新型コロナウイルスに始まり、新型コロナウイルスに終わった2020年の2月でした。
新型コロナウイルスはいまや南極大陸を除く全大陸に拡散し、3月2日現在で感染者数は88,930人、死亡者数は3,043人に及んでいます。
致死率は高くないとか、インフルエンザのほうが毎年多くの死者が出ているとか、怖がりすぎと云う説も多いですが、未知のウイルスと云うことでその不確実性が引き起こす不安は株式市場を直撃しましたね。中国のPMIからも読み取れるとおり実体経済への影響も確実に出始め、市場への影響は長引きそうです。
我が家はと云うと、1月末に嫁が手術をして、2月の上旬は術後の入院とリハビリとなり慌ただしい日々を過ごしました。退院して体調も手術の傷口も落ち着き、ホッとし始めたところでこのウイルス騒ぎです。
それでは、2020年2月のリスク資産の運用状況を確認します。
2020年2月末時点 我が家のリスク資産
リスク資産評価額の推移
2020年2月末時点のリスク資産評価額は4004万円でした。前月末対比で262万円の減でした。
2020年2月のリスク資産評価額変動要素
リスク資産評価額は262万円の減なのですが、ところが2月には新たに100万円超の資金の注入もしているんですね。
リスク資産評価額の変動要素は以下のとおりです。
2月は新たに107万円の資金を注入しました。生命保険を解約したら思いがけず返戻金があったので、毎月の積み立てとは別にそのおかねを注入しています。
これに対し評価損益が前月末評価額に対し-8.64%の約369万円減と強烈な下げを喰らいました。新型コロナウイルスのパンデミックを受けて世界市場全体が下げましたね。
利益の生活還元は0.3万円のみ。
差し引きすると、262万円の減であります。1月末時点のリスク資産評価額4266万円に対して-6.14%の大幅減です。
生活還元を含む損益の推移
株式の売買による確定損益と保有したままの含み損益の別を問わず、リスク資産口座の中に留めている損益(原資との差額)は「含み損益」と捉えています。利益の出金(生活還元)こそが「確定損益」と云う考えですね。この「確定損益」は出金した瞬間リスク資産評価額から引かれてしまうので、リスク資産評価額中の損益には表れてこないのですが、この額を含めた損益の推移は以下のとおりです。
原資3852万円に対する合計損益+329万円の損益率は+8.54%です。2月、特にその最終週で利益がおおきく吹き飛んだのに、自分でも意外なくらい冷静で居られるのは、まだ利益が出ていると云う気持ちのゆとりがあるからかも知れません。
2020年2月の市況概況
新型コロナウイルスの世界への拡大を材料として、高値圏で推移していた世界の株式が月の終盤でおおいに売られました。各指標を見ると酷い下落をしていることが判ります。
市場 | 指標 | 増減率 | 我が家のリスク資産 |
---|---|---|---|
日本市場 | 日経平均 | -8.89% |
-8.64%
|
TOPIX | -10.30% | ||
JASDAQ | -14.28% | ||
マザーズ指数 | -14.91% | ||
東証リート指数 | -8.94% | ||
米国市場 | NYダウ | -10.07% | |
S&P500 | -8.41% | ||
NASDAQ | -6.38% | ||
ほか | 上海総合 | -3.23% |
日本市場も米国市場も総じて強烈な下落となった2月でした。
日本の新興市場であるJASDAQ、およびマザーズの下げが特に酷いですね。
そんな中、ポートフォリオに債券を含む分、たいていの場合は世界の株式指数よりゆるやかな動きを示す我が家のリスク資産ですが、ほぼほぼS&P500や日経平均と同程度の率で振れています。
おおきめの損切りをして、その後為替がリバると云う仕打ち。
FXで確定損益・含み損益ともに悪化したぶん
我が家のリスク資産もおおきなマイナス方向におおきく振れました。
2020年2月 保有リスク資産の概況
リスク資産評価額の月間推移
リスク資産評価額の日々の推移は以下のとおりです。
グラフ中に置いた1~5付近の動きについてイベントを整理しました。
グラフ中のイベント
- 新型コロナウイルスが中国国内で感染拡大、WHOが「緊急事態宣言」。
- 生命保険の解約返戻金を注入。
- 新型コロナウイルスの懸念が緩和。
- 日本のGDP悪化&コロナウイルス感染拡大で下げたあとドル高円安が急速に進行。
- 新型コロナウイルスの感染が世界に拡大。
いっぽう、新型コロナウイルス云々はこじつけで、直近の株価の上下動は米国における民主党の大統領候補選びの進行に拠ると云う見方もあるようです。サンダース氏が優勢と伝わると株価が下がり、バイデン氏等ほかの候補が優勢と伝わると株価が騰がります。サンダース氏は極左に近い候補者で、唱える政策は株価をおおいに下落させるだろうと恐れられているようです。
また、4付近におけるドル高円安の急速な進行は、GPIF等の機関・企業がポートフォリオ改編のため米国債に多額の資金注入を行った影響と云う観測が有力ですね。日本のGDP悪化、コロナウイルス感染拡大による失望ゆえに円が売られ始めた、有事の円高は終わった、などと云う推測もたくさん流布されましたが、その後たちまち円高に振れた様子を見るにつけ、有事の円高は未だ健在のようです。困ったものです。
保有銘柄の騰落
1月末時点・2月末時点でともに保有していた銘柄は、米国株・日本株合わせて48銘柄でした。その騰落を確認します。
銘柄数 | 値上がり銘柄数 | 値下がり銘柄数 | 変わらず |
---|---|---|---|
46 |
2
|
46
|
0 |
なんと、48銘柄中値上がった銘柄はたったの2つでした。これは衝撃w
保有銘柄の騰落率、上げのトップ5
2020年2月の月間騰落率、値上がり率トップ5です。
銘柄 | 値上がり額 | 月末株価 | 値上がり率 |
---|---|---|---|
[BND]米国トータル債券市場ETF | +1.24$ | 86.76$ | +1.45% |
[1677]上場インデックスファンド海外債券毎月分配ETF | +200円 | 50,700円 | +0.40% |
該当なし | *** | *** | *** |
該当なし | *** | *** | *** |
該当なし | *** | *** | *** |
値上がった銘柄が2つしか無かったので、トップ5の枠を埋めきれませんでした。
そして騰がった2つの銘柄はいずれも債券ETFです。
恐怖指数があがり株価は下がり、そして人々のおかねが債券に集まったわけですね。
保有銘柄の騰落率、下げのトップ5
2020年2月の月間騰落率、値下がり率トップ5です。
銘柄 | 値下がり額 | 月末株価 | 値下がり率 |
---|---|---|---|
[2764]ひらまつ | -79円 | 196円 | -28.73% |
[2311]エプコ | -354円 | 966円 | -26.82% |
[1717]明豊ファシリティワークス | -196円 | 590円 | -24.94% |
[SPXL]デイリーS&P500ブル3倍 | -15.24$ | 50.26$ | -23.27% |
[7201]日産 | -135.9円 | 463.6円 | -22.67% |
トップ5の下落率がALL20%超えと云う衝撃w
無配転落の [2764]ひらまつ、[7201]日産 が1位と5位にランクインしました。いずれの銘柄ももはや怖いもの見たさ・ダメ株の行く末を見届けたい思いで手元に残してあります。
[2311]エプコ、[1717]明豊ファシリティワークス は業績は良かったもののガイダンスが不評で下げていたところへ新型コロナウイルスによる相場全体の下落も重なって酷い下落率となりました。
2020年2月の確定損益
確定利益も再投資してしまえば再び不確定な存在となって、我が家の「リスク資産評価額」の一部でしかありません。なので「確定」することは重要視はしていませんが、税金はこの確定利益に基づき決まるので、忘れてしまうわけにもいきません。忘れない程度に月イチで整理しています。
項目 | 2020/2単月 | 2020年累積 |
---|---|---|
FXの利益 | -294,245円 | -615,368円 |
有価証券売却益 | +21,066円 | +21,066円 |
配当・分配金収入 | +50,310円 | +88,113円 |
雑収入(貸株金利等) | +189円 | +410円 |
合計 | -222,680円 | -505,779円 |
FXが今月も確定損失を出しました。「有事の円高は終わった」などと騒がれたときに、昨年来保有Sポジを勇気をふるって損切りしたのでした。その後のドル高円安進行でFX口座の評価額はグングン上がっていったのですが、それはほんの一瞬の動きで、すぐにドル安円高方向に戻ってしまいました。
有価証券売却益は、BNDを売ってSPYDに銘柄組替をしたときに発生したBND売却時の確定利益です。
1・2・300万!! ダーッ!! 毎月配当ポートフォリオの組替。コロナショックで高騰する債券ETF BND を売り、急落する高配当株式ETF SPYD を買い増してゆく。
ほかに配当・分配金、貸株金利等の雑収入を加えると、2月単月で-222,680円の確定損失 となりました。2020年の累計で-505,779円と云う残念な展開であります。
今後の資産運用方針
今後(2020年3月)の資産運用として以下2点を方針として掲げます。
- 毎月23万円の積み立てを継続します。
- 債券上昇・株式下落が継続するならBND⇒SPYDへの入替をゆっくり進めていきます。
毎日マスクをして暮らしていると、
マスクの紐で耳が痛くなってきましたw
3月末頃には収まっていると良いのですが…。
以上、2020年2月の投資活動のまとめでした。
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