終身雇用なんてとっくに崩壊してる。崩壊してることを前提に人財の流動を生むよう法整備すべき。

終身雇用なんてとっくに崩壊してる。崩壊してることを前提に人財の流動を生むよう法整備すべき。

経団連の会長がもう終身雇用は無理と言ったとのことで、昨日から色々と話題になっていますね。

経団連会長”終身雇用を続けるのは難しい”|日テレNEWS24

 
 

経団連会長の言葉の目的はわからんが言ってることは正しい

経団連会長の言った言葉は、何を目的とした発言なのかよくわからないものの、言葉の意味だけ捉えれば、まったくの事実なのでしょう。至極真っ当なことを言っています。

そう、終身雇用なんてとっくに崩壊しているんです。すでに誰も成立しているなんて思っていません。

にも拘わらずメディアはずいぶん盛んに取り上げているようで。”新しい雇用形態”の案が提示されたならBIG NEWSだけれども、あくまでただの”現状認識の共有”であるのにこれだけニュースになるってなんだか凄い。メディアの現状認識を疑ってしまう。

終身雇用の終了宣言に酷いという声があがる違和感

経団連会長の言葉に対して、twitterでもいろんな言葉が流れていますね。

気になるのは、かなりの割合の方が「終身雇用をやめるなんてけしからん!」と怒っていること。さらには政治家の方々も「けしからん、この国はどうなってしまうのか」と憂国の念に駆られているようなのです。

けしからんと言っている人たちが、未だに終身雇用と云うものが現実に在ると思って言っているのだとしたら、相当に恵まれた環境で雇用されてる世間知らずか、相当な平和ボケですね。終身雇用なんてものは既にありません。終身雇用と云う幻想がすでに崩壊していることを経団連会長が改めて言葉にしたと云う点に意味があるのであって、この言葉を契機に崩壊が始まるわけでもないでしょうに。

中には「終身雇用やめるのは結構だが、今までどおりの忠誠心あると思ったら大間違いだからな!」と息巻いている方もいますけれども、ウケますね。もともと忠誠心なんて無いでしょう…?この嘘つきめwww

終身雇用なんて幻想を棄てて、さっさと人財の流動を促進するべき


終身雇用は壊れているのに、終身雇用を前提としている制度の残滓があるため、人財の流動が損なわれています。

退職金なんてやめれ

日本の税制では、退職金にかかる税金は、20年以上勤続した場合の優遇措置が非常に厚いです。

欧米にはそもそも退職金なんて制度はありません。いま目の前にある成果に対して年俸が支払われます。日本には未だに御恩と奉公の精神が残っているように見えて、すでにそんな精神は持ち合わせて居ないので、これって退職金を人質にした忠誠心の強要でしかありません。未来の約束で釣って低賃金で働かせているから、みんな老後の心配しかしない暗い顔した人間ばかりになってしまうんだ。

いまある成果に対価を払う、不満なら転職するのが普通。それで良いのです。

退職金に頼った老後の生活設計に期待するから、みんな投資もしない。退職金と云う制度は国民をみな阿呆にしていると云う気さえします。

低生産性の従業員を解雇できない仕組みもやめれ

低生産性・やる気の無い従業員にはとっとと去ってもらいたいのに、「解雇」と云えない仕組みが日本にはあります。

厳密には「解雇」をした企業は国からの助成金がもらえなくなるので、勿体なくて言えない。なにそれアホらしい笑 もうそんな助成金なんてとっとと廃止して、別の政策に資金を充てたほうが良い。

終身雇用にエンゲージメントは生まれない

日本の企業と従業員のエンゲージメントは、世界で最低レベルだと言われます。

従業員はエンゲージメントを結ぶことができない企業からは早々に去れば良い。企業はエンゲージメントが結べない従業員には去ってもらう、そんな基本的な導線が無いのだもの、そりゃそうなるの当たり前じゃないですかね。

エンゲージメントとは従業員の自発的なやる気が生産性に貢献することを目指すものですから、そりゃあ日本の生産性が低くなるはずです。

まとめ

  • 終身雇用の崩壊宣言大歓迎。
  • いよいよ終身雇用の崩壊を前提に社会制度を変えるとき。
  • まずとっとと退職金なくして良いから、月給上げてちょうだい。

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