日本年金機構が提供する「ねんきんネット」。このサービス、マネーフォワードから連携できるって知ってました?僕は知らんかった!…で、「ねんきんネット」と連携したらどうなるのか?
ちょっと想像がつきませんでした。なので、まずはやってみました。
なお、そもそもの「ねんきんネット」を利用するまでの手順はこちらです。
【ねんきんネット】保険料納付記録を見て湧き上がる青春の思い出
マネーフォワードから連携してみる
なるほど確かに連携する金融機関の一覧にある
さて、マネーフォワードから金融機関の新規登録を選び「年金」カテゴリを選択すると、なるほど普通に「ねんきんネット」が存在します。いままで全然気づきませんでした。
ねんきんネットとの連携に必要な情報
連携には、「ねんきんネット」のログインに使用する以下4つの情報が必要になります。
- ユーザID
- パスワード
- 秘密の質問(の質問文)
- 秘密の答え
「秘密の質問」もテキストで入力する必要があってちょっとハマッた
「秘密の質問」もテキストで「母親の旧姓は?」などと自分で正確に入力しなければいけません。
それが最初から判っていれば、質問文をメモったかも知れませんが、知らなかったです。
そして「ねんきんネット」はどういう基準で秘密の質問を問う仕様であるのか存じませんが、一度ログインするともう問われなくなってしまい、質問の正確な文章が分からず困ると云う事態に及びました。
同じような難民が辿り着くかも知れないと思い、その救済のため、「秘密の質問」の一覧を書き出しておきますね。笑
- あなたの出身都道府県は?
- 母親の旧姓は?
- 飼っているペットの名前は?
- 中学生の時のニックネームは?
- 好きな食べ物は?
- あなたの出身小学校は?
- 初めて買った車は?
- 初めて海外旅行に行った場所は?
- 尊敬する人物は?
- 中学生の時の部活動は?
ねんきんネットと連携した結果
ねんきんネットと連携すると何が起きるのか、ねんきんネットにおける「資産」てなんだろうと思いつつ確認してみると…。
資産がどどんと増えました
いままでのiDeCoでの蓄積が鼻くそに見えるくらいに、「年金」が増えました。
いままで支払ってきた年金額がまんま資産として管理されるようです。
資産の構成比もちがう景色に
カテゴリ「年金」が全資産に占める割合は、4分の1に達しました。
納入額イコール資産というのは抵抗があるが…
そもそもとして、日本の年金制度は「賦課方式」です。現役時代に積み立てたものを高齢になって取り崩すと云うものではなくて、今の現役世代が納入した保険料は、そのまま今の高齢者の年金として支払われます。なので納入した保険料を自分の資産に数えるのは本来的には間違っています。
さらに、最終的に年金を幾ら受け取ることができるかは、時代とともに変わっていく(恐らくは段々に少なくなっていく)でしょうし、受け取り期間によっても大きく異なりますしね。
で、これは違うなァと思い、連携を取り消そうかと思ったのですが、思いとどまりました。
普通に長生きするなら資産と言えなくもない(?)
納入した保険料と、将来支払われる年金額、賦課方式ゆえにおかねの流れはリンクしないのですが、まったく相関が無いわけではありません。何故なら将来支払われる年金は、現役時代にどれだけ納入してきたかによって異なるからです。
もちろん一生のうちにどれだけ支給を受けられるかは、どれだけ長生きできるかにかかっています。一般的には、受給期間10年ほどで支給額が納入額を超えて「元を取れる」状態になるようです。
65歳から受給したとして10年と云えば75歳、これ普通に「平均寿命」以下の範囲ですね。平均なので、もちろんこれより早く亡くなる方もたくさんいるわけですが、なぜ多くの人が老後資金を不安に思うかと云うと「長生き」することが前提になっています。前提に「長生き」を置くならば、基本的には誰もが「元を取れる」のです。であるならば、老後資金を気にするような人の場合には、「10年元気にしていれば受給できる額」として、年金の納入額を「資産」と捉えるのもアリなのかなと思いました。
また、10年間受給すれば元が取れるのだとすると、いまのままの納付状況で65歳を迎えた場合の年金受給額が推測できることになります。「納付額÷10年間=年収」ということですね。すこぶる乱暴で不正確な計算なので、鵜呑みにしてはいけません。ざっくり・雰囲気を掴む程度です。正確には「ねんきんネット」などを利用して算出してください。
資産に数えておくと、なんだか老後の不安が和らぐ笑
いままで「年金」としてiDeCoに積み立てたおかねしか表示されていなかったので、そこにこれまでの納入額を乗せられて見ると、「おう、老後の資金はこれだけあるんだねい」と、なんだか心が落ち着く気がします。笑
老後の資金をやたらに不安がる気持ちを抑えるのに、一定の効果がありそうです。
やたらに不安がって無理な節約をして暮らすよりも、それぞれの年齢でしか享受できない愉しみを愉しんで過ごすほうが人生もきっと有意義ですね。
資産がおおきく見えるのは悪くない笑
年金の納付額も加算してみたら、資産がだいぶおっきく見えるようになりました。
おほー。単に気分の良し悪しだけで言って、これは悪くありません。
それに資産におけるリスク資産と無リスク資産の構成を考える際にも、参考にして良い情報のように思います。
ねんきんネットで年金の見込額を真面目に試算する
マネーフォワードと連携することで実感できる年金の納入額。平均寿命のあたりまで長生きすれば納入額はじゅうぶん取り戻せるのだよ、とまで理解したところで、もう一歩進んでご自身の年金受取額はどの程度になるのか、見込額を試算してみると老後生活の家計がより一層見える化するはずです。
「ねんきんネット」で年金の見込額を試算する。老後のために2000万-それで足りますか?そんなに要りますか?
ねんきんネットの残高が更新されない?更新されるのは年1回
毎月の給与から控除されている厚生年金保険料、そのぶんマネーフォワードで見るねんきんネットの残高も毎月増えていくのかな?と思いきや、描かれる線は横一線で、え?なにこれいつ増えるの?って心配になりますね。
ねんきんネットの「年金記録」の更新は、国のシステムに記録の追加等があればその翌日には反映されます。
ただし、「年金見込額」や「これまでの保険料納付額」は、原則年に1回、誕生月の前々月の更新となるようです。ねんきんネットからマネーフォワードに連携されているのは「これまでの保険料納付額」なので、毎月少しずつ増えるのではなく、年に1回、ドンと増えるようですね。
…1年後?実際に増えました。ある日唐突にマネーフォワードの残高が増えたので何?!と思ったら、ねんきんネットの額が増えていました。「年に1回、誕生月前月の月初に反映される」が実際の反映タイミングでした。
年金受給が始まるとマネーフォワードはどう連携するのかな?
疑問に思っているのがコレ。
年金納付額イコール資産として管理されていますが、年金の受給が始まると、マネーフォワードではどんなふうに扱われるのか興味があります。
まさか受給分だけ資産が減っていくような…?
いやそんなの、まるで寿命カウントダウンみたいで見たくないですよね。笑
でもいっぽうで、納入額イコール資産なのに、受給額は資産に影響しないと云うのも、それはそれでどうなのか?と思ったりもします。
年金受給世代のマネーフォワード利用者の方、どこかでブログ書いてないかしら。
今日、何気に連携してみて「一体この額はなんだ?」と思って検索してたどり着きました。
とりあえずスッキリはしましたが・・・ちょっと気持ちよくなるだけで、何のメリットも
ない気がしましたw
コメントありがとうございます。
そうなんですよね、メリットと云えば「ちょっと気持ちよくなる」だけ。
でも気持ち良いから、僕は連携させたまんまにしてあります笑
老後資金の心配を無駄に煽ったり、煽りに乗って不安に陥ったりする方々もいるようなので、
そうした煽りに乗らないための心の安らぎとしてはあっても良いかなと。
せめて毎月積み上がっていってくれたら良いのになあ。