ケンタ!ケンタ!死なないで!起きて!起きてよお!…ピーーーー(心肺停止音
かつて [8058]三菱商事 が商社ナンバー・ワンという己のメンツを守るために大量売却し受給悪化を招いた大波乱以降、まるで実は全然違う異次元の市場に上場してるんじゃないの?ってくらいに2017年の上昇相場にも2018年の荒波にもまるで動じず淡々と水平線のチャートを刻みつづける、それが株式という名の定期預金、[9873]日本KFC の株でございます。
そんな同社が、本日の引け後、2019年3月期の第2四半期決算を発表しました。
[9873]日本KFCは営業利益3.8倍!経常利益2.4倍!
おおおお!おおおお(ノ・ω・)ノおおぉおぉぉー と思ったけれど。
- 売上高 :-4.8%
- 営業利益:+279.9%
- 経常利益:+138.9%
- 純利益 :-56.4%
売上微減で営業・経常利益爆益、純利益は減。なんだかよくわからんのです。笑
よくわからないので確認してみました。
KFC事業単独の売上高は実はプラス!
同社は前期の6月まで、ピザハット事業も展開していました。ピザハット事業の譲渡は2017年6月、前期の第2四半期の売上高には、数ヵ月分のピザハット事業の売上が含まれていたのでした。だとすると売上高が微減するのも仕方ないですね。
前期の第2四半期の決算短信からKFC事業セグメントの売上高を拾うと32,506百万円です。これに対して今期第2四半期(KFC事業単独)の売上高は35,070百万円。実は、KFC事業単独で見れば売上高は+7.9%伸びており、立派な増収なのでした。
第1四半期時点の数値で前年比を確認すると-0.2%と微減でした。つまり第2四半期単独では前年比+12.9%という好調ぶりです。
月次情報を見ればその傾向は如実に表れていますね。数値は前年対比(%)です。
この好調ぶりは、決算短信では以下のように説明されています。
第2四半期連結会計期間の主な取り組みとして、マーケティング戦略はバリュー施策と新商品を含む商品施策を並行して訴求いたしました。バリュー施策では「500円ランチセット」を夏の定番レッドホットチキンとともに販売いたしました。また、CMには高畑充希さんを新たに起用、キャッチコピーを「今日、ケンタッキーにしない?」に変更し、気軽にKFCをご利用いただける機会を訴求いたしました。その後も、日頃のお客様のご愛顧に感謝し、「30%OFFバーレル」と月見サンドを販売いたしました。これら施策が奏功し、ランチ需要の獲得に加え、幅広い時間帯で多くのお客様にご利用いただきました。
営業利益・経常利益の改善理由は…?
決算短信には単に「諸経費の削減に努めた」としか書かれていません。
前期までのセグメントにはKFC事業とピザハット事業のほかに、その他事業が在って、純粋なKFC事業の利益とはどれだ?と見たいとき、僕には把握しきれなかったです。
まあ、ピザハットを譲渡したぶん、経営も効率化されたんだね、とだけ理解しておくことにします。
純利益の大幅減は、前期のピザハット事業譲渡に係る特別利益の反動
営業利益・経常利益大幅増であるにも拘わらず、純利益が大幅減である理由は、前期はピザハット事業を売却した際の特別利益があったためです。
配信されるニュースのタイトルが「日本KFC、19年3月期第2四半期決算は純利益56.4%減の大幅減益」だなんて流れてくるとドキッとしますが(モーニングスターめー)内容的には何ら問題ない減り方です。前期、事業譲渡に係る特別損益は+984百万円に及びます。この金額が無ければ、純利益も増だったはずです。
[9873]日本KFCの株価は動くか?!
経営は順調と見える
ピザハット事業を譲渡して1年と3ヵ月、売上高は実は好調、利益も改善されています。スリム化が功を奏したということですね。
でも動かないんだろうな~笑
ひょっこり2,000円オーバーまで行ってくれないかしら。200株の保有は株主優待で見たときに効率悪いし、そろそろ半分だけでも手放そうかな。でも、きっと、動かないんだろうな~笑
見事に動きませんでした 笑
この1週間の同社株の値動きです。
11月7日に決算発表があったあと、ま、まあ…、少し騰がったのかな…?値幅10円程度ですけどw
「ちったぁ動けやああああ!」そう叫んで、100株だけ売りました。
- 2016年10月28日 買い 200株 @1,860円
- 2018年11月09日 売り 100株 @1,982円(譲渡益 12,200円)
譲渡益12,200円、累計の配当金受け取り額10,000円、合計32,200円の確定利益を同社銘柄から頂戴しております。残りの100株は、まあ、いまは置いておきます。
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