[6197]ソラスト が前週末比で-12.45%と凄まじく下げました。
17日(金)に少し反発した(少しと言っても+4.29%の反発w)ので、-12.45%で収まりました。
もともと機関の売りでよく乱高下してくれる銘柄なので、普段なら通常運行の範疇で放置なのですが、原因が「医療事務を巡る談合」と云うことで、ちょっとモヤモヤしています。
もっとも、分割後換算で400円のとき購入したものなので含み益は余裕。一時期に比べるとだいぶ減りましたけれど。
決算良好、見通しも良好
同社は5月9日に2018年3月期の最終決算を発表しました。内容は前年比+13.3%の増収、+20.1%の営業増益、+20.3%の経常増益、そして増配。素晴らしい成果でした。
僕は仕事上の習慣もあって、業績の対前年比だけでなく、当初見通しに対する達成率が気になる性質なのですが、年度初めに発表した見通しに対して売上高101%、営業利益106%、経常利益107%と云う具合で、上回りかつ大きくは乖離せず、キチンと計画してキチンと達成する優秀な企業だと思います。
そんな同社は2019年3月期の見通しを売上高+13.1%、営業利益+13.3%、経常利益+11.7%と発表しています。おそらくはバッチリ綿密な計画ができていて、しっかり到達するのだろうなと楽観視しています。
…でもそういう計画性が「談合」により保たれていたのだとしたら…?
…中部地方の案件で談合が繰り返されていたというけど、それだけの訳ないよね…?
企業イメージは毀損
僕は医療事務の業界に明るくありません。なので勝手に作り上げただけなんですが、同社には清新なイメージを抱いていたのですね。ITの活用・社員の待遇改善・業績と規模の追求、どれも前向きだしきちんと成果を見える化してくれているので、企業なら当たり前にあるだろう「どろっとしたところ」は皆無のような錯覚をしていました。ほら、ソラストのサイトてさ、暖色で超きれいだし、写真に映ってる人たちみんな笑顔だし…?笑
なので今回の談合で僕の中での同社のイメージはおおいに毀損。保有しつづけるための愛情はだいぶ冷めました。
Twitter界隈でも報道ともに同業界で働く人たちから同社への悪態がチラチラ見えたりして、見る角度によって企業の見え方は変わるよねと改めて思う。
談合は必要悪と云う思いは無くはないけど
もっとも、談合は「必要悪」なんじゃないの。と云う思いがゼロでは無いです。
談合は何が悪なのか。それは価格の不当な高止まりを生み税金の無駄使いに繋がる点なわけですが、そうやって維持した利益の幾分かが従業員の給与にまわるなら、デフレ日本においてはむしろ高止まりさせてしまったほうが良いんじゃないの?と思います。そのぶん税金で吸われたら意味無いのですが、そこはまあうまくやってよ政府。
医療事務の世界は知らないけれども、IT業界における官公庁入札案件なんて酷いものです。かつての1円入札のような類から、随意契約の原則禁止、参加資格の中途半端な緩和などを経て、何か良いことって起きたかしらん。提案のあなた任せ・所謂ゼネラリスト官僚の適正価格に関する無知・積み重ねた関係性も排除された非人間的ビジネス、そら談合もしたくなりますわ。
医療事務代行の未来
[6197]ソラスト の業績の伸びは、介護事業の拡大によるところが大ですが、主業は医療事務の受託です。
医療事務の分野では昨今の成長率は数%と低いですが、ICTの活用を通じて利益率は伸びています。決算説明資料では、ICTの活用によって人事総務・経理担当等のサポート業務人員にかかる費用を数年後には半分以上削ると言っていて、素晴らしいけど恐ろしいこと言うなあと思いました。
医療事務そのものも、実は近い将来AI等に置き換わると言われる分野ですよね。同社はそれも捉えて、少数精鋭・ICT活用の道を歩んでいるようにも思いますが、談合に甘んじているようだと、いつか業界の絵図がガラッと塗り替わる可能性もあり得ると云う見え方もしてきますね。
保有する同社株の今後
当面は保有しておきます。少し時間はかかるでしょうが、同社の業績と丁寧なIRは、株価を持ち直させると思うので。
でも10倍20倍になるまで保有~と云う愛情は失せちゃったなァ。株価の乱高下、放置とは云え結構ストレスありますしね。空売り機関うざいし。
ほど良いところで撤退します。ま、「ほど良いところ」を見極めるのが難しいのですけどね。難しいままずっと保有して「フェイクだよ」と言い張るかも知れません。それもまた良し。
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