ある日、心の内なる葉子さんに怒られた。
配当収入の3/4を再投資していません
千鳥足家では、資産運用を目的別に4つのエリアに分けて管理しており、「毎月配当」エリアから得る配当収入は再投資せず、旅行に充てています。
結果、2016年の夏以降、累積の配当収入は200万円を超えますが、その大半は再投資せずに、旅行に利用しています。
この方針を決めたのはわたくし千鳥足自身であり、大半を旅行代に費やしていることは既知でした。けれどこうして改めてグラフにしてみると若干うろたえないでもありません。
再投資できているのは50万円ばかりで、素で「これ200万円を全部再投資してたら、強ェんだけどなあ」て思うのもまた真実です。
葉子さんが「おやめなさい!」言う気持ちも理解はします。
配当収入を使うという選択
けれど葉子さんには冷たい返しをしなければならない。
だから… どうした… ??
再投資による複利効果は重々承知している。複利効果を得るならそもそも配当の無い金融商品を選択したほうが良いことも承知している。でもそういうことじゃないんだ。
そう、いまの生活の質の確保、楽しさの向上だって大切なんだ。
…。
そう確信してはいますが、「おかねを貯めたい」「最大級に増やしたい」と云う気持ちもまた拭いきれるものではなく。
内なる葉子さんの告白
すきなのよ、千鳥足くん…、おかねが!!
え…ちょ… 何を言い出す。露骨すぎてちょっと引くわ…w
まあみんな大好きですよね、おかね。綺麗な顔してこんなこと露骨に言われたらショックだけど。
おかねを数えること自体の楽しみ
内なる葉子さんに言われるまでもなく、僕もおかねが好きです。
配当収入を数えるときってめっちゃ楽しい。資産合計の桁が上がったり、左1桁目の数字が変わったりすると超テンションあがります。
そう、おかねを貯めること自体もかなり楽しいんだ。
なので、ふと目的を見失うときもあります。こんなに旅行代に使って良いんだっけ…?とかね。
おかねを貯める目的とは?
でもおかねを貯める目的ってなんだろう。
いや浪費かどうかは兎も角としてね。
なぜ僕たちはおかねを貯めるのか
何のためにおかねを貯めるのか?これ重要ですよね。
もちろん、おかねを愛でるために貯めると云う人も居るでしょう。おかねを貯めることそのものが目的と云うね。貯めたおかねを抱きしめて死にたいと云うね。
でもほとんどの方はそんな変態ではないはずで、浪費ではないだろうけど、何かに使うために貯めるわけです。
”今” を削った最大化に意味はあるのか
貯めて貯めておかねを増やして、複利効果を時間をかけて最大化して老後を楽しむ?
時間をかけることで確かに資産は最大化するだろうけれども、先延ばしした楽しみは老後で膨らむでしょうか。いま楽しめることを楽しまずに過ごした老後はほんとうにかがやかしいのでしょうか。
配当再投資原理主義的な言説をしばしば目にしますが、誰もが一律そうと思うわけではありません。
個々人あるいは家庭の個別の事情
千鳥足家の事情を申しますと、我が家は歳の差のある姉さん女房の夫婦で、妻はあまり身体が丈夫ではありません。先々におかねを取っておくよりも、二人で今使うおかねにこそ意味があると確信しています。
個人の事情あるいは家庭の事情はさまざまで、幸せの形もさまざま。配当収入の使い方だってさまざまですよね。
我が家にとっての資産運用は、旅行代を枯渇させないための運用です。投資をすることで配当収入を得て、その配当収入を旅行代に充てることで元本を減らさずに旅行に行ける仕組み作りでありました。最優先はココなのです。
配当収入はQOLの向上にこそ使いたい
そんなわけで千鳥足家では配当収入のほとんどを再投資せず、従来どおり ”今” のQOLの向上(要するに旅行代)に使います。これが最優先。
もともと収入の多くを旅行代で消化してきた夫婦ですが、妻が仕事をやめてそろそろ10年、僕単独の給与収入もほぼほぼ共働き時代の家計収入に追い付きつつあります。配当収入を旅行代に充てることで日々の生活は楽になり、貯蓄や投資もできるようになりました。
”今” を楽しむための支出が最優先事項と決めた時点で、この支出は無くなりません。従って配当収入を再投資に充てるなら給与収入から旅行代を捻出することになります。要するに支出を必然とするなら給与収入から充てるか配当収入から充てるかの違いでしかありません。今の状況は「配当収入があるぶん給与収入を投資にまわせている」と言って良く、これって「配当収入を再投資している」ことと何ら違わない、そう思いませんか?
まとめ
貯めたおかねを何に使うのか決まっていますか?
いま決まっている必要は無いかも知れませんが、貯めるうちに検討しておいたほうが良いですね。
目的の無い蓄財はおかねのための運用になります。貯めて貯めて貯め切ったときに「あれ?このおかね何に使うんだっけ?」そうならないようにしましょうね。と云うお話でした。
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