新型コロナウイルスがこれほどまでに世界経済にダメージを与えると予想した方は、当初どれだけ居たでしょうか。
わたくし千鳥足、ぶっちゃけ舐めてましたね。曰く「春先には株価V字回復だろう?余裕っしょ?おおん?」…。まあ最初から見抜いていたところで、何も変わらなかったかも知れません。
新型コロナウイルスに始まり、新型コロナウイルスに終わった2020年の2月でした。
新型コロナウイルスはいまや南極大陸を除く全大陸に拡散し、3月2日現在で感染者数は88,930人、死亡者数は3,043人に及んでいます。
2020年2月 月次運用レポート、ウイルス相場本格化!! 月間の損益-369万円!! 107万足したのに262万減っている、これはホラーか?
これ先月の月次運用レポートの冒頭です。この時点では感染者数88,930人、死亡者数3,043人。
それが4月5日現在の感染者数1,169,210人、死亡者数63,437人と云うありさま。封じ込めに失敗し全世界に爆発的に拡散しました。
経済活動が停滞したところにさらに原油の協調減産も失敗し、3月の序盤で原油価格が暴落しました。このことも市況の著しい悪化を招くことになりました。
正直、我が家のリスク資産はめっちゃ減ってるに相違ないので、確認するのも億劫な気持ちになるのですが、失敗も成功もまんま残して後々の糧にすると云うのがこのブログの乏しい意義のひとつなので、目から涙を、鼻からうどんを零しながら記事に整理いたします。
それでは、2020年3月のリスク資産の運用状況を確認します。
2020年3月末時点 我が家のリスク資産
リスク資産評価額の推移
2020年3月末時点のリスク資産評価額は3447万円でした。前月末対比で557万円の減でした。ボゲェェェ🤮🤮🤮
華麗に・そして大胆に。わずかに残っていた利益を抉り取り、含み損を深々と深掘りしてくれやがりました。一年前の評価額にすら届いていません。
わたくし千鳥足、このグラフを作ったときには「僕のリスク資産の損益がマイナスになるわけない」と思っていたものですから、マイナス状態をどう表現したら良いやら、作り込みにちょっと手間がかかってしまいましたよチキショウ。
2020年3月のリスク資産評価額変動要素
さて、リスク資産評価額は557万円の減なのですが、3月には新たに57万円の資金を注入してもいるんです。つまり、評価額はもっと落ちていると云うことです。
リスク資産評価額の変動要素は簡単にまとめました。
3月は新たに57万円の資金を注入しました。毎月の積み立てに加えて、優待株購入用の資金を注入しています。それからもうひとつ、健康保険組合からの付加給付ぶんが加算されました。付加給付金、即リスク資産にぶっこみかよ!! と呆れられるかも知れませんけれども、ちがうのです、大昔に健康保険組合に届けていた銀行口座が、今はたまたまリスク資産の範囲に含む口座になっておりまして、振り込まれたら機械的にリスク資産に数えることになりました。まあ折角なので株の購入に充てちゃいますけどね!
そして評価損益は前月末評価額に対し-15.23%、610万円減と云う、なんだかもうたった一撃で鼻からうどん噴いて、腹抱えて悶絶するしかない強烈なボディブローを喰らった心地であります。
ご っ ふ う う う う う う !!!
利益の生活還元は4万円ほど。
差し引きすると、リスク資産は557万円の減となります。2月末時点のリスク資産評価額4004万円に対して-15.23%の超ド級の減です。
生活還元を含む損益の推移
「株式の売買で得た確定損益」と「保有したままの含み損益」は分けずに、リスク資産口座の中に留めている損益(原資との差額)はすべて「含み損益」と見做しています。利益の出金(生活還元)こそが「確定損益」と云う考えですね。この「確定損益」は出金した瞬間リスク資産評価額から引かれてしまうので、リスク資産評価額中の損益には表れてこないのですが、この額を含めた損益の推移は以下のとおりです。
こちらも当初の想定を逸脱する状況となりw、やはりグラフの作り直しに手間がかかりましたチキショウ。
出金(生活還元)した182万の利益に対し、評価額は原資に対し-463万です。合計で-281万が3月末時点での損益となります。
原資3909万円に対する合計損益-281万円の損益率は-7.18%です。
前月、資産が目減りしても冷静で居られるのはまだ利益が出ているからかな?などと書きました。でも、こういう状態になっても、存外に冷静で居られるものですね。ただリスク耐性の有無とはちょっと違うかも知れません。「だってもう減っちゃったんだもん┐(´д`)┌」と云う諦めに近い境地のように感じますw
2020年3月の市況概況
前月2月も各指標10%前後の下げでしたけれども、3月も同様に10%前後の下げとなりました。きれいなワンツーパンチであります。
市場 | 指標 | 増減率 | 我が家のリスク資産 |
---|---|---|---|
日本市場 | 日経平均 | -10.53% |
-15.23%
|
TOPIX | -7.14% | ||
JASDAQ | -7.95% | ||
マザーズ指数 | -11.50% | ||
東証リート指数 | -20.93% | ||
米国市場 | NYダウ | -13.74% | |
S&P500 | -12.51% | ||
NASDAQ | -10.12% | ||
ほか | 上海総合 | -4.51% |
日本市場は比較的頑張ったほうでありましょう。特に前半は円安やコロナ感染状況に日銀砲の支援も入り米国市場と入れ替わったのか?!てくらいの強さでした。
いずれの指標も下旬には底値から少し戻している状態で、月半ばはより惨憺たる状況でしたね。
そんな中、我が家のリスク資産は各指標値を悪い方向に凌駕する形で-15.23%でした。TOPIXやS&P500を上回る悪さです。
我が家のリスク資産評価額が市場平均以上に下げているのは、
何よりもFXで資金がごっそり削れてしまったためです。
嗚呼、誰だよ「有事の円高は死んだ」言ったヤツ。はぁFXこわわ…
2020年3月 保有リスク資産の概況
リスク資産評価額の月間推移
リスク資産評価額の日々の推移は以下のとおりです。
グラフ中に置いた1~4付近の動きについてイベントを整理しました。
グラフ中のイベント
- 2月末の下落に対しおおきめのリバウンド。その後の急落を演出する前奏みたいな上昇でした。
- 欧米での新型コロナウイルス感染拡大、および原油の減産合意が破綻して原油価格が暴落しました。怒涛の下落となりました。
- 地銀の損切りによってJREITが暴落しました。
- 先進各国の金融緩和などを受けて、いったん底打ちの様相を醸しています。ただウイルスの感染者・死亡者数の増加は歯止めがかかっていません。
目下、2番底は来るのか?来ないのか?3月中旬の底をさらに下押ししてくるのか?来ないのか?が注目されていますね。3月末から4月の上旬においてはボラティリティはやや収まりつつあります。
保有銘柄の騰落
2月末時点・3月末時点でともに保有していた銘柄は、米国株・日本株合わせて50銘柄でした。その騰落を確認します。
銘柄数 | 値上がり銘柄数 | 値下がり銘柄数 | 変わらず |
---|---|---|---|
50 |
4
|
46
|
0 |
50銘柄中値上がった銘柄はたったの4つでした…。そりゃあおおきく資産減ってしまうわあw
保有銘柄の騰落率、上げのトップ5
2020年3月の月間騰落率、値上がり率トップ5です。前月は値上がり銘柄が2つしかありませんでした。そして3月も4銘柄だけですw
銘柄 | 値上がり額 | 月末株価 | 値上がり率 |
---|---|---|---|
[9437]NTTドコモ | +449.5円 | 3,155円 | +15.35% |
[2117]日新製糖 | +84円 | 1,793円 | +4.39% |
[6197]ソラスト | +22円 | 1,004円 | +2.24% |
[COST]コストコホールセール | +3.99$ | 285.13$ | +1.42% |
該当なし | *** | *** | *** |
値上がった銘柄が4つしか無かったので、トップ5の枠を埋めきれませんでした。
前月騰がった2銘柄はいずれも債券ETFでしたが、3月の下げでは債券も売られました。債券だけではなく金も売られました。
[9437]NTTドコモ は5G関連サービスの価格設定などが好感されたようです。上げトップ5中の日本株式3銘柄とも内需系の銘柄ですね。
米国株から唯一のランクインは [COST]コストコホールせール でした。ウイルスの感染拡大が凄まじい米国で、小売の銘柄は比較的底堅い値動きを見せています。
保有銘柄の騰落率、下げのトップ5
2020年3月の月間騰落率、値下がり率トップ5です。
銘柄 | 値下がり額 | 月末株価 | 値下がり率 |
---|---|---|---|
[SPXL]デイリーS&P500ブル3倍 | -24.21$ | 26.05$ | -48.17% |
[8963]インヴィンシブル投資法人 | -19,720円 | 24,230円 | -44.87% |
[6464]ツバキ・ナカシマ | -350円 | 676円 | -34.11% |
[3472]大江戸温泉リート投資法人 | -25,600円 | 53,100円 | -32.53% |
[3287]星野リゾート・リート投資法人 | -133,000円 | 332,000円 | -28.60% |
[SPXL」デイリーS&500ブル3倍、50%間近の下落となりました。
ほかは [8963]インヴィンシブル投資法人、[3472]大江戸温泉リート投資法人、[3287]星野リゾート・リート投資法人 とJREITが3銘柄ランクイン。JREITの中でも特に意識してホテル系の銘柄を集めていたので、ほか分野のJREITに較べて多く保有していました。今回特にホテル系の銘柄が下げていますね。
[6464]ツバキ・ナカシマ はこの相場環境でさらに売られました。各国の経済が動き出さないことには、同社が製作する部品の発注も滞るわけです。業績の見通しはさらに悪化する可能性大ですね。
2020年3月の確定損益
確定利益も再投資してしまえば再び不確定な存在となって、我が家の「リスク資産評価額」の一部でしかありません。なので「確定」することは重要視はしていませんが、税金はこの確定利益に基づき決まるので、忘れてしまうわけにもいきません。忘れない程度に月イチで整理しています。
項目 | 2020/3単月 | 2020年累積 |
---|---|---|
FXの利益 | -1,656,026円 | -2,271,394円 |
有価証券売却益 | +9,239円 | +30,305円 |
配当・分配金収入 | +123,984円 | +212,097円 |
雑収入(貸株金利等) | +176円 | +586円 |
合計 | -1,522,627円 | -2,028,406円 |
FXはこれまで積み上げてきた確定利益をまるまる吹っ飛ばすくらいの確定損失を出しました。その後もチマチマと回復に努めていましたが、時間がかかるわりに成果は不安定であるため、3月末をもってFXを卒業…ではなくて、退学と云う道を選ぶことにしました。
FXを ×卒業 ○退学 しました。3.5年間の思い出・記録と反省点など。
有価証券売却益は、BNDを売ってSPYDに銘柄組替をしたときに発生したBND売却時の確定利益です。
1・2・300万!! ダーッ!! 毎月配当ポートフォリオの組替。コロナショックで高騰する債券ETF BND を売り、急落する高配当株式ETF SPYD を買い増してゆく。
ほかに配当・分配金、貸株金利等の雑収入を加えると、3月単月で-1,522,627円の確定損失 となりました。2020年の累計で-2,028,406円と云う大変残念な結果となりました。
今後の資産運用方針
今後(2020年4月)の資産運用として以下3点を方針として掲げます。
- 毎月23万円の積み立てを継続します。
- FX口座から証券口座に移した残余の額で株式を購入します。
- 状況により毎月配当エリアの BND を SPYD に換えるオペレーションを継続します。
みな苛々しているのか、行政にも批判が集まりがちです。
僕的には政府は相当がんばっていると思うのですけれどもね。
こんなときだからこそ気持ちを落ち着けて
ほんとうに困っている人・ほんとうに頑張っている人を念頭に置きながら
優しさと敬意と自主自律の精神をもって生活しましょうね。
以上、2020年3月の投資活動のまとめでした。
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