緊急事態宣言が全面解除となりました。国内での新型コロナウイルスをめぐる闘いは、新しい局面を迎えることになります。
所謂「新しい生活様式」は、経済活動を再開することを目的に、ウイルスとの共生を選択するものです。半ば強制されてきたこれまでの自粛生活よりも、国民ひとりひとりに難しいバランス感覚が求められるので、悩ましくなる場面もあるかも知れません。それぞれが置かれた環境で自分で考えて、より不安の少ない・より快適な生活を見つけて行きたいものですね。
そんなコロナ禍のさ中、ひとり10万円一律の特別定額給付金が給付されることになりました。この記事は、我が家での特別定額給付金の使い方と感想などを整理したものです。
我が家の特別定額給付金の使い方
政治判断の紆余曲折がありましたが、ひとり10万円定額の給付が決まりました。自治体により申請受付が始まっていたり、すでに給付が始まっているところもあるようです。
特別定額給付金に関する当初の思い
正直初めは、ウチは要らないから、他の困っているところにおかね回してあげてよ。そう思っていました。だって勤め先の給料はこれまでどおり入るし、テレワークで通勤無くなって却って楽だし、「少なくとも我が家は」困ったことは発生していなかったのです。そして今でも発生していないのです。
新コロで国から国民全員に給付金出るのが当たり前みたいに語られてるけど、ぶっちゃけみんな新コロで生活上の収支に窮する事態発生してんの?
— 千鳥足@投資初心者 (@chidoriashi_sh) March 20, 2020
もちろん、勤め先の業績が下がれば賞与の額は減るかも知れない。けれど賞与の額が業績と連動して増減するだなんて、当たり前のことですよね。給付に係る手続きの手間がどうにかなったのならば、今でも僕は、一律の給付ではなく困ったところに困ってるぶんだけ直接給付するのが良かったんだろうなと思っています。
ひとり一律10万の給付が実現すると知ったときはキョトンてなったっけ。
帰宅したら一律10万が現実化してる別世界にきてた。
— 千鳥足@投資初心者 (@chidoriashi_sh) April 16, 2020
でも「マジ無意味」は言いすぎた。ごめんなさい。
ぶっちゃけ新コロ&株価下落で困ってるかというと、少なくともウチは生活には何ら困ってないので、全世帯に現金給付とかマジ無意味だから使いどころ狙い定めたほうが良いと思う。敢えて言うけど新コロ勃発後のこの世界、僕自身はわりと快適よ?資産減ったのは腹立つけどww
— 千鳥足@投資初心者 (@chidoriashi_sh) March 18, 2020
さて、我が家でも夫婦2人ぶん、20万円給付されることになりました。
当初は、受け取らない?寄附する?とかも考えましたが、「身近な困っている人たち」「困っているお店/業界」に直接支払い、活動を再開して営業が波に乗るまでの「一助となる機会を国から頂戴した」のだと思い直し、活用させていただくことにしました。
特別定額給付金、我が家の使い道
コロナ禍による休業など辛い局面を強いられた業種は多岐にわたります。そんな中でも、我が家が普段楽しみにしている旅行・外食の業界が甚大な被害を被っているので、特にそこに使わせて頂こうと思っています。
- 10万円は旅行に使う
- 10万円は外食に使う
そう決めました。
おかねはもっと大事にしなきゃ!投資をする身であれば株買えばいいのに!そんな声が脳内を巡らないではないのですが、そもそもウチは要らないと当初思っていた想定外の収入なのですから、ここは思い切って全額きれいに使ってしまいます。
特別定額給付金が相互の応援の輪になるとイイ
20万円は申請したもののまだ振り込まれていません。でも、近々に入る前提で、もう給付された頭で早々に使い始めています。
- 旅行用と決めた10万円は、6月に1泊、宿を予約しました。
- 外食用と決めた10万円は、馴染のお店で使う予定で、すでに3軒ほど使わせていただきました。
馴染みの外食店を訪ねてみると、「店を開けても開店休業中のような期間もあって…」── いずれのお店も、緊急事態宣言下のルールに則って、営業時間を短縮したりテイクアウト・メニューを揃えたりしながら営業を続けてきたようです。少しずつ戻ってきた客足もコロナ前に較べればまだ全然と言います。
お会計をする際に「がんばってください」と声を掛ける。すでにがんばっている人にがんばって!と言うのは冷たいと云う考えもあるけれど、応援する気持ちをあらわすのに僕は他に適当な言葉を知らない。だから「がんばってください」そう言います。
- 「有り難うございます!」豪快に笑った大将
- 「はい!また来てください」泣きそうな笑顔の奥さん
- 「がんばります!」ガッツポーズを作った若女将
気持ちばかりではあるけれど応援できたと云う自己満足とともに、お店の方々の逞しく素敵な笑顔を窺え、嬉しさを得る。──嗚呼、これは、こういう繋がりが生まれるのなら「ひとり一律10万円の定額給付」と云う施策はアリだったんだ、有り難いなあと知りました。
一律の給付案を作った方々にそういう思いがあったかは知らないし、決断した行政の意図がどこにあったかまでは知りません。でも行政が執るひとつひとつの施策を如何に活かし、どういう結果を得るかは、われわれ国民の手腕にも掛かっているのであって、行政にそこまで仔細な絵図面を求めるのは違いますね。
それぞれが得た10万円で、少しずつ応援の輪が出来たらいいね、そう思った特別定額給付金の体験でした。まだ給付されてませんけどw
必要な人に届いているのだろうか
有り難い体験を得ながら、まだ思うのは、必要な人に届いているのかな?と云うこと。
金寄越せと云うデモ、困窮学生への最大20万円の支援が決まっても尚「10万円20万円もらって何になるんだ!」と吐き捨てる人。外野(と思っています)からのおおきな声はたくさん聞こえてくるけど、そして行政への非難や野次や難癖はもっと聞こえてくるけれど、そういう声がおおきいぶん、助かった!という方々の声は聞こえづらいし、ほんとうに困っている人の声はもっと聞こえづらくなっているよな気がします。
先が見えない不安は分かるけれど、いま一度、あなたほんとうに困ってます?自分自身に問い掛けて欲しい。そうでないなら静粛に…!ほんとうに必要な声が必要な場所に届くように、静かに心穏やかに過ごしましょうね。
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