この記事は、初めての信用取引を終えた感想文です。
節税のための損出しをするにあたって、現物売りに信用買いのクロスをぶつけるために、未開設だった信用口座を開きました。信用取引を触ってみて、使い方の理解が進んだこともあり、株を始めて4年チョイ、信用取引という魅惑の領域に初めて足を踏み入れました。
ちなみにちょうど4年前、初めて株を売る経験をして「株売り童貞を卒業した」という記事を書いた僕ですが、いまや「信用取引童貞も卒業」して、証券市場にキリリと対峙する武士の風情を醸した大人となりました。
特段意識してそうしたわけではないのですが、初めての現物売りと初めての信用取引、扱った銘柄は奇しくも同じ [6758]ソニー でした。なんだろうこの偶然、僕の前世はソニーだったのかも知れない。
ちなみに上記の記事を書いたときの [6758]ソニー の株価は3,305円です。いまや8,000円を越えて9,000円を窺う勢いですから、隔世の感があります。
初めての信用取引 信用買い⇒返済売り
[6758]ソニー は、2020年10月21日に7,994円で300株信用買いしました。そして、以下2回に分けて返済売りを行いました。
- 10月27日に8,100円で200株売り
- 10月28日に8,248円で100株売り
売買差額が合計46,600円、委託手数料・金利を差し引き41,920円の利益でした。源泉徴収なしの口座で取引したので、所得税・住民税は引かれていません。
買った直後に下落が始まり含み損は一時75,000円程度まで膨らみましたが、一時的な売りをいなせば確実に騰がるだろうと思っていたので、慌てずに持ち越しできました。
ちなみに、10月28日15時の大引けに成り売りで手放した直後、第2四半期の決算発表がありました。今期業績を大幅に上方修正したとあって、PTSでは高値8,590円で取引されています。
ソニー、今期営業益予想を7000億円に増額-ゲーム部門など好調
最後の100株は決算を跨ぐつもりで手元に残しておいたのに、利益確定の誘惑と決算跨ぎの怖さに耐え切れず、あっけなく放出してしまいました。きっとこの後見事に上放たれて昇っていくのでしょう。この呆けた気持ち、童貞卒業直後の気持ちを再度体験したのだと言って過言ではありません。
初めての信用取引 感想
建玉持ったまま好決算を跨ぐことができなかった無念さはあります。
それでも、過去に現物で取引したときの惨めな利益(3,500円(!))に比べたら13倍にも及ぶ利益です。長期保有している現物を担保に 7,994円×300株=約240万円 相当の買い物ができたわけで、信用取引の効率の良さを如実に感じることができました。
初心者向けにはしばしば「株の信用取引には手を出すな」と言われますけれども、この効率の良さは使わない手が無いように思いますね。特に長期保有を基本として現物株を抱えている方は、それを担保に取引ができるので有効活用できます。
数日から長くて数ヵ月の期間でキャピタルゲインを取りに行くなら、深追いしないという掟を胸に刻んだ上ではありますが、是非々々使うべき道具と思いました。
為替のワケノワカラン値動きよりも、まだ株のほうが値動きを見通しやすいなあ…などと、舐めた口を利けるのも今だけかも知れませんが、今のところはそんな感触を得ています。
次は信用売りを経験してみれば、本格的に「信用取引童貞卒業」の旗印を掲げて狼煙をあげて、お赤飯でお祝いできそうです。
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