そんな話をしていたのはわずかな時間。
おおむね人のうわさ話や爽やかな猥談がつづいて、ビールに日本酒にハイボールにバーボン…、しこたま飲んで帰宅し、スーツを脱ぎすてたまんまのほぼ裸の姿でソファに倒れ込み…、朝、ひどい寒気で目覚めました。深夜、電気代が勿体ないからと明かりを落としに二階から降りてきた嫁が、起こしてもくれなければ毛布をかけてもくれません酷い。

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