[ANET]アリスタネットワークス は、2004年創業の新興にして業界をリードするネットワーク機器のメーカーです。
同社の株は、日本がGW10連休真っ只中の5月3日金曜日、NY市場で前日終値に対し一時-19.3%、終値-10.4%と急落しました。
わたくし千鳥足は、同社の競合であり・同業の巨人 [CSCO]シスコシステムズ のホルダーなので、[ANET]アリスタネットワークス の動向はほんのりウォッチしています。一時は成長力に惚れ惚れして、買いも検討していました。
同業なので、例えば [AMZN]アマゾン が独自にネットワーク機器製造に参入すると報じられた際は、共に急落すると云う場面もあります。
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今回の [ANET]アリスタネットワークスの急落は、我が [CSCO]シスコシステムズ 株に波及する問題ではないのか、気になったので調べてみました。
[ANET]アリスタネットワークス急落の理由
[ANET]アリスタネットワークスは、5月2日に2019年1Qの決算を発表しました。
1Q売上高は前年同期比26%増の5億9450万ドル、EPSは2.31ドルでアナリスト予測を0.24ドル上回りました。しかしながら、2Q売上高の見通しは前年同期比16.4%増に留まり、22%程度の増を予測していたアナリストの目算を大幅に下回りました。原因は同社顧客であるクラウド事業者の1社が減速して、2Qの注文のほとんどを停止したためと同社CEOは説明しています。
前年同期比16.4%増って充分立派じゃなあい?と思いますが、同社は近年の急成長によって、急落前の時点ではPER65倍超・株価は2018年末の底から+70%超と急伸していたので、投資家が一気に利益確定に動いたのも無理はありません。
[CSCO]シスコシステムズへの波及はあるか?
5月3日の[CSCO]シスコシステムズの株価は前日比-0.5%で始値を付けたあと、終値は前日比+0.00%と陽線で終了しました。時間外取引は+0.11%の55ドルで終了しています。[ANET]アリスタネットワークスの下落が直接的に[CSCO]シスコシステムズの株価に波及することはありませんでした。
これは「あくまでも顧客1社の注文の停止が原因であり、クラウド事業者や一般金融企業等の投資意欲は旺盛」と強調する[ANET]アリスタネットワークスのCEOの言葉とも符合します。
ただ、同業の株価急落に供連れされなかったからと云って、5月15日の決算後の[CSCO]シスコシステムズの株価がどうなるか、その予測は難しいですね。
同社の株価はこれまでにも、決算直後にかなり鋭敏な値動きをしてきました。
特に、2018年5月の決算発表では前日比-3.8%の下落、2017年5月の決算発表では前日比-6.7%の下落と、5月の決算発表後には sell in May を地でいくような下落が続いています。
同社の株価はそれを警戒するかのように、4月の半ば以降冴えない横這いと下落が続いています。[ANET]アリスタネットワークスほどではありませんが、同社の株価も2018年末の底から+35%超の伸びを示していますから、ここでいったん利益確定と云う動きもあるのでしょう。
[CSCO]シスコシステムズは売りか保有か
保有している同社株、「保有個別株を全てETFに置き換えたい願望」もあるので、「売り」が何度も頭をよぎるのは確かです。
でも僕が保有する同社株の平均の買値は30.58ドルで、現時点で+80%近い含み益が乗っています。これはかなりのお宝チケットだと思うんですよね。同社のPERは現状20.04倍ですが、これが11.16倍に落ちてようやく買い値です。経済の先行き懸念が色濃くなっても、もうここまで落ちることはまず無い…と信じたい。信じたいけど、過去の同社の株価推移を見ると「あり得なくもない」と痛感せざるを得ないのですけどね…笑 とはいえ、そういう時期がきたら、まず急落するのは[ANET]アリスタネットワークスのような期待先行企業の株価ですけどね。
僕は[ANET]アリスタネットワークスや[JNPR]ジュニパーネットワークスのような企業がどんどんシェアを侵食していっても、世界のネットワーク・インフラが拡大しつづける限り、[CSCO]シスコシステムズはその世界の先行者利益を得続けるパイオニアであり・巨人であり続けると思っていて、業績推移や配当そのものには不安はありません。同社株そのものは、インカム目的の保有として永らく保有しても良いと思っています。
ただ個別株はどうしても短期的な騰落が気になるので、「保有個別株を全てETFに置き換えたい願望」が勝ったら、ヒョイと買い替えているでしょう。
[ANET]アリスタネットワークス は買いか
さて、[CSCO]シスコシステムズの牙城を確実に脅かしている[ANET]アリスタネットワークスの株価は買いか?と考えると、同社の将来を信じるならばまさに買い場です。でも、僕には怖くて買えません。笑 だって、前年同期比+22%のアナリスト予測が+16.4%に留まると云って-10.4%下落する銘柄です。怖すぎます。
この手の銘柄は、目に付いたときには既に世間が目を付けていて、なんだか今さら乗るのは怖いなァと指を咥えて見ていると、まだまだズンズン騰がっていくのですよね。でも最後の最後で誰かが逃げ遅れたりもするわけで、その怖さには打ち克てそうにありません。
[CSCO]シスコシステムズの株価、そのチャートの縮尺をチョイといじると、その値動きが、そういう怖さを忘れるなよ!と、いつも僕に教えてくれます。まじ怖ェ…。
まとめ
- [ANET]アリスタネットワークスの急落は[CSCO]シスコシステムズの株価に直に波及することは無さそう。
- でも[CSCO]シスコシステムズの sell in May は覚悟しておく。
- [CSCO]シスコシステムズを保有継続するも売ってETFに乗り換えるも自由気ままに。
- [ANET]アリスタネットワークスのような企業の株は僕みたいな初心者は手を出せない。
以上、それではまた。
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