わたくし千鳥足は投資初心者。
そんな初心者にとってここ最近、2018年の相場はつらいなあ。(´;ω;`)ブワッ
初心者に限らず、投資家全般にとってつらい年であったことは、ここ1年間のTOPIXの動きを見れば分かります。下のチャートは丸1年、昨年2017/12/18~本日2018/12/17までのチャートです。いやあ10月以降の1段安がつらかったですね~。
昨年12/18のTOPIXが1817.9、そして本日12/17の終値が1594.2ですから、-12.3%という下落率です。ああうん、みんなつらいはずだよね…。
でもふと思う、我が家のリスク資産の評価損益は、年初来でマイナスではあるもののその下落率は-2.83%でした。TOPIXよりだいぶ良いですね。
これは何故でしょうか?
日経平均、JASDAQ指数はTOPIXとほぼ同じ動き
TOPIXに他の主要指数である日経平均株価、JASDAQ指数を重ねて比較してみます。
時期によって差はありますが、どれも似た動きをしています。日経平均株価がいちばん粘り強く、TOPIXとJASDAQ指数は同程度に弱い。
個人投資家をつらくしているのは東証マザーズ指数
ここにマザーズ指数を重ねてみると、また景色が変わります。マネックス証券のチャートでマザーズ指数が使えなかったので、[2516]東証マザーズETF で代用しています。
昨年12/18からの下落率が-31.9%という苛烈さ。さきほどまで見ていたTOPIXたちの推移が可愛らしく、凪にすら見えるほどです。
個人投資家が多いマザーズ市場、そりゃあ個人投資家がつらくなるのは当然です。
我が家はJREIT銘柄に救われていた
ここに東証リート指数を加えてみましょう。マネックス証券のチャートで東証リート指数が使えなかったので、[1597]MAXIS Jリート上場投信 で代用します。
JREITだけは、昨年12/18対比で+8.9%のプラスです。2018年の年初と比較してもプラスです。
我が家は「毎月配当」エリアでJREIT銘柄を530万ほど抱えています。現時点3450万程度のリスク資産の内、JREIT銘柄が15%強と云う、一般にはあまり推奨されない・偏った構成であったことが、大崩れせずに済んでいる要因のようです。
もっとも、よく調べもせずに集めた大小混在のJREIT銘柄なので、時価総額加重平均で算出する東証リート指数よりもだいぶ弱い印象ですが、株式に較べるとこの1年はだいぶ落ち着いた値動きでした。
主要指標の2017年末対比を見てもわかるJREITの健闘
昨年12/18対比という数値ではなんともピンとこないので、チャートは持ってこれないけれども、前週末の各指標値の2017年末対比です。
市場 | 指標 | 騰落率 | 我が家のリスク資産 |
---|---|---|---|
日本市場 | 日経平均 | -6.11% |
-2.83%
|
TOPIX | -12.40% | ||
JASDAQ | -15.15% | ||
マザーズ指数 | -23.54% | ||
東証リート指数 | +9.36% | ||
米国市場 | NYダウ | -2.50% | |
S&P500 | -2.76% | ||
NASDAQ | +0.11% | ||
ほか | 上海総合 | -21.57% |
前年末対比でプラスなのは、東証リート指数とNASDAQだけ。東証リート指数の強さが際立ちました。
JREITはなぜ買い支えられているのか
モーニングスターさんの記事に以下のようなものがありました。
【アナリストの視点】国内REITが分散投資の効果を発揮、有効な組み合わせは?
2018年に「国内REIT型」が他の資産と異なり、上昇基調となった背景としては、不動産賃貸市場を巡る需要の強さ、並びに世界的な金利上昇局面の中で投資法人による借り入れ、資金調達の目安となる国内金利が低水準にとどまっている影響が大きい。東京証券取引所の発行する月刊REITレポートの用途区分2018年11月末時点では35.8%を占める「総合型」に次いで19.4%の割合を占める「オフィス」では、空室率の低下及び賃料が上昇するなど良好な環境となっているほか、賃貸や物流関係も含めて不動産賃貸市場が全般的に好調さを維持していることなどが挙げられる。
なるほどー。勤め先が入居しているビルのオーナーが超強気な賃料交渉をしてきたり、関西圏の事業所を新設するのに空き室がなくて難儀したりで、不動産賃貸市場の強さは肌で感じていました。国内金利が低水準にとどまっていて魅力という影響もあるのですね。
僕的には、もうひとつ、2017年末あたりの値崩れの反動のようなものもあると見ています。
東証リート指数は昨年末あたり、2017年11月5日に1605.89という数値を記録するなど、まさに崩壊しかかっていました。当時このままJREITが値下がりすればJREITを大量に保有する地銀が行内ルールに従い一斉に損切りせざるを得ず、底割れするのではないかと恐れられていました。背景には金融庁の指導・啓蒙(?)によって毎月分配型の投信を投げ棄てる個人投資家の影響があると言われていました。投げ棄てが一巡して、いまは正価に向かって戻しているところかなあと思っています。
米国債券・株式を増やしてJREITの比率を下げたいのだけど…
我が家のリスク資産、JREITが多すぎるのはよろしくないとは思っています。
でもたまたまこうして多めに持っていた結果、リスク資産全体を支えてくれたのは良かったです。
JREITの比率を下げる手順として、JREITを売るのではなく他の資産クラスを増やすことによって、相対的に比率を下げたいと思っています。でも、そのための米国債券・米国株式の買い付けが、ドル高でなかなか進まず停滞中です。停滞していることが「ああ、あのとき買わずに良かったねえ」となるのか、「ああ、あのとき買わずに失敗だった…」となるのか、なんとも先行き不透明な相場ではありますが…、まだしばらく時間がかかりそうです。
コメントを書く