日々の値動きを気にしすぎるのは良くないことだと承知していますが、わたくし千鳥足のような投資初心者には、世界の政治・経済の動きが市場にどういう影響を及ぼすのかを把握することが重要だと考えています。そのために、毎週のリスク資産評価額の推移を記録しています。
目まぐるしく移ろう株価のゆくえ、今週は雨つづきのなかの晴れ間のような一週間でした。
NYダウは週間で1,168.90ドルの上昇を見せ、最終日には一時26,000ドル台を回復、25,984.04ドルで終わりました。米国の利上げ観測が強まったことが一因です。
20,000円割れが危惧されていた日経平均も20,884円71銭まで戻しました。
ただこの戻しがどこまで続くかについては、あまり楽観的な見方はできません。
2019年6月8日(土)時点のリスク資産評価額
2019年6月8日(土)時点のリスク資産の評価額は3654万円でした。
評価損益は前々週末比+37万円
前々週末評価額 | 評価損益増減 | 評価額増減 | 当週末評価額 | |
---|---|---|---|---|
入金額 | 利益出金額 | |||
3607万円 |
+37万円(+1.02%)
|
+47万円(-1.91%) | 3654万円 | |
+13万円 | -3万円 |
リスク資産の評価損益は+37万円と反発しました。
今週はS&P500つみたて用資金10万円、WealthNaviに毎月のつみたて3万円を新たに注入しています。また、5月の配当収入の内約3万円を出金(生活還元)しています。したがって、リスク資産評価額の増減は+47万円となりました。
ドル円は相変わらず上値が重いですが、
利下げ観測が強まる中にも拘わらず底堅さも窺えました。
前年末比+232万円の評価損益推移
前年末評価額 | 評価損益増減 | 評価額増減 | 当週末評価額 | |
---|---|---|---|---|
入金額 | 利益出金額 | |||
3281万円 |
+232万円(+7.06%)
|
+373万円(+11.35%) | 3654万円 | |
+169万円 | -28万円 |
2018年末比では、評価損益は+232万円となりました。
出金(生活還元)もしていますが、新たに資金注入もしていまして、評価額は2018年末比+373万円の3654万円です。
「6月中にはマイナスに転落しそうな勢い」と危惧した前週でしたが、喜ばしいことに反発しました。ただ米国の利下げ観測の高まりは、そもそも米国の雇用統計等指標の弱さから生まれているので、このままの勢いで続騰していくかと云うと楽観できませんね。
2019年6月8日(土)時点の保有資産概況
市場の概況
市場 | 指標 | 増減率(前々週比) | 我が家のリスク資産 |
---|---|---|---|
日本市場 | 日経平均 | +1.38% |
+1.02%
|
TOPIX | +1.33% | ||
JASDAQ | +0.35% | ||
マザーズ指数 | -2.20% | ||
東証リート指数 | +0.48% | ||
米国市場 | NYダウ | +4.71% | |
S&P500 | +4.41% | ||
NASDAQ | +3.88% | ||
ほか | 上海総合 | -2.45% |
米国市場の強烈な反発がありました。NYダウやS&P500が4%超の急騰となりました。
対して日本市場も戻したものの米国市場のそれほどの強さはなく、新興株であるマザーズ指数はむしろ反落しています。
中国市場の資金引き上げが顕著ですね。
単なる貿易摩擦ではなく覇権争いであることを憚らなくなった米中両国。米国は全方位から中国を抑え込もうとしています。
米国防総省、台湾を国家と表記
米国防総省が最近発表した「インド太平洋戦略報告書」で、台湾を協力すべき対象「国家(country)」と表記した。これは、米国がこれまで認めてきた「一つの中国(one China)」政策から旋回して台湾を事実上、独立国家と認定https://t.co/uGCLqPcWB9
— Nakamura1972 (@Nakamura19722) 2019年6月7日
開示情報不備で上場廃止にするつもりでしょう。新規起債もできなくなる。 https://t.co/6L4RbJyWFA
— 渡邉哲也 (@daitojimari) 2019年6月6日
対して中国は一向に引く気が無いようで、むしろ好戦的な姿勢を見せています。
だいぶきなくさい雰囲気が醸成されてきましたね。
東京市場の保有銘柄の概況
東京市場に上場している保有銘柄の概況です。海外債券ETFやS&P500連動ETF、REITなども混ざっています。
保有している東京市場の保有33銘柄の値動きは、値上がりした銘柄のほうが多かったです。
週初時点保有銘柄数 | 値上がり銘柄数 | 値下がり銘柄数 | 変わらず |
---|---|---|---|
33 |
22
|
11
|
0 |
[3405]クラレ が前週比+4.09%、[5108]ブリヂストン が同+3.72%、[7201]日産 が同+3.59%と比較的強い反発を示しました。
[3994]マネーフォワード は相変わらずやんちゃで前週比-7.54%、[2311]エプコ も同-4.01%と反落しました。
JREIT銘柄は保有10銘柄中、6銘柄が値上がり、4銘柄が値下がりとまちまちでした。
NY市場の保有銘柄の概況
NY市場に上場している保有銘柄の概況です。株だけでなく債券のETFも混ざっています。
前週から保有していたNY市場上場の14銘柄の値動きは、全面的に上昇となりました。しかも値上がり率が高いです。
週初時点保有銘柄数 | 値上がり銘柄数 | 値下がり銘柄数 | 変わらず |
---|---|---|---|
14 |
14
|
0
|
0 |
[CSCO]シスコシステムズ が前週比+7.50%と急反発。[VGT]米国情報技術セクターETF が+5.70%、[JNJ]ジョンソン&ジョンソンが+5.64%、[V]ビザ が+5.41%と軒並み強い反発を見せています。
そして大抵株式とは相反する [BND]米国トータル債券市場ETF ですら前週比+0.12%と上昇していて、債券にも資金が集まっています。
ちなみに、前週比+5.70%と急反発した[VGT]米国情報技術セクターETF 、同ETFが保有する上位15銘柄の騰落は以下のとおりです。上位15銘柄が全部値上がりました。騰落率は最低でも[ADBE]アドビシステムズの+2.68%、最高は[AVGO]ブロードコムの+9.23%でした。下落も激しかったぶん、戻しも強いですね。
ETF | ticker | 銘柄名 | 構成比率 | 前週末終値 | 今週末終値 | 騰落率 |
---|---|---|---|---|---|---|
VGT | MSFT | Microsoft Corp | 15.58% | 123.68 | 131.40 | +6.24% |
VGT | AAPL | Apple Inc | 14.61% | 175.07 | 190.15 | +8.61% |
VGT | V | Visa Inc | 4.89% | 161.33 | 170.05 | +5.41% |
VGT | CSCO | Cisco Systems Inc | 4.06% | 52.03 | 55.93 | +7.50% |
VGT | MA | Mastercard Inc | 3.94% | 251.49 | 265.80 | +5.69% |
VGT | INTC | Intel Corp | 3.39% | 44.04 | 46.03 | +4.52% |
VGT | ADBE | Adobe Inc | 2.24% | 270.90 | 278.16 | +2.68% |
VGT | ORCL | Oracle Corp | 2.21% | 50.60 | 53.26 | +5.26% |
VGT | PYPL | PayPal Holdings Inc | 2.09% | 109.75 | 114.02 | +3.89% |
VGT | CRM | Salesforce.Com Inc | 2.04% | 151.41 | 161.27 | +6.51% |
VGT | IBM | International Business Machines Corp | 1.97% | 126.99 | 133.31 | +4.98% |
VGT | ACN | Accenture PLC | 1.92% | 178.07 | 182.92 | +2.72% |
VGT | AVGO | Broadcom Inc | 1.81% | 251.64 | 274.87 | +9.23% |
VGT | TXN | Texas Instruments Inc | 1.73% | 104.31 | 111.17 | +6.58% |
VGT | NVDA | NVIDIA Corp | 1.38% | 135.46 | 145.50 | +7.41% |
ちなみにETFを構成する個別銘柄の騰落は、以下の記事で掲載しているEXCELのツールでもって確認しています。
【ETF構成銘柄の騰落確認ツール】米国ETFを構成する個別銘柄の指定期間における騰落を確認する
今週の売買
今週の売買はありません。新たに注入した資金でS&P500連動ETFのつみたて実行を試みたのですが、安値で拾おうと欲張りすぎて拾えませんでした。こんなに急反発するとは…!
これでまた米国株が急落!という場面にはそれ以上に下がるのだもんなあ。
日本株は米国株次第なので、米国株、継続して戻していって欲しいところです。
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