お義母さんの投資信託。投資信託は銀行窓口で買ってはいけない。

お義母さんの投資信託。投資信託は銀行窓口で買ってはいけない。

 

義父の痴呆が酷くなり、また義母にもその兆候があるうえ体力も衰えて、自治体の支援をいただいています。いろいろ悩みつつ、介護施設の相場だとか、そもそもそういう生活をするにあたっての資金はあるのかと云う話になり、義父母の資産を明らかにする作業を手伝いました。

結果。

なんの心配も要らんかった。
お金は高齢者がいちばん持っている。その典型でした。

 
 

おかねに無頓着な様子だったお義母さんが投資をしていた

お義母さんが貯めとる、貯めとる。教職員でサラリーマン人生をまっとうしたお義父さん名義の預貯金はほんのわずかで、お義母さん名義の貯金・・公共債がわらわら出てきました。公共料金の引き落としはお義父さんの口座から、そしてお義父さん名義の口座から毎月一定額の謎の積立がお義母さん名義の口座に行われていたりする徹底ぶりで、ワタシオ金ノコトサッパリ分カラナイシ興味ナイノーという田舎のお嬢様育ち風なお義母さん像を若干改めることとなった。ともあれ、これからの生活を如何様にもアレンジできる資産も年金収入もあることが分かり、至極ざっくばらんに云えばみんなでほっとしたところです。

けれど。

銀行窓口で購入した信託報酬高めの投資信託はすべてマイナス

けれど、おそらくは銀行から薦められるままに、あまり中身を理解しないまま購入したであろう投資信託の損益は大方マイナス評価になっていて、投資金額の15%を失うような有り様。銀行窓口に相談しに行って、「これどうしたら良いと思います?」と訊ねたら、若い女性職員が「これとこれはもう回復難しいと思うので手放したほうが良いですね…」と平然と言うので無性に腹が立ちました。

もちろん投資は自己責任ではあるけれど

もちろん投資信託で資金の15%が目減りするようなことはありうることだし、金融商品は自己責任で購入し自己責任で運用すべきものだということは理解しています。そして銀行さんが年金生活・退職金生活を送る高齢者に、生活の安定・安心を謳い文句に金融商品を薦めることも理解します。

でも、高い手数料を取ってるのだもの、売ったら、せめて面倒見なさいよ。

そして当初の目論見が叶わなかったとき、申し訳ないと態度で示しても良いではないか。
手数料格安のネット証券と、そこで差別化を図る気概を持てや。

大半のものが、数年前までに処分しておけばどうにか利益が得られたもの。そのときに「今が売り時ですよ」とか、目減りを始めたときに「そろそろ手放したほうがいいですよ」とか、ひとこと伝えてさえくれれば、お義母さんもそのとおりにしたであろうに。

世の中まじで世知辛いですね。

後日談。被相続人をカモにした銀行は、相続人も狙う

その後、お義母さんの資産を相続した嫁に、銀行窓口の女性職員は、ぬけぬけと同じような投資信託を薦めてきました。銀行が勧める投資信託はダメだと口酸っぱく言っておいたにも拘わらず、相続の手続きで世話になった気持ちもあって、嫁の気持ちは揺れたようでした。

毎月分配型のこの利回り、普通じゃないですよね?どういう出処ですか?
投資信託は、購入手数料がゼロのもので選びたいです。

横から口をはさんで嫁の揺れを正しました。嗚呼、少しは資産運用に慣れていて良かった。

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