新コロショックのさ中、当初方針どおりに運用できてるかい?途中経過で自己採点して今後に活かす。

新コロショックのさ中、当初方針どおりに運用できてるかい?途中経過で自己採点して今後に活かす。

世界の株式市場に新型コロナウイルス・ショック(以下、新コロショック)が吹き荒れています。

斯くいう我が家のリスク資産評価額も3月21日時点で年初来-1112.6万円とダダ下がりです。この暴落&資産ダダ下がりのさ中、投資初心者であるわたくし千鳥足は、その重圧にメンタル崩壊することなく、当初の想定どおり資産運用できているのでしょうか?

新コロショックは未だその渦中にあり、これからも市場が更に悪化する可能性がおおいにありますから、いまいまの時点で自己評価が定まることは無いのですが、途中経過のこの時点でいったん自己採点をして、今後の展開に向けた反省が必要と思いますので、いったん整理してみようと思います。

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4つの運用エリアにおける自己採点

目的別貯蓄エリア

目的別貯蓄エリアは、必要なぶんだけを無リスク資産で取り置いておくエリアです。銀行預金と日本国債で構成しています。

我が家では、資産に占める無リスク資産の割合は%ではなく、額で定めています。何故なら必要なおかねは%ではなく、額で決まるからです。したがって、リスク資産が大幅に目減りしたいま、資産に占める無リスク資産の割合はおおいに増えているのですが、例えば50%:50%に揃えるためのリバランスはしません。そのままです。

もちろん、株価が割安になったいま、無リスク資産からリスク資産へドカンと資金を出動できたなら強力な推進力になるのに…!! そう口惜しい気持ちにならないわけではありません。でもこのエリアのおかねは「必要なぶんだけ」を取り置いたものです。必要なおかねに手を染めて株を買ってはいけませんね。今回の暴落に際しては、衝動的に資金を注入することなく、きちんと我慢できました。と言うわけで、このエリアの自己採点は「○」と評価して良いでしょう。

取り置いたおかねが将来ほんとうに必要になるか否かは正直謎です。でも資産運用は、家族が居るなら家族の安心を保つことができなければいけませんね。このあたりのお話は次の記事で少々詳しく触れています。

無リスク資産:リスク資産50%50%は通過点、資産構成の縛りはゆるゆると。資産運用における我が家のほんとうの理想と課題。

毎月配当エリア

毎月配当エリアは、主に旅行資金に相当するインカムを得ることが目的のエリアです。所謂高配当株式やリート、債券などで構成しています。

このエリアには新たな資金注入はしません。得たインカムも再投資せず旅行資金に充ててしまいます。利回りが低下した銘柄をより利回りが高い銘柄に差し替える等して、インカムを成長させていく方針としています。

評価額が落ちてもインカムが減らなければOK

今回の暴落に際し、このエリアの評価額はもちろん激減しています。けれどこのエリアの目的はインカムを得ることで、キャピタルを得ることとは違います。含み損が出ていること自体は快くはありませんが、インカムさえ下がらなければこのエリアの運用としては合格なのです。

を SPYD に入れ替える活動でインカム増

今回新コロショックでは、序盤まで高値を更新していた 米国債券ETFである を順次売却し、高配当株式ETFである SPYD に買い替えています。

下のチャートは、直近2年間のSPYDとBNDの価格推移です。

2020年3月22日現在、BNDの分配金利回りは2.8%、SPYDの分配金利回りは7.8%まで高まっています。銘柄入替はインカムを増やすために有効です。

実際、 を120口手放し、SPYDを318口購入することによって、年間配当収入の見通しを3万円近く向上することができました。これ自体の自己採点は「○」です。

反省点は銘柄入替のペースが速すぎた

ただ、この銘柄入替は適切なタイミングだったかと云うと、やや早すぎた感がありますね。SPYDを断続的に購入した以降も、まだSPYDの価格は劇的に下がっているためです。もちろん、暴落の底がどこにあるのかなぞ分かりませんから、着手が早すぎたことは仕方ありません。問題はそれ以降の入替ペースが速すぎて、実質的に時間分散ができていなかった点ですね。未だ は60口ほどありますから、これを元手とした銘柄入替はもう少し時間を置いて実行するつもりで居ます。

つみたてエリア

つみたてエリアは、毎月の収入の一部を積み立て、投信等を買い付けて行くエリアです。つみたてNISA、iDeCoのほか、[1655]S&P500連動ETF の積み立てを行っており、毎月の積み立て額は23万円としています。

このエリアは、新コロショックの暴落を受けても、何ら変わりなく淡々と継続していますし、今後も継続していくつもりです。暴落を受けていますぐ資金注入することはできなくても、市場が落ち着くまで時間をかけて積み立てていくことになります。また逆に、もし手元にいますぐ資金注入できるおかねがあったとしても、一度に投入せずに時間分散をしながら少しずつ積み立てていくことになります。

暴落を受けて積み立てを停止するなんてことは全然無く、むしろ今後低値で積み立てていけることに悦びを感じて継続できそうです。自己採点は「○」です。

実質的なリターンや出口戦略云々は兎も角として、積み立てによる投資はメンタルの面では物凄く穏やかに運用できますね。

アクティブエリア

アクティブエリアは、特段のルールを設けず、自由に運用するエリアです。キャピタルとインカムを得ることを目的とした株式や、FXを用いた投機的活動も含みます。

今回の新コロショック、ほかのエリアはルールどおりに運用できており自己採点は「○」なのですが、本エリアについての自己採点は「×」です。「×××」です。

株式の損切りも利益確定もできていない

株式に関して言えば、損切りがきちんとできていませんでした。これは今回の新コロショック以前から、何故かいつの間にか、毎月配当エリアの銘柄たちと同様、「長期保有」を前提とするよな運用をしてしまっていました。

新コロショックの初動、あるいはそれ以前に米国市場が高値追いをしていた時点で、一度売却して確定損益を出しておくのが正解でしたね。

資金注入と株式購入が早すぎた

株式に関してもうひとつ、資金の注入が早すぎました。新コロの影響が市場に出始めた2月の終わり頃の段階ですでに買い付けに走っていましたからね。

たまたまウェルスナビを解約した資金と生命保険を解約した返戻金が手元にあったのが結果的にはよろしくありませんでした。

ウェルスナビを解約した資金は「暴落時に取っておく」つもりで居たのに、新コロショックが本格化した「暴落時」には、すでにぜんぶ株式に替わってしまっていました。(;^_^A

FXも最悪

ここ2ヵ月ばかりのドル円の値動きです。

ドル高円安にいったん振れてから急激なドル安円高が進行した時点でいったんロスカットの憂き目に遭いました。損切りせずにロングのポジション抱えていた所為なのですが、いままたドル高円安に鋭く切り返しているので、結果論で言えばちゃんとヘッジのショートを入れていればロングのポジションだってそのまんまで良かったんだ…などと思ってしまいますね。まあそんなのは机上の空論で、FX卒業せずに続けるなら、もっと短期に絞って取引しなければいけませんね。

自己採点とりまとめ

と云うわけで、4つのエリアの運用状況の自己採点は○3つ×1つ。100点満点とすると75点でした。

これだけの暴落の波を浴びながら、少なくとも3つのエリアでは定めたルールどおりに淡々と運用できているのですから、ヨシとしましょう。我ながらなかなか歴戦の猛者並みのリスク許容度を有しているなァ…と感心して良いのか?、あるいは鈍感さに危機感を覚えたほうが良いのか?、怪しいところではありますが 笑。

アクティブエリアが実質的に「アクティブ」でも何でもなくて、「ほったらかし」になっていたことはおおいに反省が必要です。

自由なエリアだからこそ、各銘柄を購入する際には、目標株価や損切りラインをきちんと決めて運用しなければいけないと強く思いました。

以上、2020年3月22日時点、新コロショックの渦中における資産運用の自己採点でした!

 

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