株価が騰がって株を売り「利益確定」をする。為替で取引して「利益確定」をする。
そんな風に「利益確定」と申しますけれども、さて、利益を確定するってどういうことだろう?
そんな素朴な考えの整理です。単にわたくし千鳥足の考えなので一般とは違うかも知れないし、ひょっとしたら間違っているかも知れないけれど。
545 :cis ◆YLErRQrAOE :2006/01/13(金) 01:27:51.79 ID:pCKZP3av
相場の3大アホ&カモ
下がってる銘柄で俺の買値は○○だから多少下げても痛くない厨。
下がった分確実に資産目減りしてるだろw
オヤジと下手くそに多い。含み益は確定しないと絵に描いたもち、含み損は損じゃない厨。
自分の持ち数量に対して流動性が十分ならば評価額≒資産
オヤジと初心者と下手くそに多い。景気がいいから株が上がる。円安だから○○が上がる。厨
で、個人投資家の平均より儲かってるの?w
オヤジと下手くそに多い。この3つの症状どれか1つでもあったらかなりやばい。
知能指数低いことは確実。
買値を境にして数える含み損益に意味は無い
cis氏は次のようにも言っています。
今切ったら大損って意味がわからない
自分の買値とか市場ではまったく意味無いから
俺が売買するとき考えることは、今の株価より上に行くか下に行くかだけ
これは損切りの仕方について語った言葉ですが、敷衍して捉えるとつまり「自分の買値」を基準に考える含み損益に意味は無いと云うことです。
記事の冒頭に載せた「含み益は確定しないと絵に描いたもち、含み損は損じゃない厨。」と云うdisりと矛盾するようですが、そうではありません。「自分の買値」を基準に考える含み損益に意味は無いが、含み損益を含む資産の増減にこそ意味があると云うことと捉えています。
JTの株価がずるずる下がって損益率-20%になっちゃったから損切らなきゃ…と云う考えは「自分の買値」を基準としている点でルールとしてどうかと思うのです。あくまでも「今は損益率-20%だが、明日には-30%になると推測するから損切りする」と捉えるのが正しい。
逆に「明日には損益率は-10%になるはず」なのであれば損切りすることは間違いです。だってもうJTは「下落してしまった(過去形)」のだもの。買値を基準にするのではなく現値を基準に考えるのが正しいですね。
投資成果は含み益では計れない
そもそも、含み益がたくさんあるポートフォリオが素晴らしいのかと云うと、一概にそう言えるものではありません。
損益はあくまでも「リスク資産の評価額-原資」と捉えています。
一緒じゃないか!と仰るかも知れませんが、一緒ではありません。
- 株式Aを100万円購入し保有。現在の含み益は50万円、評価額は150万円。
- 株式Bを100万円購入し200万円で売却、これを元手に株式Aを200万円分購入し保有。現在の含み益は5万円、評価額は205万円。
含み益は1のほうが大きいですが、どちらが優れた投資成果であるか、2であることは明白です。元手は一緒で評価額が多くなっているのですから。
利益が確定するとき
株を売って「利益確定」する、為替取引で「利益確定」する。
なるほど、浮動する含み損益をいったんそこでピン留めはします。けれど為替は時々刻々と変動しますし、利益を再投資して別の銘柄を購入したならばその銘柄の株価も変動します。再投資した途端にその確定利益は不確定な利益となります。「リスク資産の評価額-原資」と云う捉え方では利益はちっとも「確定」していないのです。株式から得た配当金を再投資した場合も同様ですね。いったん確定したかに見えた配当収入は、再投資することによって不確定な存在となります。
では利益が確定するのはいつでしょうか?
証券口座から出金して銀行預金に替わったとき?いいえまだ足りません。為替は変動し貨幣価値は流動します。
利益が確定するのは、まさにその得た利益を消費行動に用い何らかのサービスを享受したときではないでしょうか。
「美味しいランチを食べる」。これはランチの美味しさを享受したことによって利益が確定したのです。
「旅行に出かける」。これは旅行と云う体験を享受したことによって利益が確定したのです。
我が家では配当収入の一部を旅行に充てることによって「利益確定」しています。
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