カマキリの雌は交尾の際、雄を捕食することがあります。そのとき、雌は雄の頭から生殖器に至るまで余すところ無くむしゃむしゃと食べるそうです。
交尾時に雄を捕食した雌はたくさんの栄養を得ることによって、捕食しない場合に較べてたくさんの子を産むことが分かっています。雄は自らが栄養となることによって子孫を多く残す戦略を敢えて取っているわけです。その行為はより多い配当収入を求めて、ややもすれば含み損を抱えがちな高配当銘柄に手を出す投資家の行為を彷彿とさせます。
カマキリの雌は数100個の卵を卵鞘(らんしょう)に産み付けます。時期がくると一斉に孵化した子たちは卵鞘の外に出て、同時に最初の脱皮を行います。その姿はすでに成虫に似た形態をしています。そう、この幼虫の姿こそが、捕食されることさえ選択した投資家が得る配当金と云う成果なのです。
なお、卵鞘は「螵蛸」(おおじがふぐり)と云う別名を持ちます。「老人の陰嚢」と云う意味です。つまり僕たち投資家が得るは配当金は、おじいちゃんの陰嚢から溢れた貴い何かと類似しています。
2019年12月、および2019年の配当金を整理しました。
2019年12月の配当収入
2019年12月の配当収入は189,688円、税引き後で146,058円でした。税率23.00%。配当収入に占める米国株の割合が多いので、高めの税率となりました。
エリア | 銘柄 | 税引き前 | 税引き後 | 1株あたり 配当 |
増減率 |
---|---|---|---|---|---|
アクティブ | [7729]東京精密 | ¥3,800 | ¥3,029 | ¥38 | -42.4% |
アクティブ | [9873]日本KFC | ¥2,500 | ¥2,500 | ¥25 | +0.0% |
アクティブ | [DON]米国中型配当株式ETF | ¥439 | ¥316 | $0.0900 | -10.0% |
アクティブ | [JNJ]ジョンソンエンドジョンソン | ¥2,045 | ¥1,468 | $0.9500 | +0.0% |
アクティブ | [PFF]米国優先株式ETF | ¥4,234 | ¥3,170 | $0.1969 | +18.7% |
アクティブ | [V]ビザ | ¥1,622 | ¥1,164 | $0.3000 | +20.0% |
アクティブ | [VGT]米国情報技術セクターETF | ¥2,407 | ¥1,728 | $0.6513 | -21.9% |
アクティブ | [VHT]米国ヘルスケアセクターETF | ¥1,636 | ¥1,174 | $0.7169 | -14.1% |
アクティブ | [VIG]米国増配株式ETF | ¥8,045 | ¥5,771 | $0.5985 | +8.4% |
毎月配当 | [1566]新興国債権 | ¥20,908 | ¥16,734 | ¥420 | +2.2% |
毎月配当 | [1677]海外債券 | ¥5,710 | ¥4,543 | ¥115 | +1.8% |
毎月配当 | [2117]日新製糖 | ¥7,000 | ¥5,578 | ¥35 | +2.9% |
毎月配当 | [4182]三菱ガス化学 | ¥14,000 | ¥11,156 | ¥35 | +0.0% |
毎月配当 | [4188]三菱ケミカルHD | ¥16,000 | ¥12,750 | ¥20 | +0.0% |
毎月配当 | [8001]伊藤忠商事 | ¥21,250 | ¥16,934 | ¥43 | -7.6% |
毎月配当 | [8304]あおぞら銀行 | ¥3,900 | ¥3,108 | ¥39 | +0.0% |
毎月配当 | [8591]オリックス | ¥10,500 | ¥8,367 | ¥35 | -23.9% |
毎月配当 | [8961]森トラスト総合リート | ¥11,127 | ¥8,867 | ¥3,709 | +1.2% |
毎月配当 | [BND]バンガード米国トータル債券市場 | ¥3,495 | ¥2,508 | $0.1800 | -0.9% |
毎月配当 | [DVY]米国好配当ETF | ¥17,399 | ¥12,479 | $0.8915 | -6.7% |
毎月配当 | [HDV]米国高配当ETF | ¥12,670 | ¥9,088 | $0.7790 | -9.1% |
毎月配当 | [SPYD]S&P500高配当株式ETF | ¥19,001 | ¥13,627 | $0.4970 | +11.0% |
合計 | ¥189,688 | ¥146,058 | – | – |
表中の増減率は、年間配当金の増減率ではなく、単純に前回の配当に対する増減率です。
[V]ビザ は+20%と着実に増配の実績を積み上げつつあります。[7729]東京精密 の大幅な減配が目立ちますが、前期は創業70周年の記念配を含みなおかつ業績好調による上方修正が重なったことによる反動です。
2019年の配当金・分配金収入の推移
今年の配当金・分配金収入の額を月ごとに整理しました。
2019年12月は2019年の1年間で最も配当収入の多い月となりました。これは過去に遡っても同様です。
個人的には、JREITが絶好調・国内株式が絶不調であった夏の終わりに、分配金の権利落ちを経てもなお含み益が乗ったJREITを手放し、9月中間決算の国内株式数銘柄を安値圏で手に入れたことが2019年の良い収穫でした。この銘柄入れ替えは以下3点でとても満足のいくものでした。
- 同じ資金で配当金・分配金を年内に2銘柄ぶん回すことができた。
- 秋以降の国内株式の復調によって良い含み益を獲得できた。
- 「毎月配当」エリアのJREIT偏重をやや解消できた。
結果、2019年1年間の配当収入は1,155,555円、税引後907,218円になりました。計算すると税率は21.49%です。
2018年同期との比較
12月単月で見ると、2018年12月は105,320円の配当収入でしたから、額は大幅に上昇しています。当初目標に掲げていた「毎月均等に配当を得る」ことを捨てて、決算月に拘らない銘柄選定で買い替えを進めてきた結果9月末中間・3月末本決算の銘柄を多く保有することになったためです。
ただ、年間で見ても額は増えています。2019年の配当収入1,155,555円は、2018年1年間の配当収入は1,027,560円に対し+12.5%と順当に成長しています。
配当収入の累積
配当収入は、資産運用開始以降の累積で2,415,346円 になりました。税引き後で1,976,128円 です。
税引き後の収入197万の内、約152万円を旅行資金にまわし、残り約45万は再投資にまわしています。
配当金の取り扱い
入金された配当金の取り扱いには、ルールを決めています。
「毎月配当」エリアの配当収入は「目的別貯蓄」へ
我が家の資産運用の主な目的は「資産を減らさずに旅行を愉しむ」ことです。旅行にあてる資金を配当収入で得ることで実践しています。
2019年12月における「毎月配当」エリアの配当金・分配金は合計162,960円、税引き後146,058円でした。年間では895,536円、税引き後で698,950円でした。
このおかねはすべて「目的別貯蓄」エリアの旅行積立にあて、そして旅行で消費しています。
「アクティブ」エリアの配当収入は「つみたて」へ
「アクティブ」エリア・「つみたて」エリアでの配当金・分配金は合計26,728円、税引き後20,320円でした。
このおかねはすべて「つみたて」エリアで再投資します。基本的には、円建ての配当金は楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)、ドル建ては [DON]米国中型株配当ETF で積み立てます。例外的にドル建ての配当をドル建てのMMFで積み立てる場合があります。
配当金のわずかずつの積み立ても少しずつ額が積み上がってきています。
銘柄 | 株数/口数 | 評価額 |
---|---|---|
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 238,106口 | 301,749円 |
[DON]米国中型株配当ETF | 47株 | 194,709円 |
日興MMFUSD | 8,824口 | 9,678円 |
合計 | 506,136円 |
配当金を再投資した結果の評価額が506,136円まで積み上がりました。
毎月分配型健全高配当ポートフォリオ!
配当収入は毎月コンスタントに10万円欲しいですが、道のりはまだ険しいですね。
毎月の配当収入で旅行に行こう!「毎月配当」エリアの役割と「毎月分配型健全高配当ポートフォリオ」
配当収入を増やすことを優先するなら配当金はすべて再投資することが有利なのは重々承知の上で、我が家では配当金でいま旅行に出かけることを優先しています。おかねは使わなきゃ意味がありませんし、そもそも投資することの第一の目的が「資産を減らさずに旅行を愉しむ」ことにあるからです。
配当収入を再投資しないと云う戦略。配当収入は使い込んでQOLを向上する。
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