損切りするならとっくにしとけよ!てくらい遅いのですけど、[7201]日産 を平成最後の取引日に損切りしました。
[7201]日産、損切りの内訳と損益
下のグラフは [7201]日産 の2年間の株価推移です。
2018年2月の株式相場の調整+完成検査不正の影響による急落後、3月末の配当権利を取りに入って、以降ずるずるでした。
今回は「毎月配当」エリアで保有していた600株を損切り。「アクティブ」エリアで保有している100株は残してあります。
損切りによる確定損益は約15万円。売却した分から受領する予定の配当金の累計は税引後で約4万円です。通算で約11万円の損を得た売買でした。
[7201]日産の損切りで思う反省点
自分なりに反省点を考えてみます。
反省点
- 高配当欲しさに安易に購入したこと。
- 不測の事態が発生したにも拘らず損切りできなかったこと。
- 安定的な配当を得るのに不向きな銘柄だったこと。
高配当欲しさに安易に購入した
当時「毎月分配型健全高配当ポートフォリオ」を構築中で、買い資金も手元にあって常時買いを狙っていたため、銘柄の選定がだいぶズボラだったと云う反省が第一です。
選定理由は「高配当」と云う点が主ですが、そもそもが、僕自身が日産車が好き。と云う「LOVE」を抱いていたことも安易な選定を助けていたように思います。米国での販売が苦しいことは見えていたものの、中国での販売は伸びていて、中国出張の折り街ゆく車に日産車の割合が高まっている印象もあって「買っちゃえ日産」となりました。
購入直後の高配当が欲しい一方で、「景気敏感株だから、株価が少し騰がったら手放しちゃおう」とも思っていたのですが、騰がっても手放さずに置いておき、そして下がったら今度は損切りが口惜しくて売れませんでした。
不測の事態に損切りを実行できなかった
業績の悪化、検査不正の続報、ゴーン氏の逮捕、その後の業績下方修正、損切りするタイミングは幾らでもあったのに、ついつい躊躇して損切りできずに引きずってしまいました。
業績不振に加えて、ルノーとのアライアンスは未だ混迷、幹部の人材流出、配当金の減配懸念、ここ最近の情報リークから察する水面下での不毛な攻防、ここに至っていよいよ損切りを決意しました。いまここで損切りするなら、ゴーン氏逮捕、あるいは前回の業績下方修正でもって損切りして然るべきでした。すでに相応の含み損を抱えていたので、損を確定するのを嫌い損切りできませんでした。
ルノーがTOBするかも知れない…?あるいはその阻止に日本政府が動くかも知れない…?などと希望的観測を抱いていた時点で、すでに「安定した配当」を狙う投資ではなくなっていましたね。
銘柄選定のそもそもの誤り
一般的には、自動車産業のような景気敏感株は、そもそも配当目当ての投資には向かないとされています。
それでも選んでしまったのは、やはり「高配当」と「LOVE」で目が眩んだのだろうと思います。今回さまざまな要素が一気に訪れて損切りの運びとなりましたが、単に景気の循環だけで考えても、いずれはこういうタイミングが訪れたのかも知れません。
それから「高配当目当ての投資」において、「景気敏感株」や「ガバナンス欠如」の個別株を投資対象とすることの危うさを僕自身がきちんと理解していませんでした。
配当収入目当ての投資で今後の心掛けること
何点かあります。
目先の高配当に惑わされない
いま買えば今月末の配当に間に合う…!そんな安易な買いが損を生みました。今後はこういうことはしません。
手元に資金があるとついつい買い向かってしまいたくなるので、今後配当目当ての投資においては(物凄くゆるいルールではありますが)、少なくとも、配当が出る直前、同じ月には購入しないことにします。
出来る限りETFで買い、個別株の場合は先人の知恵に従う
「毎月配当」エリアでは4%以上の配当利回りを目指しているため、ETFだけで構成することは難しいです。ただ目標基準を満たす限りにおいては、できる限りETFを利用して、1企業への「LOVE」が影響したり、1企業の不正や頓挫が収入に影響を与える大きさを抑制します。
配当重視の投資において個別株を選ぶ場合には、景気敏感株を避け、財務体質や過去の配当実績などを確認します。たくさんの先人がブログに整理してくれているので参考にします。
損切り(損の確定)を恐れない
含み損も確定した損も「いま保有する資産の時価」でしかなく、何ら違いがありません。僕が購入した買い値のラインを市場がおさえているわけもありませんし、買い値のラインで損得を判断するのは馬鹿げてますよね。いまある資産が明日以降も増えるか否か、安定した配当収入があるか否かが重要です。減配の恐れが発生した時点で損切りをしなければいけませんね。もちろん、減配が発生するような銘柄を購入しないことが第一ですが。
[7201]日産に期待すること
それでも「アクティブ」エリアで保有する1単元だけは、売らずに残しておきました。
2019年~2021年にかけて新車攻勢をかけていくことはかねてから発表しています。ルノーとの主導権を巡る攻防も気になります。これらの動向を見守る意味で、手元に1単元だけ残しておきました。
しつこいフランス政府の影響を排除してルノーとの技術提携・人材流通等のアライアンスを安定化、主要車種のEV化等で是非々々業績を持ち直して欲しいものですね。
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