新型コロナウイルスの全世界的な感染拡大は、わたしたちの資産に大ダメージを与え、いま回復の途上にあります。ほんとうに回復の途上なのか、二番底に誘うための騙し上げなのか?は、知りません。でも、投資の圧倒的初心者であるわたくし千鳥足は、「二番底の危険を吹聴して知ったかぶりする初心者」よりも、「回復を無邪気に喜ぶ能天気な初心者」でありたいと思います。何故なら疑ったところでどうするアイデアも無いのですから、目の前のことに能天気に一喜一憂してたほうが幸せってものです。信じているのは長期的な上昇です。
さて、新型コロナウイルスの蔓延以降、特に政府による緊急事態宣言の発令以降、わたしたちの生活はおおきく変わりました。
そして世界はもはや「コロナ前」には戻れないと云う声も聞きます。一体「コロナ後」の世界はどうなるのでしょうか?
この記事は、新型コロナウイルスによって生活がどのように変わったのかを確認し、その変化の兆候はコロナ後の世界にどのような影響をもたらすのか、ひいてはその影響に合わせて「今どの銘柄を買うべきか」()について妄想を掛け巡らせるものであります。あくまでも投資初心者の妄想なので何人たりとも信じてはいけません。単に5年後・10年後に答え合わせできたら、個人的に楽しかろうと云うだけの趣向です。
新型コロナウイルスによる生活の変化
遍くみなさんの生活の変化を捉えることは僕の役割ではありません。あくまで個人的な変化、つまり「我が家の生活の変化」を確認します。
と言っても、まとめれば以下2点です。
- 通勤が無くなりほとんどテレワークになった。
- 外食・旅行に行かなく(行けなく)なった。
たった2点だけど、これはおおきな変化です。
通勤が無くなりほとんどテレワークになって起きていること
生活の時間の大半を占める仕事の有り様が変わると、いろんな面で変化が起きています。
- 出社することが無くなったので
- 電車に乗らなくなった。
- 早起きしなくなった。
- スーツもワイシャツも着なくなった。(コロナ前からもその傾向はあった)
- 革靴も履かない。
- 仕事で同じ場所を共有する必要の薄さにまあまあ気付く。
- ずっと自宅でテレワークなので
- 自宅の書斎に籠る日が多くなった。
- 職務に余裕があれば堂々と余裕を満喫してる。
- インスタント珈琲の消費がめちゃ早くなった。
- 煙草の本数が激減した。
- 酒も激減した。ただし家での消費量はコロナ前より増えた。
- 3食の食事を家でとるようになった。
- 弁当を作ってもらうことも、弁当を昼食に持つこともなくなった。
- 歯磨き粉の消費が速い。
- 運動不足が心配で健康を気遣うようになった。
- 近所を散歩する機会が増えた。
- 夕食どきにTVを見ることが増えた。
- 夫婦の会話が増えた。
- 夜の接待や夜の会議もなくなり
- 経費での飲み・食事の機会が激減した。
- 深夜のらーめんが皆無になった。
- 深夜のタクシー利用がほぼ無くなった。
外食・旅行に行かなく(行けなく)なって起きていること
外食・旅行は自粛によって店や宿自体が閉じてしまって、利用できずにいます。
- 祝い事の外食に行かなく(行けなく)なったので
- いずれ行こうとプランを練っている。
- 旅行に行かなく(行けなく)なったので
- いずれ行こうと贅沢宿を物色している。
- いずれ行こうとおかねを貯めてる。
- 外出自体が自粛という状況なので
- 外食は近場の店のみ利用。
- 車に乗る機会が激減している。
- いつか行こうと云う店は増えている。
コロナ後の生活はどうなるか(妄想)
さて、こうした新コロ真っ只中における変化の兆候は、新コロ後の生活にどのような影響をもたらすでしょうか。
新コロ後の生活はどう変化するかを妄想します。あくまでも我が家の生活の変化が妄想の起点になっているので、直接に関わらない分野までは妄想が行き届きません。
テレワークの文化は根付く
テレワークは通勤時間の削減や働き方の自由度と云う面で労働者から歓迎されますし、雇う側から見てもおおきなオフィスを構える必要がない・通勤手当を払わずに済む(電気代の補助のほうが余程安い)等メリットが一致します。また、無事に運べば2021年こそ東京オリンピックが開催されるので、もう一度強制テレワーク期間があるわけです。業種・職種は絞られますが、テレワークの文化は根付きます。
東京一極集中のゆるやかな解消、地方創生と云ったかねてからある政治的懸案についての対処としても有効なので、政治もこれを後押しします。
仕事で交通機関を使う頻度が減る
通勤定期券を買ってバスや電車でオフィスに通う人口が減ります。
通勤する人も時差出勤は人権の一部であるような扱いになって、痛勤列車が減ります。人々の苛々が減り日本人古来の穏やかな気持ちを取り戻します。痴漢が減り、痴漢の冤罪も減ります。このため女性の装いはより自然体となり、無防備になります(歓迎)。
都心の交通機関の利用者数・タクシーの利用者数も減ります。打ち合せのためにわざわざ飛行機や新幹線に乗って移動することは、前時代的だねと笑われるようになります。
仕事着は立派な一張羅のみ所有
仕事着の世界はクールビズが定着して既に綻びが生じています。我々はネクタイとは一体何の宗教儀式だったのか?!人々は気付き、そして変容しつつあります。
一歩進んでテレワークが定着すると、ビジネススーツを着る機会が減ります。靴も鞄も利用機会が減ります。
とはいえビジネスの打ち合せが皆無になることはありません。重要な商談にはビシッとキメていく必要があります。何着もの安いスーツや靴や鞄よりも、高価で感性の証明にも替わる「一張羅」を人々は求めます。
家を都心の駅近に持つ必要性が薄れる
毎日の通勤が無くなるので、人々は都心の駅近に家を構える必要が無くなります。
狭いけど駅近ゆえに高価な物件は「台風でトイレが止まったタワマン」並みに馬鹿にされるようになります。
人は郊外に安く・広い家を求めます。なんなら地元のまま、親もとで暮らします。
企業も東京一極集中の非効率に気付き、地方都市にその機能を分散します。地方にある高生産性・高品質の企業価値がグッと見直されます。
家に「仕事をする」ための機能が求められる
テレワークの文化が残るので、自宅には「仕事をする」ための機能が求められます。
書斎は必須です。共働きするならば一家に2つの書斎が必要です。もちろん疲れない机と椅子も必要です。
テレワークで必要な経費は全部出す!と気前の良いこと言ったがために、「机と椅子買っていいスか」とか舐めたこと言い出すヤツが居て困る。
— 千鳥足@投資初心者 (@chidoriashi_sh) April 5, 2020
机と椅子を社員の自宅に支給する企業があらわれます。 もちろん、高速のインターネット回線、能率のあがる空調設備も必要となります。
仕事の「息抜き」「気分転換」になる空間が要ります。心地良いリビング、明るい中庭やテラス、緑豊かな庭などが人気です。
生活サイクルが変わり「家に居る時間」の豊かさが求められる
「家に居る時間」が増えるので、人々は今まで以上にその時間を豊かなものにしたくなります。
家でとる食事が増えますし、夫婦のうち片方が働き・片方が家事をする世帯でも、夫婦で一緒に家事をするようになります。狭いキッチンは嫌われます。
美味しい珈琲がいつでも飲めると素敵です。仕事で飲まない替わりに、家でお酒を飲む機会が増えます。寛げるリビング、ゆったりしたソファが要ります。
夫婦の時間は濃くなり少子化が止まる一方、惰性の夫婦はすぐ終わる
仕事の付き合いで帰りが深夜に及ぶことは少なくなります。仕事の付き合いよりも家庭で家族と過ごす時間が長くなります。
夫婦で過ごす時間も増えて、濃密になります。新コロは日本の少子化を止めたと記憶されるかも知れません。
関係が濃ゆくなったぶん、惰性で続いてきた薄い夫婦関係はすぐに破綻します。なのでコロナ中~コロナ後にかけて、当面は離婚する夫婦が増えます。だんだんに結婚後の生活に求める事柄が変化し定着して、やがて離婚夫婦の増は収まります。
外食や旅行の需要はすぐに戻る
テレワークが労働者・経営者双方にメリットとなる面があるのに対して、外食や旅行の自粛は誰にもろくにメリットがありません。ゆえに、外食や旅行の需要は、新コロ後にはV字回復します。
宴会目当ての居酒屋需要は戻らない
ただし外食は「職場の宴会」「帰宅時の一杯」を期待するよな店の需要は戻りません。学生たちが使うことはあるかも知れませんが、学生たちはそもそもおかねを持たないのでそこを目当てにした商売は成立しません。
夫婦や恋人や気の置けない同僚・仲間と行って旨い店が残ります。
団体目当てのホテル/旅館の需要は戻らない
旅行についても、団体旅行をアテにした中途半端な質・値段の宿の需要は戻りません。
インバウンドの需要はきちんと回復します。ただし、国も業界も脱・中国依存を目指すので、来日外国人の層がガラリと変わります。
コロナ後を見込んだ「買いの銘柄」は何か(妄想)
これまでの「コロナ後の生活はどうなるか」と云う妄想を踏まえて、僕はいまどんな銘柄の株を買うべきであるのかについても妄想してみました。
投資初心者が妄想に妄想を重ねた内容なので、何人たりとも真に受けてはいけません。
鉄道・航空銘柄は戻らない
鉄道各社、航空各社の株価はメタメタに下がっています。メタメタに下がっているがゆえに、コロナ後の切り返しを狙った逆張りをしたくなります。
が、これらの銘柄はもとには戻りません。
観光需要は戻っても、ビジネス需要が戻らないのです。一時的な「オリンピック需要」による戻しはあるかも知れません。しかし「オリンピック後の需要減」が不確定要素としてチラつくので、そうそう綺麗には戻りません。
高速回線とコミュニケーション・ツール銘柄
テレワーク文化は新コロの遺産として残るので、各世帯には高速回線が必要になります。今回のテレワーク移行で気付いたのは、意外にも回線を契約していない若者が多いことですね。wifiを持たせるなり回線の契約を補助するなり、企業側が用意することも増えます。所謂通信キャリア銘柄は鉄板ですね。
コミュニケーション・ツールとしては、[ZM]Zoom Video Communications の躍進が目立ちます。けれどビジネス・ユースのツールとしては、Office365 との親和性ゆえにTeams、つまり結局は [MSFT]Microsoft が勝ちます。なので [MSFT]Microsoft は買いです。
JREITは買いの分野とそうでない分野が分かれる
JREITは、オフィス系のもの、住宅系のものはもうダメです。
買って良いのは、物流施設系、および商業施設系のものです。
少しの期間を待てるなら、ホテル系リートを仕込んでおくのも悪くはありません。ホテル系リートは減配必至ですから、そのときにまた下がります。減配が確定した後で買っても遅くありません。大丈夫です、まだ織り込みきれていないくらいの減配で下がります。
ホテル系リートの中では、所謂ビジネス・ホテル中心のものは避けて、リゾート・ホテル等や都心の高級ホテル等を要する、ビジネス需要とは一線を画すホテル系リートが良いです。
住宅関連は買い
都心マンション or アパート住まいは忌避されるようになり、郊外の戸建ての暮らしが望まれるようになります。
なので、住宅メーカーや住宅設備関連の銘柄は買いです。
ただし、都心マンション or アパートをやめて郊外に戸建てを建てる層にはたくさんの資産があるわけではありません。このため、住宅メーカーは一流メーカーよりも、安価に手ごろな住宅を提供するメーカーが伸びます。
つまり、[1928]積水ハウス や [1925]大和ハウス よりも、[1419]タマホーム です。
書斎の椅子がステータスになる
家で仕事をするので、仕事しやすい環境が必要になります。
仕事しやすい環境づくりには、より良いオフィス家具、具体的には高機能な椅子が必要となり、自宅に如何に良い椅子を持っているかが、ビジネスマンのステータスとなります。
[7972]イトーキ や [8057]内田洋行 が個人宅の椅子にアプローチする時代がきます。もっともオフィスの設備は要らなくなるので、これらの企業の業績が伸びるかと云うと、既存の需要と新規の需要が重なる一時的なものに留まります。
コンドームは買い
夫婦の時間をサポートする銘柄は買いです。これはもちろん、[5194]相模ゴム がBESTです。ポジショントークです。
何故 [5122]オカモト や [5199]不二ラテックス ではないのか?については、だいぶ前に記事にしています。
【銘柄探訪】日本の技術の粋を集めた高付加価値商品!コンドーム製造&販売する銘柄。
外食産業は下げたら買い、ただし居酒屋系はダメだ
外食産業はこの先業績が明らかになるにつれ、いったんめちゃめちゃ下がるでしょう。そのときは買いです。
何故なら外食需要は戻るからです。ただし、居酒屋系はダメです。需要は完全には戻りません。
ファミリー系、あるいは高級外食系の需要は急速にV字回復を果たします。
たばこ銘柄は基本ダメ
テレワークの浸透により、喫煙者の喫煙回数は減ります。ソースは僕です。
じっさい、日に1箱が週で1箱になりました。
たばこ需要は落ち、ゆえにたばこ銘柄は基本的にはダメです。我らが [2914]JT もダメです。
しかし [2914]JT には、たばこ以外にも医薬品・食品の事業があります。企業の危機感がそれら事業の発展を加速します。ポジショントークです。知らんけど。
注意書き
この記事の内容はあくまでも投資初心者の妄想であり、特定の銘柄を推奨するものではありません。投資はくれぐれも自己責任でお願いいたします。
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